高校は、学校ごとに独自の特徴や強みがあるため、志望校選びに迷ってしまう方もいらっしゃるでしょう。学校ごとの特徴を理解し、自分に合った学校を選ぶことで充実した3年間を過ごすことができます。
本記事では、第一志望の高校を決めるためのポイントについて、様々な観点から紹介していきます。
目次
第一志望を決める際に注目する基本的なポイントとは?
まず、高校受験で第一志望校を決める際に注目すべき点として、基本となる次の4つのポイントが挙げられます。
◇第一志望を決める際に注目すべきポイント4つ
- 公立高校か私立高校・国立高校か
- 設置されている学科やコース
- 大学の附属校であるか
- 共学校か男子校・女子校か
ここからは、具体的に基本となる4つの注目ポイントについて説明します。
1. 公立高校か私立高校・国立高校か
公立高校とは、都道府県立や市立、町立と呼ばれる高校を指します。
難易度の高いところから低いところ、様々な学科が幅広く存在するのが特徴です。公立高校の場合、合否は入試の当日点だけでなく、中学校時代の内申点も関わってきますので、日頃の授業から気を抜かず取り組む必要があります。
一方、私立高校は、それぞれの学校で、校風や方針が異なるという特徴があります。
入試制度も学校によりさまざまで、一般入試のほか、推薦入試、中学時代の内申点が大きく影響する単願・併願入試などがあります。
このほか、国が設置した国立高校は、自由な校風が特徴です。ただし、一般的に難易度が高い傾向にあるため、レベルの高い生徒が集まるといわれています。
2. 設置されている学科やコース
高校によっては、普通科だけではなく、いくつか学科やコースを設置していることもあります。
志望校選びをする際には、自分が高校で学びたいことを明確にした上で、学校探しをする必要があります。
高校における主な学科は、主要5教科のほか、家庭科や体育、音楽といった分野まで幅広く学ぶ「普通科」のほか、理数系科目を中心に学ぶ「理数科」、英語を中心に学ぶ「英語科」などのコースがあります。
自分が学びたいことや将来の進路を考えた上で高校選びを進めると良いでしょう。
また、難関大学を目指す場合は「特進コース」などが併設されている高校を、工業や農業といった特定の職業につくことを目指している場合は「専門学科」が設置されている高校を選ぶことをおすすめします。
3. 大学の附属校であるか
高校の中には、系列大学を持つ「大学の附属高校」があります。
大学の付属高校では内部進学制度が設けられており、学校が定める一定の学力や条件をクリアした生徒であれば、形式的な面接や試験を受けることで大学に進学できる制度があります。
内部進学制度を設けている高校は、高校3年間の学力で進学する大学の学科を決められるルールを採用していることが一般的です。高校入学の段階で行きたい学部が決まっている場合は、高校1年生から学校の勉強に力を入れましょう。
4. 共学校か男子校・女子校か
共学校は、男女が一緒に学ぶのが特徴で、授業や行事を通して男女間のコミュニケーション能力を高められるというメリットがあります。
一方、男女別学の男子校・女子校では、歴史がある学校が多く、男子や女子の特徴に合わせた授業などを受けられるメリットがあります。
その他に注目すべきポイントは?
ここまで第一志望の高校を決めるための基本となる注目ポイントについて紹介してきましたが、その他にも、志望校を決める要素として、次の5つの点が挙げられます。
◇第一志望校を決めるその他ポイント5つ
- 現状の成績や希望校の偏差値
- 自宅からの距離
- 学校の雰囲気
- 部活動
- 制服
志望校を決める際には、先に挙げた基本のポイントのほかに、ここで挙げたように幅広い観点から高校選びをするのがおすすめです。
後悔のない志望校選びをするために、判断基準の一つとして頭に入れておくとよいでしょう。
第一志望校選びは高校の違いや特徴を知るところから始める
貴重な3年間となる高校時代を悔いなく過ごすためにも、それぞれの高校ごとに「どのような違いがあるか」や「どのような特徴があるか」を知った上で自分に合った高校を探す必要があります。
偏差値や内申点だけを基準にするのではなく、「高校時代に取り組みたいこと」や「卒業後の方向性」などを考えた上で、第一志望校を決定することをおすすめします。