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2024(令和6)年度 千葉県私立高等学校入学者選抜試験志願状況(前期選抜)

入試情報

2024.02.01

2024.02.01

千葉県の公立高校受験の仕組みや選抜方法

1月12日に千葉県私立高等学校の入学者選抜試験志願状況(前期選抜)が発表されました。概要は以下の通りです。

※志願者数と倍率については1月10日時点のものです。また、2022年度と2023年度の集計はそれぞれ県教委のホームページで発表された時点のものです(2022年1月11日と2023年1月10日)。今回発表されたページの数字とは異なりますのでご了承ください。

令和6年度千葉県私立高等学校に係る志願状況等の詳細については下記ページをご確認ください。

https://www.pref.chiba.lg.jp/gakuji/press/2023/r6nyuushi-zenki.html

1.全体の状況(全日制の課程)

202420232022
学校数53校53校53校
募集人員12,470人12,516人12,655人
志願者数51,285人50,711人53,415人
志願倍率4.11倍4.05倍4.22倍

2024年度の募集校は53校で変わらず、募集人員は前年度に比べ46人減、志願者数は574人増、倍率は0.06ポイントアップしました。
2021年度入試より公立高校の入試制度が変わり、私立への志願者が増加していましたが、前年度はその動きに歯止めがかかったものの、今回はまた増加し高い私立志向を示しました。

2.高倍率の高校ベスト10

ベスト5は昨年と同じで学力上位校が占めています。市川と芝浦工業大学柏の順位が入れ替わり、芝浦工大柏は0.8ポイント倍率ダウンしました。日本大学習志野(5.23→7.21倍)と千葉英和(5.66→6.88倍)が志望者増で倍率が大幅アップしランクインしています。我孫子二階堂(5.73→6.72倍)はここ5年間連続でベスト10入りしている人気校です。

3.注目校の志望状況

入試制度の変更や募集定員の増減は、志願者数の増減や倍率の変化に大きく影響しています。

敬愛学園は後期選抜と進学コースのB推薦(併願)を廃止。出願のハードルを上げ志願者を絞りました。この結果、志願者は620人減(15,11→891人)と大幅に減少し、倍率も2.78倍と前年度より1.94ポイントもダウンしました。

千葉敬愛もB推薦(併願)を廃止。例年1,000人以上が受験するB推薦が廃止されたことにより、志願者が1,210人減少(2,128→918人)。倍率も前年の半分以下の2.26倍になりました。入試を単願推薦と一般のみとし、受験生を絞っているようです。

二松学舎柏は前年度入試で定員を減らし、進学コースのB推薦を廃止するなどで志願者を絞りましたが、今年度は定員を戻し、取りやめていた併願入試の加点制度を復活させました。それにより、志願者が415人増加(745→1,160人)し、倍率も5.52倍と前年度に比べ1.60ポイントアップしました。しかし、以前に比べたら低い倍率ですので志願者は戻り切っていないようです。

昭和学院は倍率上昇傾向にありましたが、今年度は出願のハードルを上げたため志願者減(1,034→708人)になりました。しかし倍率は下がっていますが、コロナ禍前よりは多く、依然として高い人気を得ています。

千葉商科大学附属は前年度に出願のハードルを上げたため志願者数が落ち込みましたが、今年度は募集要項に大きな変更もなく普通科は180人増(707→887人)、商業科は42人増加(78→120人)しています。2023(R5)年5月に新校舎が竣工したことが影響しているようです。

東葉は志願者数が1,212人と前年度より111人減少。倍率も下がっています。今回の入試で進学の併願推薦を廃止したこと、出願のハードルを上げたことが志願者数減に影響していると考えられます。

日本体育大学柏は1/25の前期Ⅱ(単願・併願)入試を廃止、1/18にアカデミックとアドバンストの一般入試の日程を新設しました。また、最も受験生の多いアドバンストの出願のハードルを上げたため、志望者は475人減(1,715→1,240人)、倍率も1.32ポイントダウンしました。

4.大学附属校(一部)の動向

日本大学習志野は志願者が734人と大幅に増え(1,934→2,666人)倍率が上がっています。今年度は入試日を増やしており、1/18の私立併願者が増えたと考えられます。

千葉日本第一は前年度廃止した進学コースでの推薦入試を復活させ、特進に検定による加点を適用。出願のハードルは前年度にアップしたまま変わりませんでしたが、志願者は165人増え(413→578人)ました。願書受付締切は1/15なので、志願者はさらに増える可能性があります。

東海大浦安は志望者55人増(555→610人)で倍率も0.22ポイントアップしました。募集要項は、前年度募集定員を20人増やしたまま変わっていません。例年倍率が上下していますが、前年度は希望者数が500人台まで落ち込んだため、その揺り戻しが来たようです。

東海大市原望洋は志望者92人増(523→615人)で倍率も0.29ポイントアップ。募集要項では出願のハードルは変わっていませんが、総合進学コースの併願推薦の日程を1日増やしました。隔年現象の動きがあり、今年は倍率アップの年に当たっています。

5.トップ校の動向

トップ校の全体では志願者数は44人減、倍率も0.18ポイントダウンしましたが、ほぼ前年度並みの志願状況といえるでしょう。

渋谷教育学園幕張は2022(R4)年度に14.0倍を超える高倍率を記録し、それ以降13.0倍台で推移しています。今年度は前年に比べ希望者数は10人増、倍率は0.18ポイントアップ。今春も厳しい入試になると見込まれます。

昭和学院秀英は志願者数23人増で倍率は0.29ポイントダウン。2021(R3)年度に定員増で倍率が緩和されましたが、それ以降も15.0倍台の高倍率が続いています。志願者数も大きな変化はなく、例年同様厳しい入試になるでしょう。

市川は志願者数31人減で倍率は10.30倍で0.26ポイントダウン。2022(R4)年度に志願者が226人増加し、それ以降倍率が10.0倍で推移しています。2020(R2)年度に後期募集を廃止し、倍率が下がりましたが、志願者が戻ってきているようです。

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