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2024(R6)年度 埼玉県私立高等学校入試応募状況(中間)

入試情報

2024.02.07

2024.02.07

埼玉県の公立高校受験の仕組みや選抜方法

1月16日に埼玉県私立高等学校入試応募状況(中間)が発表されました。概要は以下の通りです。
※以下、応募状況は1月11日集計時点のものです。前年度との差も2023年1月11日の応募状況と比較しています。

詳細は以下のページをご参考ください。
https://www.pref.saitama.lg.jp/a0204/news/page/news2023011301.html

1.全体の状況(全日制の課程)

202420232022
学校数(校)474747
募集人員(人)14,61814,53914,535
応募者数(人)57,58759,55861,086
応募倍率(倍)3.944.104.20

2024(R6)年度の募集校は47校で変わらず、募集人員は昨年度に比べ79人増え応募者数は1,971人減りました。応募者減により倍率は0.16ポイントダウンしています。
1月11日に発表された「令和6年3月中学校等卒業予定者の進路希望調査」でも全日制の県内私立高校への進路希望者数は11,489→10,855人に減少し、卒業予定者数における希望者の割合も18.1→17.3%にダウンしており、進路希望調査時の状況が反映された結果になりました。

進路希望調査の詳細は以下のページをご参考ください。
令和6年3月中学校等卒業予定者の進路希望状況調査
https://www.pref.saitama.lg.jp/f2203/shinrokibou202312.html

2.トップ校の動向

※応募者数は推薦+一般

慶應義塾志木は単願と併願合計の応募者数は27人減で前年度並み、ただし単願は18人増加(104→122人)しています。

早稲田大学本庄は応募者が17人増で前年度とほとんど変わっていません。ただ自己推薦は31人増加(311→342人)しました。

一方で立教新座は92人減りました。前年度の2023(R5)年度入試で近年にない多くの応募者が集まったことから、その反動があったのかもしれません。それでも推薦は3人増でほぼ前年度と変わりませんでした。

このように私立難関校は全体的に一般入試の応募者が前年度並みかやや減少し推薦入試は微増しました。コロナ禍後は3校とも一般入試の応募者が増え挑戦志向の動きが見られましたが、今回はその傾向がやや抑えられ推薦(単願)に若干シフトしたようです。

3.注目校の応募状況

※応募者数は推薦+一般

入試制度の変更や募集人員の増減は、倍率にも影響しています。


浦和学院の応募者数は179人減(3,585→3,406人)で倍率も4.48倍から4.26倍に0.22ポイント下がりました。1/22の単願入試(672→570人)と1/23の併願Ⅱ(850→769人)で応募者が減っています。1/22の併願Ⅰは1,579→1,596人とほとんど変わっていないため、私立併願者が減少したものと見込まれます。2024(R6)年度より国際バカロレアコースを新設しています。国際グローバルコースと合わせての募集になるので国際類型は応募者数が増えていると考えられます。

浦和麗明は応募者数1,027人で前年度(1,040人)とほぼ変わりませんでした。2018(H30)年度に女子校から共学化を果たして以降、注目を集めている学校です。2022(R4)年度から2023(R5)年度にかけて、もっとも利用しやすかった特進コースを縮小・廃止し、今年度は推薦入試の合格のハードルを上げました。それでも多くの応募者を集め敬遠されることはありませんでした。

大宮開成はコース別募集から試験種別募集へ変更し、特進選抜先進コースの単願以外の合格のハードルを上げました。その影響で単願は202→155人に志願者が減少し、今年度より新設した単願と同日(1/22)の併願①は70人の応募に留まりました。1/23の併願②も1,594→1,333人と261人の減となっています。このように応募者は減少しましたが学力レベルは上がり続けています。

西武学園文理は普通科に難関国公立・私立大学を目指すグローバル特進クラスと、総合型選抜や学校推薦型選抜を利用して進路実現を目指すグローバル総合クラスが新設されます。グローバル総合クラスの合格ラインは既存のクラスより利用しやすい設定のため、応募者は前年度に比べて431人増加(959→1,390人)しました。特に1/22の第1回入試では500→837人と約7割増しで、コース改編に対する高い期待感が現れました。

叡明は受検者数の多い特別進学ⅠとⅡを「特別進学コース」に、進学ⅠとⅡを「進学コース」に統合、さらに合格ラインも上げ学校全体の学力の底上げが図られました。また入試日も1/24をとりやめ併願入試は3回から2回に減っています。その影響で1/22と1/23の併願推薦の応募者は2,159→1,629人に大幅に減少しました。

栄北は特類を特類Sコース、Ⅰ類、Ⅱ類を特類Aコースに統合。特類Aの合格ラインの目安はⅡ類に合わされたため、こちらも学校全体の学力の底上げが図られました。この結果、応募者数は1/22の第1回で1,516→986人、1/23の第2回で187→119人に減少し、全体の倍率も5.32→3.45倍に下がっています。

浦和実業は合格のハードルを上げましたが単願志望者は584→554人の微減で留まり、併願推薦は2,999→3,321人、併願一般は195→254人と応募者が増加、しかも併願のすべての日程で応募者が増えました。2023年5月にカフェやスポーツスタジオなどが設置された新校舎が完成したことや、制服も新しくなったことが影響していると考えられます。

開智は入試制度や募集人員に変更はありませんでしたが、1/22で725→568人、1/23で596→376人、1/24で690→512人と、すべての日程で志願者が減少しています。2023(R5)年度入試で例年にない多くの不合格者がでたためやや敬遠されているのかもしれません。

栄東は1/22の第1回入試で1,204→1,398人と194人増加、一方で1/23の第2回入試では992→740人で252人減少しています。応募者数は前々年度並に戻る形となりましたが、やはり私立併願者が減少した形です。一方で1/25の特待生選抜は志願者636人と変わらず人気があります。

花咲徳栄は検査項目から面接を廃止、アドバンスコースの合格のハードルを緩和したことで、1/22は2,031→2,293人で262人増、1/23は231→288人で57人増と、いずれの日程でも応募者が増加しています。

山村国際は進学の合格のハードルをアップ。その影響で1/22の第1回推薦は958→772人で186人減少、1/23の第2回推薦は210→143人で67人減少しています。2年連続1,000人以上の応募者を集めたため、その反動もあるようです。

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