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高校受験の推薦入試の仕組みと一般入試との違い

入試情報

2021.05.26

2021.05.26

高校受験の推薦入試の仕組みと一般入試との違い

高校入試について調べていると、「推薦入試」や「一般入試」という言葉をよく目にします。何となくそれぞれの入試方法の違いについてイメージはできても、具体的にどのような違いがあるのかまでよくわからないという方が大半なのではないでしょうか。

本記事では、高校受験の推薦入試と一般入試の違いについて詳しく解説していきます。それぞれの入試の特徴を把握して、自分に合った受験方法を見つけましょう。

高校入試には2つの種類がある

高校入試と一口に言っても、試験の内容によって2つの入試方法に分類することができます。まずは、受験を控えた学生が絶対に押さえておきたい、入試方法の種類とそれぞれの仕組みについて見ていきましょう。

1.推薦入試の仕組み

推薦入試は、基本的に中学の校長からの推薦状が必要な高校受験の方式です。学力試験ではなく、調査書や面接、小論文などを重要視して合否を決定していく試験になります。

推薦をもらうための基準を満たす必要があるため、普段から内申点や出席日数などを気にしておくことが大切です。
推薦入試の倍率が1.0以下の高校の場合、よほどのことがなければ不合格になることはありません。
私立学校の推薦入試の条件は高校ごとに異なるので、学校や塾の先生に確認してもらいましょう。
また、内申点が大きなポイントで、評価基準が3年生の成績のみか、1年生からの成績が対象なのかは高校によって異なります。

公立の場合は私立より、数字に厳しいといわれています。
地域によりますが、多くの地域で公立学校を第一志望にする人が多いといわれているため、推薦入試の倍率もその分高くなります。

そのため、倍率が高い高校の場合は、推薦入試であっても不合格になることは十分にありえます。「推薦入試だから大丈夫」と思わずに、入試試験の対策もしっかりと行なっておくようにしましょう。

推薦入試には以下の5つの種類があります。

一般推薦

公立学校の推薦入試で、グループディスカッションや面接、小論文の結果と調査書を点数化したもので合否を決定します。
合格のためには、内申点と当日の試験の両方でいい成績を残す必要があります。

特別推薦

スポーツや文化活動など、特定の能力を持っている学生に受験資格が与えられる公立学校の入試です。大会やコンクールの入賞歴など一定以上の実績がないと受けられないケースが多い試験です。一般推薦と同様の試験のほか、実技試験が必要なこともあります。

単願推薦

合格したら必ずその高校に入学することを前提に受ける私立学校の推薦入試です。
単願推薦の場合、ほかの高校を受験することはできません。

併願推薦

公立の第一志望が不合格だったときに、必ず入学することを前提に受ける私立学校の推薦入試です。入学辞退ができる代わりに、推薦基準が高く適性検査などが必要なケースもあります。

自己推薦

中学校の校長による推薦状が必要ない私立学校の推薦入試です。学校によっては、自己推薦が可能な場合もあります。

自分の能力や志望度に合わせて、最適な推薦試験の方法を選ぶことが志望校合格への近道です。

2.一般入試の仕組み

一般入試とは、公立・私立ともに学力試験の結果によって合否を決定する入試方法のことです。通っている中学校から提出される調査書を合否の判断資料として用いることがありますが、基本的には学力試験の得点が最重要視されます。
また、私立学校を受ける場合には、以下のような優遇措置が受けられることがあります。

専願優遇措置

合格したら必ず入学するという約束のもと、入試得点に加点が受けられる優遇措置。

併願優遇措置

公立校の第一志望校に不合格だった場合、必ず入学するという約束のもと、入試得点に加点が受けられる優遇措置。

一般入試を受ける場合は、上記のような優遇措置も活用すると、より有利に高校受験が進められるようになるでしょう。

1.試験の時期

推薦入試と一般入試の大きな違いは、入試試験の時期です。
推薦入試は一般入試に先駆けて、公立・私立ともに1月上旬~2月上旬くらいの時期に行われます。一方で、一般入試は、公立と私立で時期が異なります。

私立が1月下旬~2月下旬、公立が2月上旬~3月上旬くらいの時期に行われることが多い傾向にあります。入試の時期が異なるので、推薦入試と一般入試の両方を受けることも可能です。
それぞれの入試では願書の受付時期も異なるため、いつまでに準備が必要なのか、しっかりと確認しておくことが大切です。

2.試験内容

推薦入試と一般入試では、試験の内容も全く異なります。
推薦入試の場合、合否を左右するのは内申点や面接、小論文などが一般的です。それぞれの内容をどれほど重要視するかは学校によって異なりますが、たとえば、調査書は上限50%、面接が25%、小論文が25%といったように試験ごとに得点の比重が異なってきます。

一方、一般入試で合否を左右するのは、おもに学力試験です。
公立校は国語・数学・英語・社会・理科の5教科が受験教科です。
私立は国語・数学・英語の3教科が基本の受験教科となります。私立の場合、筆記試験に加えて面接が実施されることもあります。

一般入試でも多少内申点を見られることはありますが、推薦入試ほど重要視されることはありません。内申点に自信がある場合は推薦入試、逆に内申点はよくないが偏差値に自信がある場合は一般入試と、ご自身の状況に合った選択が重要です。

推薦入試と一般入試を活用して志望高校に近づこう!

内申点や面接、小論文の得点で合否を決める推薦入試と、学力試験の得点で合否を決める一般入試、それぞれの入試は試験の時期も試験の内容も異なるため、違いをよく理解して自分に合った入試方法を選ぶことが大切です。

また、公立・私立でも条件や教科数などの違いがあるので、しっかり確認しておきましょう。推薦入試と一般入試とはどちらか1つしか選べないわけではなく、組み合わせて受験することもできます。
ぜひ両方の入試方法を活用して、より後悔の残らない高校受験にしてください。

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