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都立高入試は「逆風の時代」。2026(R8)年度 東京都立高校の最終応募状況!

入試情報

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2026.03.27

  • #私立高校受験

2026.03.27

東京都立高校受験の仕組みや選抜方法

都立高入試の最終応募状況につきまして、その特徴をまとめましたのでご参照ください。

詳細は東京都教育委員会のホームページをご覧ください。

令和8年度東京都立高等学校入学者選抜応募状況(最終応募状況)|募集・応募状況等|東京都教育委員会

公立高入試は逆風の時代

一般入試(第一次募集・分割前期募集)の募集人員30,439人(海外帰国生徒募集含む)に対し、願書差し替え後の最終応募者数は38,148人で最終応募倍率は前年度より0.04ポイント下がって1.25倍になりました。

前年度は東京都の私立高に対する授業料軽減助成金制度の年収制限の撤廃によって、都立高入試の応募倍率が大幅に下がり過去最低倍率を記録しましたが、今年度はその最低倍率をさらに更新しました。

2026年度からは国の就学支援金の年収制限が撤廃され、さらに支援金も増額される予定であることから、公立高入試は逆風の時代を迎え、首都圏のほかの地域でも倍率は下がっています。

学科別でみると、普通科は0.03ポイントダウン。応募者は前年度より287人1.0%の微減でした。単位制普通科は、深沢が単位制に改編され1校加わったことから倍率は下がりましたが、応募者数は65人増えています。コース制もほぼ前年度(応募者数276人)並みで、海外帰国募集含む普通科全体の応募者数は前年度より227人0.7%の減。ほとんど変化はありませんでした。にもかかわらず倍率が下がったのは、全日制の分割募集を廃止したため募集人員が前年度より305人増えたからです。
一方で専門学科をみると、商業科の倍率は0.08ポイントダウン。応募者は60人7.7%の減。工業科(単位制除く)も応募者は84人6.8%減で倍率は0.06ポイント下がり、農業科も86人16%の減で倍率は0.21ポイントの大幅ダウンになりました。このほかビジネスコミュニケーション科、科学技術科、産業科などでも応募減、倍率ダウン。専門学科全体では291人6.5%減となり、倍率は0.08ポイント下がって0.93倍と1倍を切りました。総合学科は52人2.6%減で、倍率は普通科と同じ0.03ポイント下がっています。
前年度は私立志向の影響が普通科に特に強く働きましたが、今年度は専門学科にも波及した形になりました。

※専門学科計には記載以外の専門学科も含まれます。

進学指導重点校の状況

進学指導重点校では応募者が増加した学校、減少した学校さまざまでしたが、7校合わせた最終応募者数は2,793人で、前年度より約180人減少しました。
前年度は普通科を中心に倍率が大幅に下がった中で、重点校の応募者数は約80人増加し、私立志向の影響はさほど受けませんでした。しかし今年度はその影響から免れることができなかったようです。中には近年にない少ない応募者数になった学校も複数でてきています。その一方で進学指導特別推進校の全体の応募者数は増加しており、重点校から特別推進校への移動もあったと思われます。

そんな中で日比谷の応募者数は13人の微増。倍率も2.00→2.06倍と2倍台を維持しています。男女別募集から男女合同募集に変わった2024年度入試では応募者が459人と500人を割り込みましたが、以降2年連続で増加しており、人気は回復傾向です。

戸山は52人の応募減で、この5年間でもっとも少ない人数になりました。倍率も1.8倍台に下がっています。前年度に応募増となり倍率が2倍を超えたので、今年度は反動で青山や新宿などに移動したのかもしれません。

その青山は22人の応募増となり、前々年度(2.07倍)並みの倍率に戻りました。応募者数は2023年度より446→458→433→455人と増減を繰り返しており、今年度は応募増の年に当たっています。この例年の動きが続いていることからも私立志向の影響は受けていないようにみえます。

西の応募者が減少傾向(2023年度より463→428→407→383人)で、今年度はついに400人を割り込みました。倍率も1.5倍台に下がり、西としては異例の応募状況になったといえるでしょう。これも私立志向の影響を受けてのことと思われます。

八王子東は74人の大幅減、倍率も1.2倍台に落ち込みました。これだけ少ない応募者数と低い倍率になったのは近年ではありません。地理的に通学圏が狭く、他地域からの流入が少ない学校なので、私立志向によって受検生が流出すると倍率が上がりにくくなるのかもしれません。

一方で立川「普」の応募者は微減でとどまり、倍率も1.4倍台を維持しました。前年度に応募増になり不合格者が増加したことから今年度は敬遠されたようですが、私立志向の中でも人気は衰えなかったといえるでしょう。

国立は応募者が56人の大幅減となり倍率は1.3倍台に低下しました。これだけ低い倍率になったのは近年ではありません。前年度までは高い人気を維持してきただけに、私立志向の影響とはいえ国立としては異例の応募状況になりました。

※2023(R5)年度までは男女別募集ですが、男女合わせた応募数を掲載しています。以下同じです。

進学指導特別推進校の応募状況

次に進学指導特別推進校の応募状況を見てみましょう。
これら7校の応募者数は170人増加しました。前年度が約230人減少したので反動が現れた形です。7校すべて応募増になったわけでなありませんが、重点校からの移動もみられ高倍率になった学校もありました。

小山台は44人の大幅増となり、倍率は1.6倍台に上がりました。応募者数が400人を超えたのは6年ぶりで近年ではもっとも多くの人数になりました。小山台は世田谷区と目黒区から約2割、板橋区や文京区から約1割、江戸川区・江東区・葛飾区から約1割の入学生がいます。近隣の三田のほか、これらの地域の戸山、竹早、小松川でも応募者が減少しているので本校に移動してきた可能性があります。

駒場「普」は35人の応募増で倍率は2倍を超え、近年でもっとも高い倍率になりました。駒場は通学圏が広く幅広い範囲から生徒が受けに来ます。最近は大田区や江戸川区、町田市からの入学生が増加傾向なのでこれらの地域の受検生が増えているのかもしれません。

小松川は前年度に減少した応募者が戻らず、応募数は300人を割ってしまいました。地理的に通学圏が限定しており、他地域からの流入が少ないこともありますが、前年度に引き続き私立志向の影響を受けているといっていいでしょう。

町田も同様で、前年度に減少(63人減)した応募者が戻らず10人増で留まりました。倍率は1.2倍台に上がりましたが、町田としては低い方です。小松川と同様通学圏は限定的で、地元町田市からの入学生が多く、他地域からの流入が少ない環境にあります。それに加え私立志向によって受検者層が薄くなっているのかもしれません。

国際も前年度に56人の応募減になり、2倍台の後半が当たり前だった応募倍率が1倍台に急落しました。今年度はその反動があったものの18人増で留まり、倍率もかろうじて2倍を超えた程度でした。もともと私立高と競合しており、応募倍率が高い一方で受験棄権率も高いという特徴がありましたが、前年度からは応募の段階で私立高に流れ、さらに棄権率も高いままという応募状況が続いています。

都立高普通科でもっとも人気の高い新宿も前年度は私立志向の影響を受け、応募者が135人も減少し倍率も1倍台に下がりました。しかし今年度は78人の増となり2倍台を回復しています。前々年度の水準までには戻らなかったものの人気校としての面目は保った形です。

国分寺も人気を保っています。前年度に56人の応募増になり倍率も1.6倍台に上がり、受検生の3分の1が不合格になる厳しい入試でしたが、今年度は応募減になったものの12人の微減で留まり、倍率も1.6倍台を維持しています。

進学指導推進校の応募状況

次に進学指導推進校の応募状況を見てきましょう。

これら15校の応募者数は前年度まで減少傾向にあり、私立高への流出が進行しているような応募状況でした。しかし今年度は増加に転じ都立への回帰がみられました。それでも前々年度の水準にはもどっておらず、私立への流れに歯止めがかかったわけではなさそうです。

三田の応募者は減少傾向が続いています。倍率も下降傾向で1.45倍は三田としては低い倍率です。私立志向の影響も無視できませんが、男女合同募集に変わり、女子の入学生が多くなったことも応募減の要因になっていると考えられます。

竹早の倍率は1.53→1.66倍に上がりましたが、これは前年度の増学級が元に戻ったためで応募者は27人減っています。応募数が300人を切ったのは近年ではなく、私立志向の影響を受けていると思われます。

上野は高倍率が続く人気校で毎年激戦になります。今年度の応募者は10人減でしたが、倍率は1.8倍台で高倍率を維持しました。進学実績も好調で、昨春の国公立の現役合格数は55人と近年の最高値を記録しており人気を支えています。

城東も人気校ですが、前年度に168人の大幅減になり倍率も1.4倍台(1.48倍)に下がりました。今年度はその反動で39人増となりましたが、応募者数の413人は城東としては少ない方なので、私立志向の影響が続いているといえるでしょう。

豊多摩も毎年激戦になる人気校ですが、今年度は119人の応募減となり倍率も1.6倍台に下がりました。前年度は応募増、倍率アップ(1.87→2.13倍)し、受検生の4割以上が不合格になる激戦だったので、今年度はその反動が現れた形です。それに私立志向も加わり大幅な応募減につながったと考えられます。

北園も私立志向の影響を受けている学校のひとつです。今年度の応募者は44人の減となり倍率は1.6倍台にダウンしました。この応募者数と倍率は5年ぶりで北園としては少ない人数と低い倍率になりました。

一方で、江北は高い人気を維持し、私立志向の影響を受けていないように見えます。前年度に応募増になり倍率も1.53→1.65倍に上がりましたが、今年度は反動もなく応募者は6人の微増となり倍率も1.6倍台を維持しました。江北も進学実績が好調で今春の国公立の実績は近年で最多だった前年度を上回りました。

江戸川は前年度に応募者が61人の大幅減になり400人を割り込みました。今年度は21人増えましたが400人を超えることができず、江戸川としては低い方の倍率が続きました。

武蔵野北の応募者数は、2020年度より2024年度まで250→305→266→296→255人と増減を繰り返す隔年現象がありました。しかし、前年度の2025年度は、応募増の年に当たっていたのにもかかわらず259人で留まり倍率も上がりませんでした(1.35→1.37倍)。ところが今年度は22人増えて1.49倍にアップしており、隔年現象の動きが1年遅れて現れました。これも私立志向の影響といえるかもしれません。

昭和は80人の応募増になり1.87倍までアップし3年ぶりに500人に近い多くの応募者数と高い倍率になりました。2024年度、2025年度と300人台の比較的少ない応募者数になったので、その反動が現れた形です。競合する日野台や小金井北も増加していることから、今年度のこの学力層の都立高は私立志向の中でも一定の人気を保ちました。

調布北も前年度に増加した応募者数を維持し、倍率も1.7倍台の高倍率が続きました。ただ、2026年度より新校舎の建設工事が始まることから、来年度の入試は私立志向に関わらず変動がありそうです。

小金井北の応募者数には隔年現象があり増えたり減ったりしています。今年度は増加の年で倍率も前々年度と同じ1.6倍台に上がりました。これも私立志向とは無縁の動きのようです。

日野台も前年度に応募減になった反動で64人増となり、倍率は1.46倍にアップ。近年では高い方の倍率になりました。新しい校舎と伸びる進学実績で、私立志向の中でも人気は衰えていないようです。

墨田は応募者の増減の激しい学校です。350人近い応募数になったかと思えば280人ほどに減り、倍率も安定していません。今年度は前年度の応募減(45人減)の反動で18人増えたものの倍率は1.1倍台のままで低めの倍率が続くことになりました。前々年度の応募者数に届かなかったところに私立志向の影響を感じます。

多摩科学技術も私立志向の影響を受けている学校といえるでしょう。2024年度までは1.6~2.0倍の高倍率が続いていましたが、前年度の2025年度より1.4倍台に落ち込み、今年度も応募者は増えませんでした。前年度は棄権率も30%近くまで上がったことも、私立高への流出が激しいことを示しています。

上記以外の注目校

このほかの注目校を見ていきましょう。

以下の中堅上位校になると、人気のある高倍率校でも応募減になる学校が増え、私立志向の影響を受けていると考えられる学校が目立ってきます。

向丘は人気校で、2024年度は応募倍率が2倍に達しました。しかし翌2025年度は93人の大幅な応募減になり1.5倍台にダウン。今年度はその反動が期待されたものの応募者は増えませんでした。併願校としてよく利用される豊島学院や豊南、成立学園などの推薦応募者が増加していることから、私立高への流出を感じさせます。

深川「普」は70人の大幅減になり、応募者数は300人を割り込みました。倍率も1.4倍台に落ち込んでいます。高倍率が続いていた深川としては異例の応募状況といえます。競合する江戸川が前年度の低倍率の反動で応募増になっていることから、深川から江戸川への流れも考えられますが、関東第一や岩倉などの私学へ移動した可能性もあります。

一方、目黒は前年度に100人を超える応募減になった反動で130人の大幅増。倍率は2倍を超え目黒本来の応募状況に戻りました。

田園調布も前年度に66人の応募減になり、田園調布としては近年にない少ない応募者数になりましたが、今年度は58人増えて倍率も1.6倍台に上がりました。それでも2024年度までの応募状況に比べると少ない方なので、大森学園や品川翔英など私立の人気校に流出しているのかもしれません。

広尾の倍率は1.82倍で前年度(1.79倍)とほとんど変わっていませんが、応募者数は51人減となり300人を割ってしまいました。学級減での募集になったことで敬遠されたようですが、これだけ少ない応募数になったのは近年ではなく、やはり私立志向の影響を受けていると思われます。

豊島は私立志向の中でも高い人気を保っています。今年度も前年度並みの応募者を確保し、倍率も2倍台を維持しています。校舎が新しいことや近隣に同レベルの都立高が少ないことからも集中しやすい環境にあるのかもしれません。

文京は私立志向の影響を受けていると考えられます。前年度まで応募者数は減少傾向であり、今年度も増加しなかったからです。併願校としてよく利用されているに淑徳巣鴨や豊島学院、國學院など人気校が多いため流出しやすいのかもしれません。

井草も私立志向の影響を強く受けている1校です。応募者数は減少が続き、今年度はついに300人を割ってしまいました。倍率も1.2倍台に落ち込み、井草としては異例の応募状況といえます。

石神井は10人の応募増でしたが、学級増に吸収されて倍率はダウン(1.85→1.65倍)しました。石神井としてはやや低めの倍率ですが、一定の人気は維持したといえるでしょう。

神代は75人の応募減。倍率は1.6倍台の高倍率ですが、神代としては近年にない少ない応募数と低い倍率になりました。周辺同レベル校の狛江と調布南も応募減になっていることから、三鷹市や狛江市、多摩市などの生徒数の減少とともに私立志向の影響も受けていると考えられます。

調布南も34人減り、応募者数は300人を割ってしまいました。倍率も1.4倍台と調布南としては低く、神代同様生徒数減のほか私立志向の影響も受けているといえるでしょう。

成瀬も応募減でしたが、応募者数は増減を繰り返す隔年現象があり、今年度は減少する年に当たっていました。そのため今回は例年の動きの範囲内といえるかもしれませんが、併願校としてよく利用されている麻布大学附属の推薦応募者は増加しており、その影響もあったと思われます。

小平「普」は13人の応募増となり、倍率は1.5倍台に上がりました。コロナ禍前の2020年度以前のような270~290人ほどの応募者数には足りませんが、一定の人気は維持しているといえそうです。

小平南も30人の応募増になりました。前年度に減少しており、その反動によるものですが、小平、東大和南、石神井と周辺同レベル校も応募増になっていることから、この学力層は都立高に対する強い志望を維持しているようです。

ただ、同レベル校でも南平は35人の応募減になり、近年にない低い倍率になりました。併願校としてよく利用される八王子学園八王子の応募者が増加していることから、こちらは私立志向の影響を受けたと考えられます。

狛江は34人の応募減となり倍率は1.4倍台に下がりました。狛江としては少ない応募者数、低い倍率ですが、地元狛江市や多摩市、町田市などの地域の生徒数が減少しており、その影響を受けたと考えられます。

東大和南は前年度に300人を切る近年にない少ない応募者数になったことから、今年度は反動で79人の大幅増となり、逆に近年にない多くの応募者が集まりました。先述のように小平「普」、小平南、石神井も応募増になっていることから、私立志向で減少した受検者が都立に戻ってきた形です。

清瀬の応募者数は2022年度より2025年度まで304→277→306→264人と増減を繰り返す隔年現象がありました。今年度は応募増の年に当たっていましたが、前年度と同じ264人と少ないままで増加しませんでした。地元清瀬市をはじめ、東久留米市や東村山市の生徒数が減少していることから、私立志向というより在籍減の影響なのかもしれません。

芦花が123人の応募減で300人台まで減り、倍率も1.2倍台まで下がりました。ここまで少ない応募者数と低い倍率になったのは近年ではありません。芦花としては異例の応募状況といえます。三鷹市や調布市、狛江市、多摩市など入学生の多い地域の生徒減のほか、私立志向の影響も受けたと考えられます。

このように、上位校ではあまり目立たなかった私立志向の影響が、中堅校になると多くみられるようになってきました。

そしてさらに、学力的に入りやすい学校では大幅に応募者が減少し、極端に低い倍率になる学校がでてきます。

田柄(33人減,0.83→0.49倍)、大山(27人減,0.72→0.46倍)、山崎(30人減,0.67→0.37倍)、羽村(54人減,0.73→0.35倍)、多摩(27人減,0.50→0.32倍)、久留米西(52人減,1.18→0.90倍)、東村山西(36人減,0.88→0.69倍)、深沢(41人減,0.87→0.63倍)などで、これらの中には応募者数が募集人員の半数にも満たない学校も複数あります。

上記の学校は通信制高校とも競合しており、私立志向とのダブルパンチで応募減になったと考えられます。

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