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2021年(令和3)年度(令和4年3月卒) 東京都公立中学校の進路状況

入試情報

2022.08.26

2022.08.26

東京都立高校受験の仕組みや選抜方法

7月28日、東京都教育委員会より令和3年度(令和4年3月卒)公立中学校卒業者の進路状況調査(速報値)が発表されました。

どんな特徴があったのか見てみましょう。

詳細は以下のページをご覧ください。

令和3年度公立中学校等卒業者(令和4年3月卒業)の進路状況調査の結果(速報値)について|東京都教育委員会ホームページ

最近の5年間の進路状況

最近の5年間の進路状況をまとめると次のようになります。

H29年度
(H30年3月卒)
H30年度
(H31年3月卒)
R元年度
(R2年3月卒)
R2年度
(R3年3月卒)
R3年度
(R4年3月卒)
卒業者数78,023人77,383人76,246人73,847人77,188人
公立立進学者数(%)41,539人
(53.24%)
41,237人
(53.29%)
40,136人
(52.64%)
38,341人
(51.92%)
39,121人
(50.68%)
私立進学者数(%)25,548人
(32.74%)
25,058人
(32.38%)
24,723人
(32.43%)
24,134人
(32.68%)
25,570人
(33.13%)
定時制進学者数(%)2,571人
(3.30%)
2,523人
(3.26%)
2,561人
(3.36%)
2,283人
(3.09%)
2,580人
(3.34%)
通信制進学者数(%)2,356人
(3.02%)
2,890人
(3.73%)
3,301人
(4.33%)
3,735人
(5.06%)
4,221人
(5.47%)
公立と私立の進学率の推移
定時制と通信制の進学率の推移

最近の5年間の特徴

これを見ると,次のような特徴を挙げることができます。

  • 公立高校への進学率は下降傾向である。
  • 私立高校への進学率は令和2年度まで横這いで、令和3年度にややアップした
  • 通信制高校への進学率は上昇傾向で毎年過去最高進学率を更新している

公立高=都立高入試の倍率が下降傾向にあり、大量の欠員が生じていることはこの高校受験エクスプレスでも紹介したところです。

2022(令和4)年度 都立高校入試の特徴

その都立高の不足分を私立高が吸収しているかというと、令和2年度までの進学率はほぼ横ばいで、令和3年度になってややアップしたというのが現状です。つまり私立高校は都立高校の受け皿になっているとは必ずしもいえなかったのです。

その間、順調に進学率を伸ばしてきたのが通信制高校です。

生徒の進学先として全日制を選択するということが当たり前という時代ではなく,多様な進路先を選択する傾向がでてきているいわれています。

スポーツや芸術分野等の活動のため通信制高校を選択するという生徒が多くいることはたしかです。また不登校の人や高校を中途で退学した人が通信制高校に進学,転編入することもよくあります。

しかし、通信制高校の数が増え,進学率が上がったのは「通学タイプ」の通信制が設置されてからのことです。

全日制高校と同様、週5日通学し、制服もあり部活動や修学旅行もあります。そのような全日制とほぼ同じスタイルの通信制高校が人気を得ているのです。

従って、生徒の志向としては相変わらず全日制志向であり、毎日学校にいって友人たちと高校生活をともに送りたいと考えていることに大きな変化はないといえるのではないでしょうか。

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