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2023(令和5)年度入試 埼玉県私立高等学校入試応募状況(中間)

入試情報

2023.01.20

2023.01.20

2022(令和4)年度 埼玉県公立高校入試の特徴

1月14日に埼玉県私立高等学校入試応募状況(中間)が発表されました。概要は以下の通りです。
※倍率については1月11日までのものです。前年度の集計時点は2021年1月12日です。

詳細は以下のページをご参考ください。
https://www.pref.saitama.lg.jp/a0204/news/page/news2023011301.html

全体の状況(全日制の課程)

20232022
集計日1月11日1月12日
学校数47校47校
募集人員14,539人14,535人
応募者数59,558人61,086人
応募倍率4.10倍4.20倍

2023年度の募集校は47校で変わらず、募集人員は昨年度に比べ4人増え、志願者数は1,528人減りました。志願者減により倍率は0.1ポイントダウンしています。

前年度の2022年度入試では全体的な傾向として1月22日以外の併願志願者が増加し、私立高同士の併願者が増えるという特徴が見られました。しかし今回は逆に22日の出願者は増えたものの23日が減るという学校が目立ち、私立併願者がやや減少しているような動きになりました。

トップ校の動向 ※志願者数は推薦+一般

学校名募集定員2023
志願者数(倍率)
2022
志願者数(倍率)
慶應義塾志木
(普通)
230人1,182人(5.14倍)1,257人(7.47倍)
早稲田大学本庄
(普通)
320人2,343人(7.32倍)2,406人(7.52倍)
立教新座
(普通)
100人1,035人(10.35倍)1,144人(11.44倍)
※定員は変動なし

県内の難関3校はいずれも出願者数を減らしています。3校合わせた出願者数は4,560人で前年度より約250人、5.1%の減で微減といえますが、2022年度入試では一般志願者が3校とも増加しており、その反動が表れた形です。特に推薦(単願)志願者は3校とも2年連続減で、減少率も10%に上がります。

コロナ禍により1人当たりの併願校数が減ったことで、難関校に挑戦する受験生も減っているのかもしれません。

慶應義塾志木は出願者全体で75人減、倍率もややダウン(5.47→5.14倍)しました。そのうち自己推薦は2021年度より154→113→104人へと減少傾向です。

早稲田大学本庄も出願者が63人2.6%の微減ですが例年並みともいえます。しかしα選抜(自己推薦)に限ると364→257→230人と減ってきています。

立教新座は109人9.5%の減、推薦のみでは42→40→35人と少しずつ減少しています。

注目校の出願状況 ※出願者数は推薦+一般

次に今回の出願状況で変化があったところや注目校についていくつか取り上げて見ていきましょう。

秋草学園は特選Aコースと選抜コースの募集人員を10人ずつ減らし、学校全体で280→260人の募集としました。一方で出願基準を利用しやすく設定したため、今回の出願者数は第1回が248→404人、第2回が240→293人と大幅に増加しました。

浦和学院は単願の出願者が増加傾向で、2021年度の中間応募より537→644→672人となっています。併願者は1月22日が1,303→1,316→1,579人と今春は大幅増でしたが、23日は775→1,049→850人と前年度の反動で減少しました。一方24日は529→392→484人で23日とは逆の動きでした。

浦和実業学園は現在新校舎建築中で、昨年新2号館が完成し、今年の春には新1号館が完成する予定です。それに加え2023年度から制服も変わることから、今回の出願者も単願が431→584人、1月22日の併願が1,699→2,058人。23日は868→733人と減ってしまいましたが、24日は366→403人に増加し人気が上がってきています。

浦和麗明は近年急激に伸びてきている学校のひとつです。今年度は各コースの中でもっとも利用しやすかった特進コースを募集停止し特選コースに統合しました。その結果、第1回の出願者数は780人で16.4%減、第2回は260人で44.3%の大幅減になりました。しかし学校全体の学力レベルの底上げが図られているようです。

叡明も浦和麗明と並んで伸びてきています。今春は募集人員を特進選抜40→80人と特別進学160→180人で増やし、進学コースを減らし(320→260人)て学校全体のレベルアップを図っています。今回の出願者数は単併合わせて2,623人で前年度(2,234人)より17.4%の増、倍率も上がっています(4.30→5.04倍)。

大宮開成も人気は衰えず、単願112→160→202人、併願A(1/22)1,119→1,384→1,594人、併願B(1/23)128→161→206人と各入試区分で増加傾向になっています。

開智はコース改編を行い、SコースをS1コースに、DコースをS2コースとしました。またS2コースの合格のハードルを上げたことが影響したのか、出願者数は2,011人で前年度(2,244人)より233人10.4%の減となり、倍率も10.20→9.14倍に下がっています。

栄東は第1回(1/22)の出願者が167人12.2%の減(1,371→1,204人)でしたが、第2回(1/23)は260人35.5%増(732→992人)でした。私立併願者が増加したような形です。また25日に行う特待生入試が好調です。前年度に3科か5科を選ぶことができるようになったことから222→610人へと3倍近く増え、今回はさらに増えて692人になりました。

西武台はSTEAMコースを単願のみ30人の募集数で新設しました。そのため選抜Ⅱを240→210人に減らしています。今回の出願者数は前年度より約200人、10.1%の減(1,964→1,765人)になりましたが、前々年度(1,819人)並みに戻った形です。

細田学園は募集人員を変更しました。特進Hコース(60→80人)と特進コース(90→120人)を増やし、進学α(100→85人)を減らして募集の重心を上位コースにシフトしました。今回の出願者数は第1回が136人19.6%減(695→559人)、第2回が57人29.5%減(196→136人)ですが、学校全体の学力レベルは上がっているようです。
昌平も募集人員の変更がありました。T特選80→70人、特進40→80人、選抜アスリート120→145人、選抜80→40人になりました。また出願基準も変更しましたが、今回の出願者数は1月22日、23日合わせて1,091人で前年度(1,097人)とほとんど変わりませんでした。

山村国際は募集人員を増やしました(240→280人)。2022年度入試で出願基準を緩和したことから出願者数が中間応募の時点で869→1,178人へと309人35.6%の大幅増、今回も前年度とほぼ同じ1,168人で高い人気を維持しています。

山村学園も募集人員を増やしました(400→440人)。2022年度にコース改編を行い、出願基準も利用しやすくしたため出願者は中間応募の時点で1,544→2,063人へと519人33.6%の大幅増になり、今回は1,868人で195人9.5%の減でしたが、一定の人気は維持しています。

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