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高校受験の効率的な勉強スケジュールの立て方

勉強のコツ

2021.05.26

2021.05.26

高校受験の効率的な勉強スケジュールの立て方

高校入試を突破するためには、入試までに残された時間を考え、効率的な勉強スケジュールを立てなければなりません。
今回は、志望校合格を目指すにあたって、効率的な受験勉強をするためのポイントや時期別に分けた勉強スケジュール、合格に必要な勉強時間などについて紹介していきます。

高校受験対策は効率的な勉強スケジュールが重要

放課後に部活動や委員会活動、習い事などがあることが多く、毎日忙しい中学生。高校受験で志望校に合格するためには、ただやみくもに勉強をすれば良いというものではありません。

限られた時間で志望校に合格するためには、受験勉強を効率的に進めるためのポイントを抑えたうえで、時期に応じた勉強スケジュールを組む必要があります。

入試対策に必要な勉強時間の目安

入試対策として必要な勉強時間はどれくらいなのでしょうか。
以下に、時期別での平均的な勉強時間を紹介します。

なお、勉強にかける時間はあくまでも目安であり、重視すべきなのは学習内容です。対策を始める時期や難易度に合わせて、効率的に学習を進めるよう心がけましょう。

1. 中3の夏休み前まで

中3の夏休み前までは、中1・中2の定期テスト対策と同様、平日は最低1時間程度を授業の復習の時間にあてましょう。
テスト直前期は、平日2~3時間、休日は5時間程度を目安に頑張りましょう。
余裕のある人は、さらに1時間程度プラスして取り組むと良いでしょう。

2. 中3の夏休み

部活動を引退し、まとまった時間がとれる中3の夏休みでは、6~8時間程度の勉強時間をとることも可能です。
集中力が続かない場合は、朝に3時間、夜に3時間と時間を分けて計画を立てても良いでしょう。

3. 中3の9月以降から冬休み前

新学期が始まる中3の9月以降は、部活動がなくなったとはいえ、夏休みほど勉強に割ける時間は多くありません。
平日では3時間程度しか時間がとれなくなりますが、その間に授業の復習や過去問対策などを効率良く進めていかなければなりません。

そのためにも、休日にはなるべく長めに勉強時間を確保し、平日取り組めなかった学習も行っていきましょう。休日の勉強時間の目安としては、最低でも夏休みに取り組んだ6時間程度は必要と考えると良いでしょう。

4. 中3の冬休みや入試直前

高校入試でも大詰めの時期といえる中3の冬休みは、最低6時間程度、入試直前期は、最低5時間程度の勉強時間を確保しましょう。
ただし、体調を崩しやすい時期でもあるため無理は禁物です。

「試験前日に高熱を出し、入試で実力が発揮できなかった」という事態を避けるためにも、この時期は早寝早起きを心がけ、インフルエンザなどの感染症にも気をつけて過ごすと良いでしょう。

効率的な受験勉強をするためのポイントとは

どのような勉強法をするかによって、試験の結果は大きく変わってきます。

効率的な受験勉強をするためのポイントは以下の8つです。

  1. 自分の実力を把握する
  2. 具体的な勉強計画を立てる
  3. 基礎固めをしっかりと行う
  4. 勉強の習慣づけを行う
  5. 1冊の参考書・問題集を極める
  6. 問題演習に積極的に取り組む
  7. 間違えた問題を徹底的に対策する
  8. 志望校を決め、傾向と対策を錬る

ここでは、それぞれのポイントについて、詳しく確認していきます。

1. 自分の実力を把握する

受験勉強を本格的に開始する前に、まずは自分の現在の実力についてしっかりと把握しましょう。
志望校に対して自分の実力との差がどれくらいあるのかを認識することで、これからの勉強で必要となる対策が見えてきます。

中2までに学んだ内容で理解不足なところがあれば、中3の学習を始める前に中1・中2の内容についてきちんと復習をしておく必要があります。

2. 具体的な勉強計画を立てる

受験勉強は具体的な計画を立てて進めていきましょう。急な予定変更やスケジュールどおりに進まなかった場合にも対応できるよう、ゆとりを持った内容にしておきます。
1週間のうち、数学3時間、英語3時間…といった時間による振り分けを行ったり、日ごとで「やるべきこと」をリスト化したりするのがおすすめです。

「やるべきこと」をリスト化する場合、はじめのうちは、「やるべきこと」をなるべく少なめに、慣れてくると少しずつ増やしていくと挫折することなく進められます。

3. 基礎固めをしっかりと行う

入試で合格点をとるためには、基礎をきちんと固めておくことが重要です。
受験勉強というと、ついつい応用問題ばかりに目が向きがちですが、まずは基礎がしっかりと身についているかを確認しておきましょう。

基礎問題に繰り返し取り組むことでケアレスミスの減少にもつながりますし、大半の高校入試問題にも問題なく対応することができます。
また、応用問題を解く際にわからなくなった場合でも、基礎に戻ることで解答を導き出しやすくなります。

4. 勉強の習慣づけを行う

勉強する習慣が身についていなければ、受験勉強で毎日机にむかうことだけでも大変です。
毎日コツコツと勉強を続けることが、学力アップの重要なポイントとなります。1日にまとめて勉強するよりも、短時間の勉強を毎日続けるほうが効果的なのです。

勉強する習慣を身につけるために、まずは30分程度机に向かって単語を覚えるといった簡単なことから始めてみましょう。短時間の受験勉強を毎日続けながら、少しずつ時間を伸ばしていくのがおすすめです。

5. 1冊の参考書・問題集を極める

参考書や問題集を使って勉強をする際、ついついあれもこれもと買い込んでしまい、結局どれも中途半端になってしまった…ということをやってしまいがちです。受験に関する参考書や問題集は数多く、目移りしてしまって決められない、という人もいるでしょう。

そこでおすすめしたいのが、受験勉強で参考書や問題集を使用する際、現在の自分のレベルや志望校に合わせたものを1冊だけ購入し、習得するという方法です。複数のテキストを中途半端に進めるより、1冊を完璧に極めることで、受験に必要な「知識」や「問題を解く能力」が得られます。

なお、購入するテキストは、解説が詳しいものにすると、理解を深めるのに役立ちます。参考書や問題集を選ぶ際は、問題ページよりも解説ページをよく確認して購入しましょう。

6. 問題演習に積極的に取り組む

受験勉強においては、ただ公式や英単語、用語などといった知識を暗記するだけはなく、覚えた知識を活用して、問題を解く能力をつけることが重要となります。

そのためにも、問題演習には積極的に取り組みましょう。問題演習の際は、暗記した知識が入試でどのように出題されるかを意識しながら取り組むのがおすすめです。

7. 間違えた問題を徹底的に対策する

過去の模擬試験や定期試験、問題集などで間違えた問題は、「なぜ間違えたのか」という理由を追究し、対策することが大切です。

間違えた問題を徹底的に対策することで、間違えの本質に気づくことができるため、二度と同じ問題を間違えることを防げます。

「この問題、以前にも間違えた問題だ」とテストの度に後悔し、悔しい思いをすることが多い人は、ぜひ過去のテスト問題を振り返りながら、間違えた原因を追究し、対策をすることで次につなげることができます。

8. 志望校を決め、傾向と対策を練る

受験勉強のやる気を維持させるためにも、志望校の選定は重要です。気になる高校があれば、資料請求を行ったり、学校見学などに積極的に参加したりすると良いでしょう。
行きたい学校を自分の成績やレベルと照らし合わせた上で、志望校を決定したら、試験問題の傾向を調べます。

志望校合格に必要となる学力を身につけるにはどのような対策をしたら良いのか、過去問を研究した上で傾向と対策を練っていくと効率的に勉強を進められます。

時期別の勉強スケジュールは?

時期別の勉強スケジュールの立て方

ここからは実際に、高校入試において合格につながる効率的な勉強スケジュールを4つに分けて紹介します。

◇ 高校入試対策!4つの時期別勉強スケジュール

  1. 中3の夏休み前まで
  2. 中3の夏休み
  3. 中3の9月以降から冬休み前
  4. 中3の冬休みや入試直前

以下、具体的にこれら4つの時期に分けた勉強時間やスケジュールについて示します。

1. 中3の夏休み前まで

中3の夏休み前までは、部活動や学校行事にも忙しい時期でしょう。
そのため、まだまだ先のことと考えていた高校入試が間近に迫っていることを意識しつつも、「勉強時間がなかなかとれない」という悩みを持つ生徒も多いかもしれません。

そこで、部活を引退する夏休みまでの時期は、中1・中2のころと同様、学校の授業を大切にし、定期テスト対策を頑張るのがおすすめです。定期テストで高得点をとることが、内申点アップにもつながります。

定期テストで間違えた問題を解き直すことで、基礎力アップにもつなげていきましょう。

2. 中3の夏休み

中3の夏休みには部活動を引退する生徒が多く、まとまった勉強時間がとれるようになります。
この時期にぜひ行ってもらいたいのが、中1・中2の総復習です。
高校入試で出題される問題の70%近くを占めるとされている中1・中2の内容について、夏休みまでに総復習を終わらせておくことで、夏休み以降の受験勉強をスムーズに進めることができるでしょう。

中1・中2の内容を総復習する際には、教科書や参考書を利用しながら、基本問題を繰り返し解く、また、漢字や英単語などを覚えるといった勉強をすすめていくと良いでしょう。
そのほか、過去の定期試験の振り返りなども総復習に役立つのでおすすめです。間違えた問題については、原因を探ることで、似たような問題が出た場合に同じ間違いをすることを防げます。

3. 中3の9月以降から冬休み前

中3の9月以降から冬休み前に習う単元には、入試でも重要な部分が多く含まれています。
この時期は原則、学校での部活動が完全に終了しているため、学校の授業と受験勉強を上手に両立していくことが重要なポイントとなります。

毎日の学習では、日々の授業内容の予習・復習をしっかりと行っていくことで、受験対策をしつつ、内申点アップにつなげていくと良いでしょう。
また、この中3の9月以降から冬休み前は、志望校決定という重要な時期ともなります。ぜひ積極的に模擬試験を受けましょう。

模擬試験を受け、自分の実力や弱点についてしっかりと把握することで、苦手分野の克服が可能になります。

4. 中3の冬休みや入試直前

中3の冬休みや入試直前期は、受験勉強におけるラストスパートです。
この時期にやるべきことは、過去問対策や応用問題対策です。
実力の最終確認を兼ねて過去問を本番と同じ環境でどんどん解き進めていきましょう。
数学・理科では応用問題をたくさん解いたり、英語では長文対策を行ったりするのもおすすめです。

いよいよ入試1ヶ月前に差し掛かったところで、志望校の面接対策や苦手分野の集中学習にも目を向けていきましょう。
そして、直前期に入ってからも、今まで通りペースを変えずに勉強を続けていきましょう。直前期は、受験勉強について一番気持ちの入っている時であり、実力が伸びる傾向にあります。
志望校合格までは諦めずに、対策を行っていくことで合格へと一歩近づきます。

効率良く勉強することで、志望校合格を目指す

高校受験において志望校合格を勝ち取るには、効率的な勉強スケジュールをたてることが重要となります。
ただなんとなく勉強を始めるのではなく、時期に合わせた受験勉強を行い、限られた時間を有効活用しながら合格を目指していきましょう。

今回の内容を参考に、受験勉強のポイントを抑え、無駄のない勉強スケジュールを立てることで、志望校合格への第一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。

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