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千葉公立高入試2026 不合格者479人減|中堅上位校18校の倍率推移

入試情報

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2026.08.21

2026.08.21

千葉県の公立高校受験の仕組みや選抜方法

今回は,前回で取り上げなかった中堅校から上位校の状況を見ていきます。

中堅上位18校の不合格者数と志願者数に対する割合の推移(2021〜2026年度)

以下の18校の不合格者数(職業系専門学科除く)は,前年度より479人減少し,今の入試制度になった2021年度より少ない人数になりました。志願者数に対する不合格者の割合は2022年度より4年間27%前後で安定していたところ,今年度急激に下がっています。前回の重点校・上位校の割合(26.7%)との差が広がり,これらの学校が私立志向の影響を強く受けた形になりました。

18校の不合格者数と志願者数に対する割合の推移(2021〜2026年度)

18校の実質倍率・不合格者数の推移(2021〜2026年度)

検見川

検見川の実質倍率と不合格者数の推移(2021〜2026年度)

検見川は志願者数が111人の大幅増となり実質倍率が1.5倍台に急騰,不合格者も受検生の4割近くまでに達し激戦になりました。2026年度より制服が変わったのでその影響が大きいと思われます。幕張総合「総合学科」の志願者が148人減少しており,多くの志願者が検見川に移動したのかもしれません。ここまで厳しくなると来春は志願者減が予想されます。

幕張総合「総合学科」

幕張総合「総合学科」の実質倍率と不合格者数の推移(2021〜2026年度)

幕張総合「総合学科」は志願者が148人減って910人と2021年度以降で初めて1,000人を割り込みました。そのため実質倍率も1.4倍台まで下がり,激戦が続いていた幕張総合「総合学科」としては緩やかな入試になりました。制服を変更した検見川に流れたほか,受検棄権者が増加していることから私立志向の影響も受けた結果と考えられます。

千葉西

千葉西の実質倍率と不合格者数の推移(2021〜2026年度)

千葉西の不合格者数は減少傾向になっており,今年度は25人と2021年度の3分の1まで減りました。実質倍率も少しずつ下がっています。受検棄権者が増加傾向にあることから,私立志向の影響を受けているようです。普通科高校では千城台と並んで千葉市内からの入学生が多い学校で,在校生の4分の3を占めています。それだけに市内の受検生の志向に影響されやすいのかもしれません。

八千代「普」

八千代「普」の実質倍率と不合格者数の推移(2021〜2026年度)

八千代「普」は前年度の高倍率激戦の反動で志願者が32人の減になり,実質倍率も下がりました。しかし不合格者は受検生の3割弱に当たり,厳しい入試であることは変わりません。八千代市は2学区の中でも公立志向の高い地域です。また八千代は体育科と家政科を併設しているという特色ある学校でもあります。そのため私立志向の中でも人気を保ったのではないかと思われます。

津田沼

津田沼の実質倍率と不合格者数の推移(2021〜2026年度)

津田沼は不合格者が減少傾向で,実質倍率も下がりつつあります。今年度は46人の志願者減となり1.2倍台まで下がりました。不合格者数もピーク時の3分の1まで減っています。入学生は船橋市からの生徒がもっとも多く全体の3分の1,八千代市や習志野市を加えると3分の2がこの3市で占めています。これらの地域の生徒数は前年度並みであることから,私立志向の影響を受けての志願者減と考えられます。また,2027年度から校舎の大規模改修工事が本格化するようなので,そのような環境の変化も志願者数に影響を及ぼしたのかもしれません。

船橋東

船橋東の実質倍率と不合格者数の推移(2021〜2026年度)

船橋東は2023年度から2025年度までの3年間,実質倍率1.5倍台の激戦が続きましたが,今年度は56人の志願者減になり実質倍率は1.3倍台に下がりました。2学区の生徒数は微減ですが,それよりも私立志向の影響と2028(R10)年度から本格化する校舎の大規模改修工事の影響によるものと考えられます。

国府台

国府台の実質倍率と不合格者数の推移(2021〜2026年度)

国府台も実質倍率は下降傾向で不合格者数も減少しています。今年度は2021年度の半数以下にまで減少しました。2026年度より制服が変わりましたが,志願者増には結び付きませんでした。入学生の多い市川市,船橋市,松戸市,習志野市の生徒数は微減(1.5%減)でほとんど変わっていないので,私立志向の影響を受けての倍率ダウンと考えられます。市川市や松戸市は県外私立への進学者も多いことから県外への流出の可能性もあります。

国分

国分の実質倍率と不合格者数の推移(2021〜2026年度)

国分は最近の4年間,実質倍率が上がったり下がったりする隔年現象の動きになっています。今年度は志願者減の年で実質倍率は下がりました。それでも前々年度の2024年度より不合格者は多く,一定の人気を保った形です。2027年度は制服を変更するようなので,倍率アップの年でもあり,かなり高い倍率になるかもしれません。

市川東

市川東の実質倍率と不合格者数の推移(2021〜2026年度)

市川東の実質倍率は2023年度をピークに下降傾向が続き,今年度は1.02倍と不合格者の少ない緩やかな入試になりました。入学生は地元市川市の生徒で4割強を占めていますが,市川市は県外私立への流出が多い地域なので,都内私立に向かう生徒が増えている可能性があります。

鎌ヶ谷

鎌ヶ谷の実質倍率と不合格者数の推移(2021〜2026年度)

鎌ヶ谷は前年度に実質倍率が上がり,受検生の3分の1が不合格になる激戦であったことから,今年度は55人の志願者減になり実質倍率が下がりました。しかしそれでも1.3倍台の高めの倍率で留まり,不合格者も100人を超えたままの厳しい入試でした。3学区の学校ですが,2学区の船橋市からの入学生がもっとも多く,次いで3学区の柏市,2学区の松戸市の順になっています。地元鎌ヶ谷市は4番目で全体の1割程度です。また,4学区の印西市や白井市からも入学してきており,通学圏は広いのが特徴です。

小金

小金の実質倍率と不合格者数の推移(2021〜2026年度)

小金は高倍率激戦が続いています。特に今年度は東葛飾からの移動があったのか,志願者が90人の大幅増となり,実質倍率が急騰し2021年度以降でもっとも厳しい入試になりました。通学圏も広く,3学区の柏市や流山市,4学区の印西市などからも生徒がきています。また埼玉県からの入学生もいます。

松戸国際

松戸国際の実質倍率と不合格者数の推移(2021〜2026年度)

松戸国際「普」の実質倍率は2023年度をピークに下降傾向になり,今年度は1.0倍まで落ち込んで不合格者の少ない緩やかな入試になりました。「国際教養科」は前年度までは倍率に波があるものの1.2倍~1.4倍台で推移していましたが,今年度は定員割れになり普通科からの第2希望者を受け入れました。松戸市は県外私立への流出が多い地域です。併願校としてよく利用される東洋大学牛久の単願志願者が増加していることから,このような私立への移動があったと考えられます。

柏南

柏南の実質倍率と不合格者数の推移(2021〜2026年度)

柏南は高倍率で厳しい入試が続いています。2024,2025年度と実質倍率が1.5倍台に上がり,受検生の3分の1が不合格になる激戦でしたが,翌2026年度も若干下がったものの高倍率を維持しました。受検棄権者も数名で変化がないので私立志向の影響は受けていないようにみえます。

柏の葉

柏の葉の実質倍率と不合格者数の推移(2021〜2026年度)

柏の葉「普」は募集人員の増減が多い学校で,6学級募集になったり7学級募集になったりしています。志願者数は2022年度より378→486→355→396→370人と増減を繰り返しているものの,この募集人員の変動により倍率は不安定です。2025年度と2026年度は7学級募集でしたが,過去3年間7学級が続いたことはないので,2027年度は学級減の可能性があります。また来年度は志願者増の年なので学級減と重なるとかなり高い倍率になるでしょう。一方で「情報理数科」の実質倍率は下降傾向で,今年度は実質倍率が1.1倍台まで下がり不合格者の少ない緩やかな入試になりました。

柏中央

柏中央の実質倍率と不合格者数の推移(2021〜2026年度)

柏中央は2024年度まで隔年現象があり,2025年度は志願者減の年でしたが,逆に増加し100人を超える不合格者がでる厳しい入試が続きました。しかし今年度は81人の減となり実質倍率は1.0倍台にダウン,2021年度以降でもっとも緩やかな入試になりました。隔年現象の動きが1年遅れて現れた形ですが,東洋大学牛久やコース改編した日本体育大学柏などの私立高に移動したと考えられます。

成田国際

成田国際の実質倍率と不合格者数の推移(2021〜2026年度)

成田国際は「普通科」「国際科」ともに実質倍率は下降傾向になっています。普通科は1.3倍台をかろうじて維持したものの,国際科は5年ぶりに1.1倍台に下がり緩やかな入試になりました。入学生は成田市について佐倉市の生徒が多くなっています。佐倉市は私立志向の高い地域なので,その影響を受けていると考えられます。

佐原白楊

佐原白楊の実質倍率と不合格者数の推移(2021〜2026年度)

佐原白楊は低めの倍率で不合格者の少ない緩やかな入試が続いています。2023年度からは志願者数200~210人程度で推移しており一定の人気を維持しているようです。通学圏は限定的で公立志向の高い香取市と4学区の成田市で入学生の7割以上を占めています。そのため倍率の変動も起こりにくいのかもしれません。また,茨城県からも多くの入学生がいます。

君津「普」

君津「普」の実質倍率と不合格者数の推移(2021〜2026年度)

君津「普」2023年度より実質倍率が上がったり下がったりする隔年現象の入試になりましたが,今年度は倍率アップの年であったのにもかかわらず,志願者は5人増(245→250人)でとどまり前年度並みの緩やかな入試が続きました。9学区の生徒数はほとんど変わっていないので,私立志向によって志願者数が抑えられたのかもしれません。

まとめ|2026年度千葉公立高入試 中堅上位校の実質倍率と不合格者数

2026年度の千葉県公立高校入試では,中堅校から上位校18校(職業系専門学科除く)の不合格者数が前年度より479人減少し,志願者数に対する不合格者の割合も27%前後から急激に下がりました。千葉西,津田沼,国府台,市川東,柏中央,松戸国際など多くの学校で実質倍率が下がり,私立志向の影響を強く受けた形です。一方で,2026年度より制服が変わった検見川は志願者が111人増えて実質倍率が1.5倍台に急騰し,小金も志願者が90人増えて2021年度以降でもっとも厳しい入試になりました。柏南のように高倍率が続く学校もあり,緩和と激戦の二極化が進んだ入試だったといえます。

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