今春の都立高入試はどのような入試であったのか、今回は一般入試を振り返ってみましょう。
一般入試
応募倍率は1.3倍台の低めの倍率が続く
一般入試の募集人員(海外帰国生徒枠除く。以下同じ)30,241人に対し、志願変更後の最終応募者数は41,885人、応募倍率は1.39倍で前年度(1.37倍)より若干アップしました。2021(R3)年度以降1.3倍台の低めの倍率が続きますが、そんな中でも少しずつ上がってきています。
生徒数に対する応募者数の割合は減少傾向です。5年前の2019年度から約4ポイント下がっており、都立離れが進行しています。
普通科の応募倍率は1.47倍で前年度(男子1.45倍、女子1.46倍、男女計1.46倍)より若干アップ。普通科の応募率は2021年度以降横ばいでしたが、今年度は40.4%で前年度より0.8ポイントダウンし近年でもっとも低くなりました。 男女別募集から男女合同募集への移行による大きな変動はなかったと考えられるものの、この応募率を見ると一部の学校では影響があったようです。
このように応募率が下がったのに応募倍率が上がったのはなぜでしょうか。それは都立高の募集枠が縮小されたからです。
次の表にあるように、生徒数に対する都立高校の募集枠は縮小傾向が続いています。通信制高校への進学率が上がっていることから、あらかじめどの程度の人数が全日制高校に進学するのかを定める「計画進学率」を下げ、都立高校の募集枠を減らしているからです。 このような状況が続く限り、都立離れが進行して応募率が下がっても応募倍率は下がらないことになります。
単位制普通科は1.46倍で前年度(1.42倍)より0.04ポイントアップ。大泉桜が50人増で0.79倍から1.12倍にアップしたほか、板橋有徳が38人増で0.89倍から1.13倍にアップ。忍岡も9人増えて0.98倍から1.05倍にアップし、単位制普通科で定員割れ校はなくなりました。
このほか、新宿が49人増で2.42倍にアップし、普通科高校でもっとも高い倍率に。芦花も21人増で2倍を超えました(2.07倍)。一方で国分寺は45人減で5年ぶりに1.4倍台に下がったほか、墨田川と美原は前年度の倍率アップの反動でそれぞれ約20人の応募減となり、前々年度とほぼ同じ倍率で落ち着きました。
コース制は1.63倍で前年度(1.46倍)よりアップ。片倉「造形美術」を除く3校で応募増になりました。
専門学科では、商業科が1.02倍で7年ぶりに1倍を超えましたが、応募者数は前年度より14人増で留まっています。しかも、定員割れ校は1校増えて5校になりました。
工業科(単位制除く)も前年度の0.74倍から0.79倍にアップしましたが、それでも過去最も低い0.7倍台からは抜け出せませんでした。ただ、前年度は毎年高倍率になる工芸を除いた14校で学校全体の応募者が募集人員を満たせない定員割れでしたが、今年度は蔵前工科、練馬工科、町田工科、多摩工科で1倍を超えました。
農業科は1.15倍で前年度より0.02ポイントのダウン。前年度はなかった定員割れ校が農産(0.86倍)と瑞穂農芸(0.93倍)の2校生じました。一方、園芸(1.41倍)と農業(1.59倍)は高倍率になり倍率格差が拡大しました。
家庭科(単位制除く)も前年度の1.00倍から0.97倍へと0.03ポイントダウンしていますが、農業は1.30倍から1.62倍へアップ。赤羽北桜(0.83倍)と瑞穂農芸(0.67倍)は定員割れと明暗が分かれました。
産業科も1.01倍から1.07倍にアップしたものの、橘は1.08倍から0.89倍へ定員割れとなっています。八王子桑志は逆に0.94倍から1.23倍と1倍を超えました。
総合学科は2021(R3)年度から1.11→1.14→1.28→1.33倍と上昇傾向ですが、10校中倍率アップしたのは晴海総合(1.83→2.15倍)、杉並総合(1.23→1.66倍)、青梅総合(1.05→1.42倍)の3校だけです。一方で5校が倍率ダウンしており、同じ総合学科高校の中でも人気校と不人気校の格差が拡大しています。
【主な学科の応募倍率】
学科 | 2023 | 2024 |
---|---|---|
普通科男子 | 1.45 | 1.47(男女合同募集) |
普通科女子 | 1.46 | 1.47(男女合同募集) |
単位制普通科 | 1.42 | 1.46 |
商業科 | 0.96 | 1.02 |
工業科(単位制除く) | 0.74 | 0.79 |
農業科 | 1.17 | 1.15 |
家庭科(単位制除く) | 1.00 | 0.97 |
産業科 | 1.01 | 1.07 |
専門学科計 | 1.01 | 1.03 |
総合学科 | 1.28 | 1.33 |
全日制計 | 1.37 | 1.39 |
合格者の状況
受検者数は39,054人、受検を棄権した人は前年度より約300人多い2,831人、最終応募者数に対する割合は6.0%から6.8%にアップしました。
棄権率は次の表にあるように徐々に上がってきています。都立高に応募はしたものの、私立高に合格が決まった受験生が都立を受けないという、私立志向の傾向を示しています。
受検棄権率が上がったため、受検倍率は前年度と同じ1.29倍に下がりました。
合格者数は28,994人、実質倍率は1.35倍(前年度も1.35倍)でした。 不合格者数は10,060人で前年度(10,289人)より約230人減ったものの、依然として1万人を超える多くの受検生が涙をのんでいます。
私立志向が進行しており、低めの倍率で推移しているといっても、都立高入試は首都圏の公立高入試の中でも突出して高倍率です。不合格者も多く、厳しい入試が続いているといっていいでしょう。
それは先に述べたように募集枠を縮小しているからです。このような状況が続く限り、都立高入試の倍率は今後も大幅に下がることはなく不合格者も減らないでしょう。
地区 | 実質倍率 | 合格率 | 不合格者数 |
---|---|---|---|
都立 | 1.35倍 | 74.2% | 10,060人 |
埼玉公立 | 1.15倍 | 87.0% | 5,069人 |
千葉公立 | 1.20倍 | 83.1% | 5,778人 |
神奈川公立 | 1.21倍 | 82.7% | 8,048人 |
男女合同募集になった普通科(島しょ除く)の実質倍率は1.39倍、前年度の実質倍率を男女合わせて計算すると1.39倍で同じ倍率になり、制度変更による大きな変動はなく、全体的にはほぼ前年度並みの入試になったといえるでしょう。
コース制は深川「外国語」が1.88倍(前年度1.67倍)の激戦になったほか、小平「外国語」1.67倍(同1.36倍)、松が谷「外国語」1.32倍(同1.09倍)といずれもアップ。片倉「造形美術」のみ1.10倍(同1.16倍)でダウンしましたが、コース全体では1.49倍(同1.32倍)へと大幅にアップしました。
単位制普通科は1.34倍(前年度1.37倍)でややダウンしました。新宿が隔年現象により実質倍率が上がった(2021年度からの実質倍率1.69→2.11→1.99→2.12倍)ほか、芦花は人気が復活してきて実質倍率も1.68→1.79→1.84→1.88倍と上昇傾向。板橋有徳は4年ぶりに全入から抜け出し、大泉桜は隔年現象(1.00→1.04→1.00→1.06倍)でアップ。上水は前年度の倍率ダウンの反動で前々年度並みの入試状況に戻りました(1.32→1.28→1.35倍)。一方で、国分寺が近年にない1.2倍台(1.49→1.29倍)まで落ち込んだほか、飛鳥は全入、美原は前年度の倍率アップの反動でダウン(1.09→1.24→1.03倍)。墨田川も同様に前年度に倍率アップしており、その反動が現れました(1.17→1.29→1.19倍)。忍岡は2年連続全入、翔陽は前年度と同じ緩やかな入試が続いています(1.03→1.03倍)。
専門学科では商業科が1.01倍から1.05倍にアップしましたが、前年度と同じ7校中5校が全入という状態は変わりませんでした。不合格者がでたのは第三商業(不合格者数15人)と第五商業(同22人)でした。工業科(単位制除く)は1.06倍から1.09倍にややアップ。前年度は工芸以外全校全入でしたが、今年度は蔵前工科(受検者数は学校全体の募集人員に満たなかったものの、志望の順位をすべて指定しなかったためか1人の不合格者がでています)、練馬工科、町田工科、多摩工科で不合格者がでました。学科改編した中野工科「食品員サイエンス」、杉並工科「IT・環境」、北豊島工科「都市防災技術」はいずれも受検者全員が合格しました。
総合学科は1.22倍から1.27倍にアップ。しかしこれも応募状況のところで述べたように学校間格差が大きくなっています。晴海総合は実質倍率2倍を超え(2.02倍)、受検生の半数が涙をのみました。杉並総合は1.51倍、3分の1の受検生が不合格になり、王子総合(1.35倍)と青梅総合(1.38倍)は1.3倍台の高い水準での入試になりました。一方でつばさ総合、世田谷総合、東久留米総合は全入、葛飾総合と町田総合は不合格者1人のみの緩やかな入試でした。
進学指導重点校の状況
進学指導重点校では、例年に比べて緩やかな入試になったところが目立ちました。
特に日比谷は5年ぶりに二次募集を実施し注目されましたが、これら重点校は前年度に引き続き安全志向によって敬遠されました。
日比谷の男女合わせた受検者数が400人を超えなかったのは近年にないことです。不合格者数も100人未満だったこともありませんでした。前年度に男女とも倍率が上がり、不合格者が200人を超える激戦になったこと、2024(R6)年度から私立高に対する東京都の授業料助成金制度の所得制限が撤廃されること、前年度の大学合格実績が日比谷にしては不調であったことなどが受検者減の要因になっていると考えられます。
戸山は、2019(H31)年度より男女合わせた受検者数は470~490人で推移していましたが、前年度の2023(R5)年度入試で50人以上減少。不合格者数もそれまで200人以上でていましたが、160人まで減り戸山としては近年にない緩やかな入試になりました。今年度はその反動で受検者増が予想されましたが、応募者数はほぼ前年度並み(男女計490→499人)で増えず。さらに受検棄権者が約20人増えて98人になったことで、さらに緩やかな入試になりました(実質倍率1.82→1.62→1.55倍)。
青山も2019(H31)年度から2022(R4)年度の4年間の受検者は480~520人の間で推移してましたが、2023(R5)年度に300人台(397人)に落ち込みました。それまで230人~260人の大量の不合格者を出していた激戦の状況からは不合格者が170人まで減少しました。2024(R6)年度は、戸山同様受検者増が予想されたもののやはり増えず、不合格者数も185人と青山としては少ないままでした。
西は前年度に男女合わせた不合格者数が145人という厳しい入試になったことから、今年度は受検者減となり、不合格者数も108人に減少しています。西としてはやや緩やかな入試でした。
八王子東は前年度に受検者が大幅に減少し、不合格者数も127人から51人へと激減した緩やかな入試でした。今年度は反動で受検者増となり不合格者も増えています(63人)が、八王子東としては前年度並みの入試だったといえるでしょう。
立川は普通科の受検者はほぼ前年度並みであったものの、創造理数科の受検者が減少傾向で、今年度は約40人減って83人になりました。募集人員は34人なのでまだ2倍は優に超えていますが、年々と落ち着いた入試になってきています。
国立も戸山や青山と同様で、2019(H31)年度から2022(R4)年度までの男女合わせた受検者数が390~370人で推移していましたが、2023(R5)年度に341人に減少。不合格者数も120人程度から81人に減少し、国立としては緩やかな入試になりました。そのため今年度の受検者数は361人、不合格者数も3桁にもどり、本来の入試に近いところまでに回復しています。
男女合同募集の影響
先に、推薦入試も一般入試も男女別募集から男女合同募集への変更による影響はあまりなかったと述べました。今年度より東京都の選抜状況の発表が、それまでの男女別の人数から男女合わせた人数に変わり、男女の動向が不明になったため、その影響を推し量ることは困難です。
しかし、例年の動きから男女合同募集の影響を受けた(と思われる)学校や受けるであろうと予想された学校について見ていくことにします。
三田は次の表にあるように、例年女子の受検者の多い学校でした。男女別定員制の緩和で男女合同選抜枠を2割に拡大した2023年度入試では、男子の受検者が減少し、2割の合同枠はすべて女子で占められました。そして、2024年度の受検者数は男女合わせて359人。最近ではもっとも少ない人数となり、2023年度の受検者減の反動は見られませんでした。男女合同枠が2割に拡大された2023年度に男子の受検者が減少したことと、今年度さらに受検者が減ったことから、三田は男女合同募集の影響を受けたといっていいでしょう。
鷺宮も女子の受検生が多い学校です。2022年度、2023年度と2年連続で男女とも受検者増となり、2023年度は男女合わせた不合格者が200人を超えた激戦でした。2024年度の受検者は約90人減りましたが、それは男女合同募集の影響というより2023年度の激戦を敬遠したためと考えた方がいいようです。
竹台は近年急激に人気を得ている学校です。新しい校舎、制服のモデルチェンジをきっかけに受検者が増え続けています。2020年度入試から女子の受検者が多くなり、2023年度入試では男女合同枠の2割はすべて女子で占められました。2024年度も人気は衰えていないため、この学校も男女合同募集の影響はなかったのではないでしょうか。
広尾も女子に人気の高い学校で、2023年度入試までは常に女子の受検者が多数を占めていました。前年度の2023年度入試では、男女別定員制の緩和の男女合同枠2割はすべて女子で埋まっています。そのため、2024年度も男女合同募集の影響を受けると予想されましたが、男女合わせた受検者数は284人で、募集増になった2022年度を除くと広尾の平均的な受検者数といえます。ここも男女合同募集による変動は見られなかったといえるでしょう。
豊多摩は毎年高倍率激戦になる学校で、応募倍率が2倍を超えることもしばしばです。2023年度までの受検者は男子が多かったり女子が多かったりで、男子にも女子にも人気の高い学校といえるでしょう。しかし、男女別定員制の緩和の男女合同枠が2割に拡大された2023年度入試では男子の受検者が約30人減少し、近年にない低い倍率になりました。これは男子の合格枠が縮小されることを警戒した動きといえます。そして、2024年度も男女合わせた受検者数が約30人減少したことから、豊多摩は男女合同募集の影響を受けたものと考えられます。
竹早は2022年度までの男女の受検者数の差はそれほど大きくはありませんでしたが、2023年度の男女別定員制の緩和の男女合同枠が2割に拡大されると男子の受検者が40人減。男女の差が広がって合同枠の2割はすべて女子の合格者で占められました。そして2024年度は男女合わせて約20人の受検者減となったことから、やはり男女合同募集の影響を受けたと考えられます。
日本橋は女子の人気の高い学校で、2023年度までの男女の受検者数も常に女子が多く、男子との差も数十人に及ぶことがしばしばです。2020年度からの受検者数は、男女とも増えたり減ったりを繰り返していましたが、男女合同募集になった2024年度入試では、受検者増の年であるのにもかかわらず男女合わせた受検者数は約40人減となっています。そのため、日本橋も男女合同募集の影響を受けたと考えることができます。
富士森は募集学級数が毎年のように変わります。2021年度より7c→8c→9c→8c(cはクラス)と動いてきました。その結果、受検倍率は2019年度より男子1.31→1.10→1.40→1.15→1.20倍、女子1.60→1.26→1.54→1.24→1.86倍と上がったり下がったりする隔年現象の動きになっています。2023年度は学級増と、男女別定員制の緩和の男女合同枠が2割に拡大されたことで、女子の受検者が約100人増。近年にない高倍率になりました。男子も約30人の増となっています。そして2024年度は、男女合わせた受検者数が287人。約130人の大幅減となりましたが、2023年度の男女の増加分だけ減ったことになるため、男女合同募集の影響はほとんどなかったといえるでしょう。
神代は女子の人気の高い学校で、受検者数も2023年度までは常に女子の方が多く、しかもその差も数十人と差が大きくなっています。男女別定員制の緩和の男女合同枠が2割に拡大された2023年度入試は、女子の受検者数は2022年度とほとんど変わらなかったものの、男子は20人増えました。この年は7c募集から8c募集に増学級になっており、合同枠の拡大も募集増に相殺されると考え敬遠されなかったのかもしれません。2024年度は男女合わせて35人の受検者が減。ですがこれを男女合同募集の影響と考えるよりは、男女合わせた不合格者が2022年度は211人、2023年度195人という激戦が続いたため、その反動と捉えた方がいいようです。
【男女合同募集で影響がでるとされた学校の受検者数】
その他の動き
その他の目立った動きについて見てみましょう。
従来、都立高入試は学力レベルが上がれば上がるほど倍率も高くなり、厳しい入試になるという傾向がありました。しかし、その傾向がここ数年で崩れ始めています。
先に見たように、重点校などの学力上位校の倍率は多くの学校でいまだ高い倍率を維持しているものの、全体的にみると下がり始めています。
一方で、中堅に位置する学校では倍率が上がり激戦になる学校も増えてきました。
杉並は、2022年度より男女合わせた受検者数が増加傾向で、2024年度は近年で最も多い379人。不合格者数は123人で、受検生の3分の1が涙をのむ激戦でした。グローバル教育に力を入れており、海外修学旅行や海外語学研修などへの期待が大きくなっているのかもしれません。
豊島は人気が上昇中です。2022年度より3年連続で男女合わせた受検者数が増加し、2024年度は500人を超え、受検生の半数以上の272人が不合格になる大激戦になりました。新しい校舎に新しい制服、進路実現に向けたさまざまな取組みが人気を集めているようです。
板橋は2023・2024年度と2年連続受検者増で、2021年度の数に近い多くの受検生が集まりました。2018(R2)年度に完成した校舎と施設が魅力で、1年生から設置されている特進クラスもあり、進路実現に向けた体制が整っているところも受検生を引き付けているのかもしれません。この結果、受検生の3分の1、100人以上の不合格者を出しています。
本所は以前から人気の高い学校で、高倍率になりやすい激戦校でした。しかし、2022年度は男女とも受検者減で倍率ダウン。2023年度は募集増により、受検者は増えたものの倍率は上がらず、2年連続で本所としては緩やかな入試になりました。しかし、2024年度はその反動で男女合わせた受検者数が約60人増。さらに募集学級数が元の6cに戻ったことから受検倍率が1.96倍に上がり、不合格者数は前年度の83人から180人に急増しました。
葛飾野は都立高としては珍しく男子の受検者が女子より多い学校です。女子は定員割れになることもしばしばで、緩やかな入試が続いていました。しかし、2023年度より受検者が増え始め、2024年度は338人と近年にない多くの受検生が集まりました。その結果、不合格者数は83人を数えています。
日野は募集学級数を毎年変更。2021年度より7c→8c→9c→8cと富士森と同じように変化しています。一方で、男女合わせた受検者数は2023年8月完成の新校舎に対する期待から、2021年度より299→312→385→417人と増加傾向。2024年度は400人を超え、不合格者数は前年度の96人から161人へと大幅に増加しました。
保谷は男子の受検者数が増加傾向で、2020年度より2023年度まで148→169→182→205人と推移。一方で女子は160→174→179→140人と、2023年度に約40人の減となりました。その結果、男女別定員制の緩和が女子の合格者を減らすことで適用されています。そして2024年度は男女合わせた受検者数が約60人増えて400人を突破。不合格者数151人を数える激戦になりました。
田無は2022年度、2023年度と男子の受検者が増加し、保谷同様2023年度入試では男女別定員制の緩和が女子の合格者を減らすことで適用されています。2024年度は男女合わせた受検者数がさらに増加し、不合格者は105人と近年にない激戦になりました。 府中東は2020(R2)年度に完成した新校舎、新体育館の魅力で受検生が増加。2021年度はいったん減少したものの、2022年度の学級増も影響し、300人台前半の多くの受検生を集めています。2024年度もさらに増加し、不合格者数は100人を超えました。