8月9日、埼玉県教育委員会より令和3年度(令和4年3月卒)公立中学校卒業者の進路状況が発表されました。
どんな特徴があったのか見てみましょう。
詳細は以下のページをご覧ください。
令和3年度(令和4年3月)中学校等卒業者の進路状況調査 – 埼玉県教育委員会
最近5年間の進路状況
最近の5年間の進路状況まとめると次のようになります。
H29年度 (H30年3月卒) | H30年度 (H31年3月卒) | R元年度 (R2年3月卒) | R2年度 (R3年3月卒) | R3年度 (R4年3月卒) | |
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卒業者数 | 61,401人 | 59,881人 | 59,390人 | 58,003人 | 59,465人 |
公立進学者数(%) | 37,615人 (61.26%) | 36,989人 (61.77%) | 36,082人 (60.75%) | 34,465人 (59.42%) | 35,072 (58.98%) |
私立進学者数(%) | 18,791人 (30.60%) | 18,296人 (30.55%) | 17,852人 (30.06%) | 17,902人 (30.86%) | 18,263人 (30.71%) |
定時制進学者数(%) | 1,074人 (1.75%) | 1,061人 (1.77%) | 1,147人 (1.93%) | 993人 (1.71%) | 965人 (1.62%) |
通信制進学者数(%) | 2,064人 (3.36%) | 2,337人 (3.90%) | 2,526人 (4.25%) | 2,936人 (5.06%) | 3,379人 (5.68%) |
※私立進学者は県内と県外合わせた私立高進学者
最近5年間の特徴
進路状況を見ると、次のような特徴を挙げることができます。
- 公立高校への進学率は下降傾向である
- 私立高校への進学率はほぼ横ばいになっている
- 通信制高校への進学率は上昇傾向で毎年過去最高を記録している
全体的な動きは東京都や神奈川県とおおむね同じですが、私立高進学率は伸びていないところが他の2都県と異なるところです。
それは令和2年度(令和3年3月卒)より県外私立の進学率が下降に転じたからです。県外私立進学者の4分の3は東京都の私立高校に進学していますが、コロナ禍によって県外流出に歯止めがかかり、一部は県内私立に回帰したものの通信制への志向も強く、伸び悩んでいるような状況です。
今後、コロナとの共存が進めば都内私立への流出が再び増加する可能性があります。
受験生のみなさんは、県内外にとらわれず幅広い範囲の中から自分に最も合う高校を選んでほしいと思います。