
10月8日,東京都教育委員会より2027(R9)年度都立高入試の募集人員が発表されました。
公立中学3年生の生徒数は前年度より約1,100人の減ですが,就学計画で計画進学率を93%から92%に減じたことから,都立高校の募集人員は生徒数減とほぼ同じ1,045人減って39,195人になりました。
学級減になったのは17校18学級ですが,工科高校の募集数を1学級35人から30人に減らしています。
なお,各校の募集人員等は都教委の以下のページでご覧いただけます。
令和9年度東京都立高等学校等の第一学年生徒の募集人員等について|10月|東京都教育委員会
目次
全日制全体
| 区分 | 2026(R8) | 2027(R9) | 増減 | 備考 | |||||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 学校数 | 167校 | 167校 | ±0校 |
| |||||||||||||||
| 学級数 | 1,029学級 | 1,011学級 | -18学級 | ||||||||||||||||
| 募集人員 | 40,240人 | 39,195人 | -1,045人 |
学級減(17校 -18学級)
| 学校名 | 学科 | 学級数 R8→R9 | 募集人員(内推薦) | 増減 | 2026(R8) 受検倍率 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026(R8) | 2027(R9) | |||||
| 三田 | 普通科 | ⑧→⑦ | 296(60) | 256(52) | -40 | 1.28 |
| 八潮 | 普通科 | ⑥→⑤ | 236(48) | 196(40) | -40 | 0.60 |
| 大山 | 普通科 | ⑤→④ | 197(40) | 157(32) | -40 | 0.39 |
| 石神井 | 普通科 | ⑧→⑦ | 316(64) | 276(56) | -40 | 1.52 |
| 光丘 | 普通科 | ⑥→⑤ | 231(46) | 191(38) | -40 | 0.69 |
| 青井 | 普通科 | ⑤→④ | 197(40) | 157(32) | -40 | 0.40 |
| 葛西南 | 普通科 | ⑥→⑤ | 238(48) | 198(40) | -40 | 0.75 |
| 多摩 | 普通科 | ⑤→④ | 197(40) | 157(32) | -40 | 0.32 |
| 野津田 | 普通科 | ③→② | 119(24) | 79(16) | -40 | 0.35 |
| 山崎 | 普通科 | ⑤→④ | 197(40) | 157(32) | -40 | 0.35 |
| 東村山西 | 普通科 | ⑥→⑤ | 237(48) | 197(40) | -40 | 0.65 |
| 羽村 | 普通科 | ⑥→⑤ | 237(48) | 197(40) | -40 | 0.34 |
| 美原 | 普通科(単位制) | ⑤→④ | 196(40) | 156(32) | -40 | 0.68 |
| 科学技術 | 科学技術科 | ⑤→④ | 175(70) | 140(56) | -35 | 0.48 |
| 第一商業 | ビジネス科 | ⑥→④ | 210(84) | 140(56) | -70 | 0.41 |
| 橘 | 産業科 | ⑥→⑤ | 210(84) | 175(70) | -35 | 0.51 |
| 若葉総合 | 総合学科 | ⑥→⑤ | 236(72) | 196(60) | -40 | 0.80 |
受検倍率は一般入試第一次募集の倍率です。
上記の中でもっとも注目されるのが三田と石神井です。
三田は男女合同募集になった2024(R6)年度以降,応募者の減少傾向が続いています。今年度の受検生の数は301人と近年では例のない低い水準になりました。そのため都立の人気校であることを考えると来春の入試では応募増が予想されていました。さらに推薦入試の配点が調査書重視の選考に変わったことは女子の人気の高い三田にとっては追い風になりそうです。加えて学級減も重なったことで高倍率になる可能性がさらに高まったといえるでしょう。
石神井は7学級規模の学校のため,前年度に8学級の増学級になったことから元に戻った形です。三田同様人気の高い学校で,毎年高倍率での入試になります。前年度の増学級のときは私立志向の影響なのか受検者はあまり増えませんでしたが,それでも表にあるように1.5倍台を維持しました。私立志向は来年度以降も続くと見込まれることや,今回の学級減により倍率アップを警戒して受検者減になる可能性もあるので,前年度並みの倍率でとどまるかもしれません。
このほかの学校では,前年度に著しい低倍率になった学校が集中的に学級減になっています。単位制含む普通科でもっとも低い倍率になったのが多摩で次いで羽村,野津田,山崎,大山,五日市,青井,田柄,大森,深沢,八潮,東村山西,美原,光丘,葛西南と続き,以上の15校が0.8倍未満の学校です。このうちで今回学級減になる学校が11校に及びました。多くの学校が通信制高校と競合する学力層の学校なので,近年の私立志向・通信制志向によって低倍率入試に甘んじているのが現状です。しかしこれら学級減になる学校が仮に今年度と同じ受検者数になったとしても定員割れは変わらない計算になります。
第一商業は2028(R10)年度より,国際金融の仕組みを学ぶコース及び日本語による国際バカロレア・ディプロマ・プログラムを実施するコースを設置する普通科に改編されるため2学級の減になります。
工科高校の募集人員減
工芸を除く工科高校で1学級あたりの募集人員が35人から30人に減りました。
| 学校名 | 学科名 | 2026(R8) | 2027(R9) |
|---|---|---|---|
| 蔵前工科 | 機械 | 70(28) | 60(24) |
| 電気 | 35(14) | 30(12) | |
| 建築 | 35(14) | 30(12) | |
| 設備工業 | 35(14) | 30(12) | |
| 墨田工科 | 機械 | 35(14) | 30(12) |
| 自動車 | 35(14) | 30(12) | |
| 電気 | 70(28) | 60(24) | |
| 建築 | 35(14) | 30(12) | |
| 総合工科 | 機械・自動車 | 35(14) | 30(12) |
| 電気・情報デザイン | 35(14) | 30(12) | |
| 建築・都市工学 | 70(28) | 60(24) | |
| 中野工科 | 食品サイエンス | 140(56) | 120(48) |
| 杉並工科 | IT・環境 | 140(56) | 120(48) |
| 荒川工科 | 電気 | 35(14) | 30(12) |
| 電子 | 35(14) | 30(12) | |
| 情報技術 | 70(28) | 60(24) | |
| 北豊島工科 | 都市防災技術 | 140(56) | 120(48) |
| 練馬工科 | キャリア技術 | 175(70) | 150(60) |
| 足立工科 | 総合技術 | 140(56) | 120(48) |
| 葛西工科 | 機械 | 35(14) | 30(12) |
| 電子 | 35(14) | 30(12) | |
| 建築 | 70(28) | 60(24) | |
| デュアルシステム | 35(14) | 30(12) | |
| 府中工科 | 機械 | 35(14) | 30(12) |
| 電気 | 70(28) | 60(24) | |
| 情報技術 | 35(14) | 30(12) | |
| 工業技術 | 35(14) | 30(12) | |
| 町田工科 | 総合情報 | 175(70) | 150(60) |
| 多摩工科 | 機械 | 70(28) | 60(24) |
| 電気 | 35(14) | 30(12) | |
| 環境化学 | 35(14) | 30(12) | |
| デュアルシステム | 35(14) | 30(12) | |
| 田無工科 | 機械 | 70(28) | 60(24) |
| 建築 | 70(28) | 60(24) | |
| 都市工学 | 35(14) | 30(12) | |
| 六郷工科 | ものづくり工学 | 160(64) | 135(54) |
国際「国際バカロレアコース」の募集増
国際「国際バカロレア」の9月募集がなくなったことから,国際「国際バカロレア」の特別枠が日本人募集15人から18人,外国人募集5人から7人になりました。
通信制の3校では前期選抜の募集数を増やし,前後期同数とします。
| 学校名 | 学科 | 区分 | 2026(R8) | 2027(R9) | ||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 前期選抜 | 後期選抜 | 前期選抜 | 後期選抜 | |||
| 一橋 | 普通科 | 1学年相当 | 50 | 110 | 80 | 80 |
| 新宿山吹 | 普通科 | 1学年相当 | 25 | 55 | 40 | 40 |
| 砂川 | 普通科 | 1学年相当 | 50 | 110 | 80 | 80 |
まとめ|2027(R9)年度 都立高校の募集人員は1,045人減,17校で学級減
- 全日制の募集人員は39,195人で,前年度より1,045人減
- 学級減は17校18学級,人気校の三田・石神井も対象
- 前年度0.8倍未満だった普通科15校のうち11校が学級減
- 工科高校は1学級35人から30人に,通信制3校は前期・後期を同数に
各校の募集人員は,東京都教育委員会のホームページでご確認いただけます。