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2023(令和5)年度 東京都立高入試の実施要綱について

入試情報

2022.10.14

2022.10.14

東京都

9月22日、東京都教育委員会より2023(令和5)年度都立高入試の実施要綱が発表されました。主要な変更点について解説していきます。

なお、都立高入試の実施要綱詳細はこちらをご覧ください。

令和5年度東京都立高等学校入学者選抜実施要綱・同細目について|東京都教育委員会ホームページ (tokyo.lg.jp)

2023(令和5)年度の変更点

主な変更点は以下の3点です。

男女別定員制の緩和の合同選考枠が2割に拡大

今春までは男女合同選考枠は1割でしたから、男女ともに最低でも募集人員の9割の合格者数は保証されていました。しかし、来春からは募集人員の8割の合格者数で抑えられる可能性が生じ、今まで以上に倍率の変動が大きくなることが予想されます。

今春の選抜状況を例にして、どのような動きになるのか見てみましょう。

<2022年度入試の選抜状況・都立三田高校>

都立三田募集人員受検者倍率合格者実質倍率
男子1071741.63971.79
女子992152.171121.92

三田は男女別定員制の緩和の適用によって男子の合格者は募集人員の9割となり、男子の不足分と若干の水増し合格を含めて女子の合格者を多く出すという入試が続いています。今春も上記のように男子の合格者は97人で募集人員の9割で留まっています。

しかし来春の入試でもし男子の合格者が8割になった場合、以下のような選抜状況になると予想されます。

<今春と同じ募集数と受検者数で水増し合格者を3人とした場合>

都立三田募集人員受検者倍率合格者実質倍率
男子1071741.63862.02
女子992152.171231.75

このように男子の合格者数は86人、女子は123人となり実質倍率は男子が2倍を超えました。受検倍率の時点では女子の倍率が高かったのに、実質倍率は男子の方が高くなりました。

もうひとつ例を挙げてみましょう。

今度は、女子の合格者が9割で留まり男子の合格者を増やした日野高校です。

<2022年度入試の選抜状況・都立日野高校>

都立日野募集人員受検者倍率合格者実質倍率
男子1321721.301451.19
女子1221401.151101.27

この場合も、女子の合格者が8割になった場合の選抜状況を推計すると次のようになります。

<今春と同じ募集数と受検者数で水増し合格者を1人とした場合>

都立日野募集人員受検者倍率合格者実質倍率
男子1321721.301571.10
女子1221401.15981.43

女子の実質倍率は1.4倍台まで上がり、受検生の3割が不合格になる激戦になります。一方で男子は1.1倍に下がり、不合格者は受検者の約1割で留まります。

来春、すべての学校で上記のような選抜状況になるということではありません。

男女とも募集人員の10割(プラス水増し合格数)~8割の範囲で合格者数が変わる可能性があるということです。

そして多くの場合、男子の合格者が絞られ、その分女子が増え、男子の実質倍率は上がりやすく、女子は下がりやすくなります。

したがって、合格ラインぎりぎりで挑戦しようとする男子の受検生は、万一のことを考えて併願校の確保が必須になり、その併願校に進学する覚悟で都立高入試に臨むことになるでしょう。

都立高が第一志望であれば、学力をしっかりつけて余裕を持った受検をしたいものです。

スピーキングテストの活用

来春からスピーキングテストの得点が加算されるため、総合得点の満点が1020点になります。

この20点は大きい数値ではありませんが、入試に全く影響を及ぼさない数値ともいえません。合否のボーダーラインではスピーキングテストの結果が左右することもでてくるでしょう。

また、英語のリーディングやライティングが得意でもスピーキングは苦手、という人もいるでしょう。

中学校でもスピーキングの訓練をしていると思いますが、それとは別に自分なりの練習にも取り組みましょう。

以下のサイトを参考にしてみてください。

東京都教育委員会「特設ページ」

【特設ページ】中学校英語スピーキングテスト(ESAT-J)|東京都教育委員会ホームページ (tokyo.lg.jp)

中学校英語「話すこと」トレーニング

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