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【2026年度】埼玉県私立高校入試・中間応募状況を分析|志願倍率は4.12倍,単願志向が強まる傾向に

入試情報

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2026.02.20

2026.02.20

埼玉県の公立高校受験の仕組みや選抜方法

1月16日に埼玉県私立高等学校入試応募状況(中間)が発表されました。概要は以下の通りです。
※倍率については1月13日までのものです。前年度の集計時点は2025年1月14日,前々年度は2024年1月11日です。

詳細は以下のページをご参考ください。
埼玉県私立中学校・高等学校・中等教育学校入試応募状況 – 埼玉県

全体の状況(全日制の課程)

2026(R8)年度の募集校は47校で変わらず,募集人員は前年度に比べ128人減少,志願者数は1,130人減少しました。志願者減により,倍率は0.04ポイントダウンしています。
今回の応募状況(中間)では,単願入試への志願者が増えた学校が多く見られました(山村学園+157人,大宮開成+91人,東野+87人など)。一方で,併願への志願者が大幅に減少した学校も多く見られ(秀明英光-781人,武南-591人,正智深谷-142人,本庄第一-73人など)ました。従って全体の志願者数が減ったのは,併願者の減少が影響していると考えられます。
また,1月上旬に発表された「令和8年3月中学校等卒業予定者の進路希望調査」においても,公立への進学希望率が下がって県内外の私立高校への希望率が上がっており,私立の単願志願者が増えたこととあわせて,受験生が公立から私立単願へ流れている動きが見られます。

詳細は以下のページをご参考ください。
令和8年3月中学校等卒業予定者の進路希望状況調査
https://www.pref.saitama.lg.jp/e2201/shinrokibou202512.html

トップ校の動向 ※志願者数は推薦+一般

慶應義塾志木

慶應義塾志木の志願者数は,2023(R5)年度から1,182→1,155→1,153人と大きな変化なく推移してきましたが,今年は前年度より103人増加して1,256人に達しました。単願(+18人)と併願(+85人)のいずれも志願者が伸びています。今年度は自己推薦の定員を40人から50人に増員する一方で,一般・帰国入試の定員を190人から180人へ減らしての入試になります。この定員数の変更により,一般入試の実質倍率が例年よりも上昇する可能性が高まっており,志願者数の増加と相まって,合格へのハードルが一段と厳しくなると考えられます。

早稲田大学本庄

早稲田大学本庄の志願者数は,前年度より68人増加しました。これは自己推薦入試と帰国生入試でそれぞれ約30人ずつ増えたためですが,自己推薦の志願者数は2023(R5)年度より230→270→236→264人と増減を繰り返しており,今年度は増加の年に当たりました。帰国入試も前年度は減少しており,その反動で増加したと捉えることができます。これらに加えて前年度に実質倍率が上がった一般入試の志願者が2,032→1,868→2,094→2,097人と多いままであったため全体でも志願者増になりました。今年度は自己推薦,一般入試ともに厳しい入試になりそうです。

立教新座

立教新座の志願者数は1,318人で,前年度から19人の微減でした。推薦入試の志願者は2023(R5)年度より24→25→34→38人と増加傾向で,今年度もさらに4人増えています。従って全体数の減少は一般入試の志願減によるものです。しかし一般入試の志願者は976→880→1,303→1,280人と前年度よりは減ったとはいえ,依然として1,300人近い多くの志願者が集まっており,今年も非常に高い倍率での激戦が予想されます。

上記のトップ3校の志願者数は,帰国生入試を除くと前年度より115人増加しました
内訳をみると,推薦入試の志願者が約13%増加したのに対し,一般入試の伸びは約1%に留まっています。前年度は推薦入試の志願者が微増で,私立難関校への「挑戦志向」から併願者が増える動きが見られました。今年度は,推薦入試を利用して早期に進路を決定したいという受験生心理が色濃く反映された結果と言えます。

注目校の志願状況 ※志願者数は推薦+一般

大宮開成

大宮開成の志願者数は,前年度より425人増(約30%増)という大幅な増加を記録しました。
同校は2024(R6)年度に募集単位をコース別から入試区分別へ変更し,あわせて合格のハードルを引き上げたことで2年連続の志願者減となっていましたが,今年度は一転して増加に転じています。この増加の主な要因は,特進選抜Ⅱコースの難易度を緩和したことにあると考えられ,志願者の増加分も同コースに集中していると推測されます。また,これまで志願者が増加傾向にあった栄東(-100人)や開智などから,受験生が流れてきた可能性が高いです。

叡明

叡明の志願者数は,前年度より360人増加(約20%増)しました。同校は頻繁に募集要項を変更するため,それに伴う志願者の増減が起きやすい傾向にあります。今年度は学校推薦入試の「特別進学コース」で基準が引き上げられたものの,自己推薦Ⅰ入試の「特進選抜Ⅱコース」で基準の緩和と加点制度を拡大したことが強く影響し,同コースを中心に志願者が大幅に増加したと考えられます。また,近隣では浦和学院(-312人)や武南などで志願者が減少しており,受験生が流れてきている動きが見られます。

山村国際

山村国際の志願者数は239人増え,約30%の増加となりました。この要因として,「特進選抜コース」および「総合進学コース」において,単願・併願ともに合格基準を緩和したことが挙げられます。さらに,英検の取得級による得点保証制度を新設するなど,受験生にとって出願しやすい制度変更が重なったことが大きな要因になったようです。埼玉平成(-124人)の「S特進コース」や「特進コース」コースから受験生が流れてきた可能性が考えられます。

昌平

昌平の志願者数は179人増加し,前年度比で約20%の伸びを見せました。同校は2年連続で合格基準を緩和しており,前年度は目立った変動はありませんでしたが,今年度は志願者増につながったようです。入試日程別の内訳では,1/23の併願入試は10人程度の増加に留まった一方,1/22の単願・併願入試では167人の大幅増となっています。県内の私立高校全体で単願応募者が増えている傾向から,同校においても単願志願者を中心に受験生が集まったと考えられます。この動きは,志願者が減少した春日部共栄(-39人)や獨協埼玉(-22人)などからの流入を推測させます。

東京農業大学第三

東京農業大学第三の志願者数は前年度比で約10%,108人の増となりました。この要因としては,加点制度を拡大したことが影響していると考えられます。志願者の内訳を見ると,昌平と同様の傾向が見られ,併願入試のみを行う「推薦Ⅱ(1/23)」は前年度とほぼ変わりませんでしたが,単願と併願の両方を行う「推薦Ⅰ(1/22)」では105人の大幅増となりました。このことから,今年度の特徴の単願志願者を中心にした志願者増を推測させます。

西武台

西武台の志願者数は前年度より107人し,前年度比で約10%多くなりました。この要因として,STEAMコース以外を対象とした大規模なコース改編が挙げられます。具体的には,国公立大学への現役合格を目指す「N-uni(ナショナル・ユニコース)」,難関私立大学を目指す「E-uni(エンパワー・ユニコース)」,自分に合った進路を見つける「S-uni(セレクト・ユニコース)」,そしてスポーツに特化した「A-uni(アスリート・ユニコース)」へと再編されました。さらに,今年度はこれらの新設コースやSTEAMコースを含め,前年度よりも全体的に合格基準を下げて募集を行ったことも強く影響したようです。

秀明英光

秀明英光の志願者数は1,198人で,前年度比約40%減と大幅な減少を記録しました。これは合格におけるめやす基準を廃止し,単願・併願ともに入試得点を重視する方針へ転換したことで,受験生に敬遠されたことが大きな要因と考えられます。一般入試の日程を新設しており,これは単願・併願入試を敬遠した層の受け皿になりえます。しかし通信制と競合する学校であるため,県内や都内の通信制への移動がより促進される可能性もあります。

武南

武南の志願者数は前年度より640人減少し,前年度比で約35%という大幅な落ち込みを見せました。これは合格基準の引き上げ,特に志願者のボリュームゾーンである「進学コース」の基準を厳しくしたことが大きな要因と考えられます。受験生は近隣で志願者が増加した叡明に流れたと思われるほか,同校は地理的に東京都心に近く,一般入試の志願者を増やしている淑徳巣鴨などの都内私立校へと受験生が流出した可能性もあると考えられます。

西武学園文理

西武学園文理の志願者数は,前年度より388人減少し,約20%の大幅な志願減となりました。これは,加点制度の拡大した一方で,「先端サイエンスコース」や例年志願者数の多い「デュアルコース」の合格基準を引き上げたことが大きな要因と考えられます。減少した受験生は,志願者が大幅に増加した山村学園(+312)へ流れたほか,西武線を利用して都内へ出るアクセスの良さから,明治学院東村山明法など,東京都内の私立高校へ流出した可能性が高いと推測されます。

開智

開智の志願者数は前年度より329人減少し,約20%のマイナスとなりましたが,これは「S2コース」の単願基準を引き上げたことに加え,入試得点への加点制度を廃止するなど,受験生にとって出願のハードルが高まる変更が重なったことが大きな要因です。この結果,受験生に敬遠され,合格基準を緩和して志願者を大幅に伸ばした大宮開成などへ多くの受験生が流出した動きが見られます。

淑徳与野

淑徳与野の志願者数は前年度より155人減少し,前年度比で約20%のマイナスとなりました。これは合格のめやすを引き上げたことが要因と考えられ,その結果,基準を緩和した大宮開成や,都内の淑徳などへと受験生が流出した可能性が高いと言えます。

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