2023（令和5）年度　東京都立高入試　選抜方法の変更点

9月22日に発表された東京都立高入試実施要綱から、都立高各校の選抜方法の変更点をまとめました。

募集停止する学校が1校、加えていくつかの高校では推薦入試の選抜で変更があります。

なお都立高入試の実施要綱詳細はこちらをご覧ください。

令和5年度東京都立高等学校入学者選抜実施要綱・同細目について｜東京都教育委員会ホームページ (tokyo.lg.jp)

募集停止

中高一貫校で唯一高校募集を行っていた白鷗が募集停止します。

高校募集停止
白鷗

推薦に基づく選抜

・推薦枠の割合の変更

都立青山・大島海洋国際の2校では2023年度入試から推薦枠の割合が増えます。

学校名	2022(R4)年度	2023(R5)年度
青山	10%	20％
大島海洋国際	30％	40％

・検査の変更

都立武蔵野北では検査内容に変更がありました。

学校名	2022(R4)年度	2023(R5)年度
武蔵野北	作文	小論文

・文化スポーツ等特別推薦の取りやめ

一部の学校ではいわゆる「スポーツ推薦枠」が無くなりますので注意しましょう。

学校名	2023(R5)年度
松原	バスケットボール（女子2人）
六郷工科 （ﾌﾟﾛﾀﾞｸﾄ工学､ｵｰﾄﾓｰﾋﾞﾙ工学､ｼｽﾃﾑ工学､ﾃﾞｻﾞｲﾝ工学）	ラグビー(男2人)
橘	吹奏楽（男女2人）
王子総合	美術（男女2人） 硬式野球（男3人） フェンシング（男女2人）

・配点の変更

青山・六郷工科(デュアルシステム)・八丈(普通科 / 併合科 園芸・家政)では配点に変更があります。

【青山高校】

年度	調査書	面接	小論文 作文	実技
2022(R4)年度	450	100	小論文400	ー
2023(R5)年度	450	100	小論文500	ー

【六郷工科高校(デュアルシステム)】

年度	調査書	面接	小論文 作文	実技
2022(R4)年度	500	400	ー	100
2023(R5)年度	500	400	作文100	ー

【八丈高校（普通科）】

年度	調査書	面接	小論文 作文	実技
2022(R4)年度	400	200	小論文400	ー
2023(R5)年度	300	400	小論文300	ー

【八丈高校(併合科 園芸･家政)】

年度	調査書	面接	小論文 作文	実技
2022(R4)年度	400	200	小論文400	ー
2023(R5)年度	300	400	小論文300	ー

・立川高校（創造理数科）の研究レポートについて

立川高校（創造理数科）の推薦に基づく選抜では、受検者が出願時に「科学分野の研究に関する報告書」を提出、提出された報告書に関する口頭試問を実施していました。

2023（令和5）年入試も大枠は変わりませんが、細かい用語の変更があった他、以前まで学校説明会で示されていた書式や内容の指定や口頭試問形式についても要綱の段階でより明確に示されました。

【用語の変更】

2022(R4)年度	2023(R5)年度
科学分野の研究実績報告書を出願時に要提出	科学分野等の研究に関するレポートを出願時に要提出

【書式や内容の指定】

2022(R4)年度	2023(R5)年度
志願者は、科学的な取組に関するレポート（A4判2枚以内、様式任意）を出願時に提出する。 内容などは10月及び11月の学校説明会において提示して説明する	研究レポート（A2判2枚以内，様式は任意）について 出願時に提出する （研究レポートは点数化しない） (1)  A4判の用紙はレポート用紙、コピー用紙等を利用する。両面不可。 (2)  手書き、パソコン等の作成方法については特に指定しない (3)  次の6項目を設定し作成する。 ①    研究のテーマ ②    研究の背景・目的 ③    研究方法 ④    研究の結果 ⑤    研究の考察 ⑥    今後の展望

【口頭試問の形式】

2022(R4)年度	2023(R5)年度
研究実績報告書に関する口頭試問を実施する。	科学分野等の研究に関するレポートに関する口頭試問を実施する。 はじめに3分程度、研究レポートについて説明する。その後、研究レポートに関する質疑応答を実施する。

まとめ

今回は都立高校 各学校個別の選抜方法変更点をご紹介しました。

推薦枠の割合や配点の変更などは特に入試の結果にも関わってきますので、既に明確な志望校が定まっている方は本記事を踏まえて万全の準備を整えましょう。

なお都立高校全体の変更点については以下の記事で解説しています。

都立高校志望の方は必ずチェックしておきましょう。

2023（令和5）年度　東京都立高入試の実施要綱について
https://jyuken-ex.jp/column/post-812/