公立高校への合格を目指す場合、5科目すべてでしっかりと得点を獲得することが志望校への近道です。しかし、得点を獲得することの重要さを理解できていても、具体的にどんな戦略を立てて勉強を進めればいいかについてはよくわからないという方が多いのではないでしょうか。
本記事では、公立高校受験で合格を勝ち取るための戦略の立て方について解説していきます。確実に得点を獲得するための勉強法を押さえて、志望校に一歩近づきましょう!
目次
まずは目標得点を設定しよう!
どの教科をあとどれくらい勉強すればいいのかは、目標とする志望校のレベルによって異なります。正しい勉強量を把握するためにも、まずは志望校の合格最低点や平均点について調べておきましょう。
- 合格最低点がわかる場合
→過去5年で一番高い合格点を1.1倍した点数 - 合格者平均点がわかる場合
→過去5年で一番高い平均点
上記の点数を獲得目標点数にすると、より正確に目指すべき点数が見えてくるでしょう。
合格最低点や合格者平均点が公開されていない志望校の場合、通っている塾で過去の生徒のデータを元に合格点数の目安を教えてくれることがあります。また、同じような偏差値の高校の点数を目安にすると、おおよその合格点数が予想できます。
インターネットで高校の合格点をまとめたサイトなどをチェックするのもひとつの方法です。例えば「都立王」のサイトでは、各学校の偏差値や志望校合格の目安となる点数を調べることができます。
目標点数が見えてきたらさっそく勉強を始めて、合格圏内まで実力を伸ばしていきましょう!
公立高校合格のための戦略5選
実際に公立高校の入試対策をするときは、どのような戦略を立てて勉強をしていけばいいのでしょうか。ここからは、公立高校合格のための戦略を5つ紹介していきます。
1.はじめに理解科目の勉強を重点的に行う
はじめに済ませておきたいのが、理解科目の勉強です。理解科目とは、数学や国語、英語などの「暗記+理解」が必要な科目です。理解科目は一度理解してしまえば学力が落ちにくい特徴を持っているので、早めに仕上げておくと後々暗記科目の勉強に集中できるようになります。
3年生の秋くらいまでに仕上げておくことが理想的なので、日頃から1・2年生の範囲はしっかりと復習しておいてください。
2.理科と社会は授業のペースに合わせて仕上げる
暗記がメインになる理科と社会は、出題範囲が限定的で年度によって難易度が上下しにくいため、そこまで多くの時間をかける必要はありません。暗記した記憶を長期間維持することは難しいので、普段は授業のペースに合わせて勉強し、3年生の夏~秋以降に一気に仕上げるようにしましょう。
理科と社会はある程度出題範囲が絞り込めるため、過去問の内容は100%理解できるレベルにまで仕上げておいてください。比較的難易度が低い理科と社会で高得点が取れると、ほかの3教科にかかる負担が大幅に軽減できます。
3.高得点が取れる科目や基礎問題を確実に仕上げる
公立入試で高得点を獲得するためには、基礎や得意科目を固めて確実に得点していくことが重要です。とくに3年生の秋以降に焦って苦手問題を詰め込もうとすると、点数につながらなかったり中途半端な知識が混乱の原因になったりすることもあります。
まずは多くの学生が得点できる基礎問題や得意な問題をしっかりと固め、確実にしてから苦手な問題を少しずつ克服していきましょう。
4.国語は古文と漢文を完璧にする
国語が苦手な学生は、読解問題よりも古文や漢文の勉強を優先させてください。古文や漢文は知っていれば解ける問題がほとんどなため、読解問題に比べて勉強が得点に直結しやすい特徴を持っています。
授業の休憩時間に少しずつ文法を勉強していくだけでも、国語の得点率は大きく異なってくるでしょう。
5.問題に慣れるために過去問を解く
問題の形式や取り組み方、時間配分に慣れるためにも、過去問は繰り返し解きましょう。まずは過去問を解いて、得意・不得意な問題を洗い出してから復習し、再度過去問を解き直す勉強がおすすめです。
高校受験では、過去問に触れることが大切です。公立の試験では教科書の内容から大きく外れた応用問題の出題はほとんどなく、教科書の内容を理解していれば正解できる問題しか出てこないためです。
過去問で自分の得意・苦手分野をチェックしておけば、「追い込みで勉強しておきたい分野」の整理にも役立ちます。
公立高校受験で合格するためには戦略の立て方が大切!
公立高校の受験で合格を勝ち取るためには、何よりもまず目標点数を設定して、あとどれくらい勉強すればいいかを可視化することが大切です。基礎や得意科目を伸ばすことを基本に、「理解科目→暗記科目」の順に勉強を進めていくことを意識してください。
公立高校の入試出題範囲は、すべて教科書の内容から出題されます。慌てて入試対策をするのではなく、まずは今やっている授業の内容をしっかりと理解することが合格への大きな一歩となるでしょう。