高校入試の対策は英語や数学、国語といった主要教科の勉強に時間をとられがちですが、理科の勉強も忘れてはいけません。理科は効率の良い勉強法を身につけることで、短期間での成績アップが目指せます。
今回は、高校入試の理科の勉強法について、意識しておきたいポイントや効率的な勉強方法、勉強効果のあがる入試用問題集の選び方についてご紹介します。
目次
理科の高校入試の勉強のコツ
まず、理科の高校入試の勉強をする際に気をつけたいポイントとして、次の3点が挙げられます。
- 用語の暗記だけに頼らない
- 演習で問題形式に慣れる
- 苦手な単元を克服する
それぞれについて詳しく解説します。
1. 用語の暗記だけに頼らない
「理科といえば暗記教科」というイメージがあり、どうしても問題演習がおろそかになりがち、という人も多いのではないでしょうか。
「暗記していれば点数がとれるはず」とわかったつもりになっていたものの、実際のテストでは正しい答えを書くことができず、悔しい思いをした経験をした人もいることでしょう。
このようなことを防ぐためにも、用語だけを暗記する勉強方法は避け、問題演習を積極的に行っていく必要があります。
2. 演習で問題形式に慣れる
高校入試における理科の知識をきちんと身につけるためには、演習で実際の問題形式に触れ、繰り返し学習することが大切です。
繰り返し学ぶことで、よく理解できていなかった「わかったつもり」を洗い出せます。また、理科の問題形式に慣れることができる点もメリットとして挙げられます。
3. 苦手な単元を克服する
理科の入試対策を進めるうちに、苦手な分野がはっきりして来た場合は、どの部分が苦手なのかをきちんと確認しておきましょう。
自分の苦手な分野がわかったところで、その分野を徹底的に復習すると、理科の成績アップにつながります。
理科の入試用問題集の選び方
理科の入試用問題集を選ぶ際には、次の2つの点に気をつけると良いでしょう。
- 解説が詳しいものを選ぶ
- はじめのうちは一問一答タイプのものを選ぶ
ここからは、それぞれの選び方について詳しく紹介します。
1. 解説が詳しいものを選ぶ
理科の問題集は、なるべく解説が詳しいタイプを選ぶのがおすすめです。問題集の中には、問題と解答だけが掲載されているタイプのものがありますが、これでは自分がどうして間違ったのかということを振り返ることができません。
わからない問題にぶつかったとき、自分で解説を読み進めていける問題集であれば、以降の勉強をスムーズ進められます。
2. はじめのうちは一問一答形式のものを選ぶ
理科の受験対策を初めたばかりの頃は、記述形式の問題集ではなく、一問一答形式の問題集を選ぶと良いでしょう。
一問一答形式は、記述形式と比べると勉強にかかる時間が短く済むため、勉強を進めやすい点がメリットとして挙げられます。一問一答形式の問題集を使うことで、理科の用語や実験の知識といった基本的なことを押さえられます。
負担の軽い一問一答形式のものから手を付け始め、終了してから記述形式の問題集に取り組むことがおすすめです。
理科の入試の対策法
理科の入試対策法は、以下の3つが挙げられます。
- 受験対策用の問題集を購入し、繰り返す
- 過去問を解いて志望校ごとの傾向をつかむ
- 知識問題対策と計算問題対策を行う
それぞれの高校受験対策法について具体的に説明します。
1. 受験対策用の問題集を購入し、繰り返す
受験対策用の問題集を購入したら、何度か繰り返し解きましょう。先ほど紹介した通り、一問一答形式で、あまり時間をかけずに済むような問題集がおすすめです。
最低でも3回程度繰り返し取り組み、問題集の内容を完璧に理解できるようにしましょう。
ただ問題を解くだけでなく、用語を覚えることも大切です。また、苦手な分野を重点的に繰り返すことで、知識が早く吸収され、勉強の効率がさらにアップします。
2. 過去問を解いて志望校ごとの傾向をつかむ
1冊の問題集を終わらせたところで、志望校の過去問に取り組んでみましょう。
過去問を解いていけば志望校の出題傾向をつかむことが可能です。実際の入試で高得点を狙うのであれば、必ず過去問を使った練習をしておきましょう。
なお、過去問を解く際にも、問題を解きっぱなしという状態では、効果は半減してしまいます。間違った問題については必ず解答をしっかり確認し、繰り返し解き直して、苦手な分野をなくしていくことが必要です。
3. 知識問題対策と計算問題対策を行う
理科用語の知識問題対策として、問題演習で覚えきれなかった用語をまとめておくと良いでしょう。
入試で必要な理科用語を片っ端からノートにまとめようとする人は少なくありません。しかし、この方法だと時間がかかりすぎてしまうだけではなく、結果的にほとんど覚えられなかったという人もいます。
時間が限られている入試対策期間だからこそ、なかなか覚えられない用語だけをまとめて、最後に見直す形を取ることで、効率的に勉強を進められるのです。
また、計算問題対策として、今まで解いた問題集の計算問題だけを抜き出し、繰り返し解く練習をしておきましょう。
計算問題練習をする際は、付せんを活用した勉強法もおすすめです。問題集のページごとに貼り付けた、大きめの付せんに解答を書き込んでは消す、という形で繰り返し解いていくと良いでしょう。
理科の入試対策をするうえで意識しておきたいこと
ここからは、理科の入試対策をするうえで意識しておきたいこと3つを紹介します。
- まとめノートを作る際は時間をかけすぎない
- 用語を覚えながら問題集を解いていく
- 得点源になりやすい教科のため直前まであきらめずに対策する
以下、それぞれについて具体的に説明します。
1. まとめノートを作る際は時間をかけすぎない
「まとめノート」を作成していて、時間を忘れてのめり込んでしまう人は多いでしょう。しかし、まとめノートに時間をかけてはいけません。
まとめノートを作る目的はあくまでも覚えることです。きれいなノートを作ることではない、という点に注意しましょう。
ノートを作る時間は短時間で済ませるように心がけるべきです。
2. 用語を覚えながら問題集を解いていく
問題集を解くときは、漫然と問題を解いていくのではなく、必要な用語を覚えながら進めていくと、効率よく勉強を進められます。
とくに理科は、覚えた用語の量が得点にも大きく影響します。問題を解くと同時に、暗記も意識しながら取り組んでいきましょう。
3. 得点源になりやすい教科のため直前まであきらめずに対策する
理科は英語や数学などの教科と異なり、入試直前でも成績の上がりやすい教科です。入試の得点源とするためにも、最後まであきらめずに対策を行いましょう。
効果的な勉強法を知って理科の成績をアップさせよう
今回は、高校入試対策として、効率の良い理科の勉強法のコツを紹介しました。
理科は暗記教科というイメージがありますが、用語の暗記だけでは正しい答えにたどり着けないことがあります。
理科は演習を行うほど点数の上がる教科ですので、暗記だけに頼らずたくさんの問題に触れ、入試直前までの成績アップを目指しましょう。