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2026(R8)年度 東京都私立高校の志願倍率は?入学者選抜試験の状況解説【一般入試・中間】

入試情報

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2026.02.27

  • #私立高校受験

2026.02.27

東京都立高校受験の仕組みや選抜方法

2月3日に東京都私立高等学校の入学者選抜試験志願状況が発表されました。概要は以下の通りです。記載している応募人員や倍率につきましては、特記がない限り入試日やコースが分かれていても合算して算出しています。

※志願者数と倍率については1月28日時点のものです。また、2025・2024年度の集計は都教委のホームページで発表された時点のものです(調査時点2025年1月28日、2024年1月29日)。

令和8年度都内私立高等学校入学応募者状況の詳細については下記ページをご確認ください。

調査時点:令和8年1月28日(水曜日)正午現在 令和8年度都内私立高等学校入学応募者状況【一般入試・中間】

1.全体の状況(全日制の課程)

募集人員は昨年度に比べて511人減少し、応募人員は60,619人で前年度より1,816人増加。中間倍率も0.17ポイント上昇し、3.14倍になりました。男女共学校別でみると、男子校では応募人員が5,178人で442人減。女子校では3,284人で107人増。男女校は52,157人で2,151人増。全体の応募人員が増加したのは、女子校と男女校の応募増によるものと言えます。

2.上位校の動向

以下は「大学附属校」「併願優遇を実施していない学校」「難関男子校」の状況です。

①併願優遇がなく、附属の大学への進学率が高い大学附属校

上記の大学附属校では、全体の応募者数は7,610人で、前年度より333人減少しています。内訳を見てみると、早稲田実業で202人減、明治大学付属八王子で197人減、中央大学で118人減と、大幅に応募者が減少した学校が目立つ一方で、応募者が100人以上増加したのは青山学院(124人増)のみという状況です。応募者減の学校が目立った要因のひとつとして、2026(R8)年度より日本学園が共学化して誕生した「明治大学付属世田谷」が挙げられます。同校は現時点で721人もの応募を集めており、これにより明治大学付属八王子や中央大学の応募者減に影響を与えたと考えられます。


早稲田実業では、男子の応募者数が153人、女子が49人とそれぞれ大幅に減少しました。この要因として、男子の前年度の実質倍率が5.41倍まで高騰したことや、女子も例年4倍台という高い倍率が続いていることにあります。こうした激戦を避けるため、今年度は出願が敬遠されたようです。
明治大学付属八王子の応募者数は前年度から197人減少し、386人になりました。前年度に例年の水準を大きく上回る高倍率を記録したため、受験生に敬遠されたようです。また、入試日程が2月11日で重なっている明治大学付属世田谷へと多くの受験生が流れたと推測されます。同じ明治大学の付属校という選択肢が増えたことで、より合格の可能性や通学条件を考慮した移動が起きたと考えられます。
中央大学の応募者数は648人で、前年度から118人の減少となりました。募集要項に大きな変更はありませんでしたが、例年の実質倍率は3倍前後と高い倍率が続いたことで、明治大学付属八王子と同様に入試日が同じ明治大学付属世田谷へと受験生が流れたと考えられます。

青山学院の応募者数は932人で、前年度から124人の大幅な増加となりました。ここ2年ほど実質倍率が下降傾向にあったため、その反動で今年は志願者が集中したものと考えられます。

早稲田大学高等学院 早稲田実業 慶應義塾女子

明治大学付属明治 明治大学付属八王子 明治大学付属中野

青山学院 中央大学附属 中央大学杉並 中央大学 法政大学

②併願優遇がない学校

上記の併願優遇を実施しない学校の全体の応募数は1,260人。前年度の1,204人に比べ全体で56人増加しています。
学校ごとにみると大きな変化が見られたのは明治学院です。明治学院は前年度より72人応募者が増えて倍率がアップしました。これは前年度に男女ともに実質倍率が下がり、特に女子が近年で最も少ない応募数となったことへの反動と考えられます。 一方で、日本大学第一は応募者が20人減少しました。こちらは前年度に実質倍率が下がっていたにもかかわらず、明治学院のような志願者の揺り戻しは見られませんでした。また、成蹊日本大学第二については、1月28日時点では前年度とほぼ変わらない応募者数に留まっており、大きな変動はみられていません。

成蹊 日本大学第一 日本大学第二 明治学院

③難関男子校の動向

上記の難関男子校における全体の応募人員は1,091人で、前年度の1,142人に比べて51人減少しました。難関男子校の応募人員は、2022(R4)年度より1,221→1,206→1,171→1,142→1,091人と減少傾向にあります。

学校別に見ると、城北は応募者が17人増加しました。前年度は倍率が上がったものの、例年に比べればまだ低い水準だったため志願者の増加につながったと考えられます。また、桐朋は志願者が7人増となりました。前年度は合格者が絞られたことで倍率が高騰しましたが、その影響を大きく受けることなく微増という結果に落ち着いています。一方で、巣鴨は志願者が43人減少しました。開成についても32人減で倍率が下がる動きを見せています。

開成 城北 巣鴨 桐朋

3.注目校の志望状況

共学化やコース改編、入試制度の変更は倍率に大きな影響を及ぼします。

明治大学付属世田谷は、2026(R8)年度より日本学園が共学化および校名変更を行い、明治大学の付属校として新たに誕生する学校です。応募者数は721人にのぼり、倍率は9.01倍を記録しました。初年度から非常に多くの受験生が集まっています。推薦入試で不合格になっても一般入試を受験すれば得点加点の優遇措置を受けることができます。こうした優遇制度も、応募者が集まった要因のひとつと言えそうです。

朋優学院の応募者数は3,066人に達し、前年度から407人(前年度比約15%増)増加となりました。今年度は「SGコース」の基準をアップしましたが、同時に加点制度の拡大を行っており、これが応募者増の大きな要因となったようです。また、神奈川県の「令和8年度進路希望調査」において、県外私立高校への進学希望率が増加しました。もともと神奈川県からの通学者数が多い学校のため、受験生が流れてきたと考えられます。そのほか、特待生制度では「授業料免除」から「奨学金の給付」へと改められ、授業料無償化に合わせた変更に受験生の注目を集めたと考えられます。

東京実業の全学科合わせた応募者数は507人で、前年度から347人(前年度比約220%増)の大幅な増加となりました。学科・コース別の内訳では、「特別進学コース」以外のコースで単願(一般を含む)と併願ともに応募者が増加しています。中でも総合進学コースの伸びは著しく、応募者数は前年度の5倍以上にまで達しました。大幅な増加の要因として、今年度から併願Ⅱの入試日程を変更し、2月10日に2月12日を加えた2日間の日程としたことが挙げられます。また、神奈川県に近い場所に位置しているため、神奈川県内からの応募者が増加した可能性もあります。

大東学園の応募者数は555人で、前年度から329人(前年度比約150%増)の大幅な増加となっています。今年度から公立併願優遇の日程を、従来の2月10日のみから2月11日を加えた2日間へ変更しました。この日程の拡大により、公立高校を第一志望とする併願者の応募が増加したと考えられます。また、出願条件から欠席日数に関する項目を廃止、これまで世田谷区のみに適用していた地域加点の優遇措置を拡大するなど、受験生にとって出願しやすい環境を整えたことも、志願者増に影響しています。

英明フロンティアの応募者数は456人で、前年度から292人(前年度比約180%増)の大幅な増加となりました。今年度は入試日程を変更し、2月10日は公立併願のみ、2月11日は私立併願のみとしました。私立併願が可能となる日程自体は減少しましたが、全体の応募数は大きく伸びています。この要因として、近隣にある文化学園大学杉並が「進学コース」の併願優遇を廃止し、応募者を大幅に減らしたことが影響していると考えられ、英明フロンティアへ受験生が流れてきた可能性が高いと言えます。

目黒日本大学の応募者数は725人で、前年度より291人(前年度比約67%増)の増となりました。例年、募集要項の変更が多く、応募者数に影響が出やすい学校です。今年度も選抜クラスに基準を設けたほか、欠席条件を厳しくするなどの変更を行っています。しかし、今回応募者が増加したのは、新たに導入された「ダブル受験優遇制度」によるものと考えられます。この制度は、一般入試の2月10日と2月12日の両日に出願すると入試得点に加点が得られるというもので、2日間受験する応募者が増える結果となったようです。

東洋の応募者数は682人で、前年度から623人(前年度比約48%減)と大幅に減少しました。今年度は「特進コース」の併願制度を廃止、基準をアップしました。これにより特進コースは419人減、また、「特進選抜コース」でも基準を上げて応募者を減らしています。東洋を敬遠した受験生は、応募数が増加している東洋大学京北や、「特進コース」の併願制度を復活させた安田学園へと流れたと考えられます。

駒場学園の普通科と食物調理科合わせた応募者数は1,259人で、前年度から527人(前年度比約30%減)の大幅な減少となりました。今年度は普通科のコースの基準をアップし、地域加点の対象を絞り込むなど、受験生にとって応募し難い変更が多かったため、応募者数の減少に大きな影響を及ぼしたと考えられます。駒場学園を敬遠した受験生は、近隣に位置し、応募者が増加している目黒学院や目黒日本大学へと移動したと推測されます。

関東第一の応募者数は1,237人で、前年度から187人(前年度比約13%減)の減少となりました。今年度は、応募者数の多い「アドバンストコース」の基準を引き上げ、加点制度も拡大しました。しかし、同時に「アグレッシブコース」の加点制度を縮小したことも影響し、全体として応募者が減少する結果となりました。近隣の錦城学園やSDH昭和第一では応募者が増えていませんが、千葉県の千葉商科大学付属や光英VERITASで応募者が増加しています。このことから、受験生がこれらの千葉県の学校へ流れた可能性があると考えられます。

文化学園大学杉並の志願者数は104人で、前年度から156人(前年度比約60%減)の大幅な減少となりました。この減少の要因として、応募者の多くを占めていた「進学コース」の併願優遇を廃止したことに加え、「特進コース」の併願基準を引き上げ、さらに加点制度も廃止したことが挙げられます。また、今年度より新たに「イノベーションリーダーコース」を新設しましたが、中間応募状況の時点では応募者が3人に留まっており、初年度は厳しい滑り出しとなっています。

國學院の応募者数は2,244人で、前年度から152人(前年度比約6%減)の減少となりました。推薦入試の基準が引き上げられたことで、一般入試へ回ると予測されましたが、結果的には応募者全体が減少する形となりました。この要因として、前年度の入試日程変更に伴う反動が大きく影響していると考えられます。昨年度は「3科または5科の選択制入試」の日程を3回目から2回目(2月12日)へ移動したことで応募者が大幅に増加し、実質倍率が高騰しました。この昨年の激戦により受験生に敬遠されたと考えられます。

明治大学付属世田谷 朋優学院 東京実業 大東学園 英明フロンティア

目黒日本大学 東洋 駒場学園 関東第一 文化学園大学杉並 國學院

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