5月26日の東京都教育委員会の報道発表に、英語スピーキングテスト結果の活用についての記事が掲載されました。
東京都立高等学校入学者選抜における東京都中学校英語スピーキングテスト(ESAT‐J)結果の活用について
スピーキングテストについて入学者選抜への活用と、新たに定められた不受験者の扱いについての記載がありますのでよく確認しておきましょう。以下はその概要です。。
スピーキングテストの結果の活用
スピーキングテストの結果は、第一次募集・分割前期募集において活用されます(英語の学力検査を実施しない学校では活用されません)。
評価の点数化と入試への活用については次の通りです。
評価の点数化について
都立高校では、A~Fまでの6段階で提出された評価を、下記のように20点満点に点数化します。
スピーキングテストの結果 | A | B | C | D | E | F |
都立高校で取り扱う点数 | 20点 | 16点 | 12点 | 8点 | 4点 | 0点 |
総合得点への加算について
従来の学力検査得点+調査書点の合計(1000点満点)に点数化された20点を加え、総合特点(1020点満点)として入試に活用されます。
【第一次募集・分割前期募集】
【分割後期募集・第二次募集】
不受験者の扱い
不受験者については「仮のESAT-J結果」を定め、総合得点に加算します。
<仮のESAT-J結果>
英語の学力検査点が、スピーキングテスト不受験者と同点の受験生の平均点を算出します。算出された平均値により、次のように定めます。
平均値 | 18点以上 | 14点以上18点未満 | 10点以上14点未満 | 6点以上 10点未満 | 2点以上 6点未満 | 2点未満 |
仮のESAT-J結果 | A | B | C | D | E | F |
なお、詳細につきましては下記のリンクをご参考ください。
スピーキングテストの出題のねらいと評価の観点
以下の表は2021(令和3)年度に都内全公立中学校等で実施されたスピーキングテストの出題のねらいと形式、評価の観点です。
出題のねらいと形式
評価の観点
(ア)コミュニケーションの達成度
事実や自分の考え、気持などを整理し、簡単な語句や文を用いて伝えたり、相手からの質問に答えたりすることができているかどうかを、0~1の2段階で評価します。
(イ)言語使用
語彙、表現、文法、言語の働きなどを正しく活用できるかどうか。さらに、内容を順序だてて伝えることができるかどうかを、0~4の5段階で評価します。
(ウ)音声
英語の発声の特徴を捉え、正しく発音することができるかどうかを、0~3の4段階で評価します。
スピーキングテストへの対策
上記の『出題のねらいと評価の観点』を踏まえ、スピーキングテストに向けての対策を考えてみましょう。
出題のねらいでも評価の観点でも、自分の状況や考えを整理して伝えたり、英語を正しく発音できるかどうかがポイントになっているようです。
また、質問を聞いて理解できるかどうかも重要になります。
それらのポイントを押さえるには、リスニングや音声に合わせた音読の練習が大切です。聞くことや話すことに慣れるには、なるべく自分で発音し、たくさんの文章を読んでみましょう。 スピーキングテストの中で、必ずしも難しい語句や文法を使う必要はなく、普段の授業や家庭学習で実施している音読をしっかりと続け『話すこと』『聞くこと』に慣れておきましょう