2026(R8)年度の神奈川県私立高入試はどのように行われたのか振り返ってみましょう。
目次
難関3校の状況
まず,県内の難関3校の応募状況を見ていきましょう。
下記の3校合わせた応募者数は,推薦・書類選考が691人で前年度より33人5.0%増,一般・学科試験は3,027人で14.4%の増となりました。いずれも最近の5年間でもっとも多い人数です。しかも例年不合格者の多い一般・学科試験で1割以上の増加になったのは,募集要項の変更の影響もあるものの受験生の私立志向・挑戦志向の現われと考えることができます。
| 学校名 | 推薦・書類選考 | 一般・学科試験 | ||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2022 | 2023 | 2024 | 2025 | 2026 | 2022 | 2023 | 2024 | 2025 | 2026 | |
| 慶應義塾 | 92 | 89 | 94 | 94 | 121 | 1,228 | 1,277 | 1,193 | 1,184 | 1,487 |
| 法政大学国際 | 214 | 212 | 220 | 245 | 257 | 429 | 423 | 462 | 509 | 519 |
| 法政大学第二 | 343 | 335 | 314 | 319 | 313 | 745 | 797 | 949 | 952 | 1,021 |
慶應義塾

慶應義塾は一般入試の二次面接を廃止しました。その結果,東京学芸大学との併願が可能となり,応募者は303人25.6%の大幅増になりました。ただ,合格者を多く出したため実質倍率は若干のアップにとどまっています。合格者を増やしたのは歩留まり率が前年度に急激に下がった(66.7→57.1%)ことと無関係ではないと思われます。これは横浜翠嵐の大学合格実績が上がっている中で,慶應義塾と対等の関係になってきていることがエ供しているのかもしれません。
2027年度は募集要項に大きな変更はないようです。
※2026年度より二次面接を廃止したため,2026年度の合格者数は「一般入試の合格者数」です。
法政大学国際


法政大学国際は書類選考,グローバルB(学科試験)ともに応募者は増加傾向です。書類選考は進路相談で出願者が決まり,その出願者は全員合格します。ただ進路相談のハードルは上がっているようで,3年前の2023年度入試では9科内申42で不合格者は1人もいませんでしたが,2024年度から不合格者が出始め,2026年度は43でも不合格がでています。一方でグローバルB(学科試験)は試験結果が重要で,9科45でも不合格が多く,30に足りなくても合格者がでています。グローバルBは合格者を増やしたため実質倍率はやや下がりましたが,これは歩留まり率が下降傾向(2023年度より57.6→44.9→39.6→39.0%)であることが影響しているのかもしれません。
なお,2027年度は思考力入試の応募資格のハードルが上がるほかは変更はないようです。
※実質倍率は受験者(グラフの応募者数ではありません)÷合格者で計算しています。以下同じです。
法政大学第二


法政大学第二の書類選考は選抜方法が変更になったせいか,応募者数は増えませんでした。一般入試は男子の応募者が増加したものの,女子は微減でした。ただ女子の募集人員を増やして男女同数にした2024年度から300人台後半で推移しており人気は衰えていないようです。男子の実質倍率は4倍台と高水準ですが,女子はやや下がり男女差が拡大しました。この学科試験も男女とも合格者を増やしており,併願者が増加しているようすがうかがえます。
2027年度は募集要項に大きな変更はありません。
上位校の状況
次に上位校の応募状況を見ていきましょう。
推薦入試のない山手学院と鎌倉学園を除く以下の7校の推薦入試の応募者数は1,215人で前年度より92人8.2%の増となり,最近の5年間でもっとも多くの人数になりました。一般入試の応募者数は増加傾向ではあるものの,9,668人で前年度(9,647人)とほとんど変わっていないことから推薦志向は明らかです。就学支援金の拡充により私立推薦入試に受験生が集まっている様子がうかがえます。
| 学校名 | 推薦 | 一般 | ||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2022 | 2023 | 2024 | 2025 | 2026 | 2022 | 2023 | 2024 | 2025 | 2026 | |
| 桐蔭学園 | 265 | 309 | 307 | 304 | 391 | 3,738 | 4,190 | 4,388 | 4,516 | 4,352 |
| 日本大学 | 147 | 129 | 149 | 166 | 187 | 560 | 599 | 665 | 716 | 834 |
| 中央大学附属横浜 | 30 | 36 | 39 | 35 | 35 | 850 | 813 | 743 | 762 | 812 |
| 山手学院 | - | - | - | - | - | 1,338 | 1,429 | 1,770 | 1,558 | 1,278 |
| 桐光学園 | 82 | 108 | 97 | 98 | 108 | 667 | 628 | 552 | 605 | 688 |
| 日本女子大学附属 | 80 | 75 | 67 | 66 | 59 | 158 | 139 | 138 | 94 | 95 |
| 日本大学藤沢 | 188 | 169 | 151 | 187 | 216 | 923 | 706 | 751 | 986 | 1,215 |
| 鎌倉学園* | 357 | 381 | 365 | 394 | 439 | 104 | 81 | 96 | 84 | 85 |
| 東海大学付属相模 | 221 | 243 | 181 | 267 | 219 | 352 | 316 | 295 | 326 | 309 |
*鎌倉学園の推薦入試欄の応募者数は一般A(書類選考)のものです。
桐蔭学園


桐蔭学園は推薦応募者が急増し募集人員200人の倍近い391人を集めました。一般入試は書類選考の一般Bが前年度並み,オープンの一般Aは161人の減になりました。これは前年度に実質倍率が急騰し10倍を超えたのが原因と思われます。しかし,それでも9倍台の高倍率で激戦の状況は変わっていません。
2027年度は募集要項に変更が多いので注意が必要です。まず推薦・一般B(書類選考)の欠席日数の条件が3か年から3年次のみになります。また推薦入試日が1/23から1/22になるほか,基準も上がります。検定や中学校生活での優遇基準も上がっているのでよく調べるようにしましょう。
日本大学


日本大学は 推薦・一般入試とも応募増となり,最近の5年間で最多の人数を集めました。推薦は21人,12.7%の増,一般は118人,16.5%増なので併願者がより増加したような形です。一般入試は併願A(2/10)が63人,15.2%増に対しOPはB(2/12)が39人,32.0%の増となったことから,公立併願者より私立併願者の方がより増加したといえ,ここに私立志向の影響を見ることができます。もっとも推薦応募者が増加したせいか,OPの合格者は大幅に絞っており,実質倍率が大幅に上がりました。特にB(2/12)は7倍近くまでアップして激戦になっています。
2027年度は募集要項に大きな変更はありません。
中央大学附属横浜

中央大学附属横浜の推薦入試は入試相談で絞っているようで,応募者数が毎年ほとんど変わらず,しかも全員合格しているため私立志向の傾向を判断することはできません。一般入試はA方式(書類選考)の男子の応募者が減ったものの,B方式は男女とも増加しており,私立併願者が増加したことをうかがわせています。A方式(書類選考)の出願基準はかなり高いようで,内申が高めにつく女子が男子の倍以上応募しています。逆に学力勝負のB方式(筆記選考)は男子が多くなっています。筆記の実質倍率は女子の方が高めでしたが,今年度は男子の合格者を絞ったため逆転し,男子が高くなりました。
2027年度は募集要項に大きな変更点はないようです。
山手学院

山手学院はメインの入試である併願A(2/10)の応募者が減少傾向です。これは2025年度,2026年度と出願のハードルを上げたからです。一方,オープン入試は増減があり,実質倍率も安定していません。今年度はOP Bの実質倍率が大幅に上がった一方でOP Aは下がりました。合格最低点も変動が激しく,どちらが有利とはいえないようです。
2027年度も併願入試の出願条件に変更があるようなので,注意しましょう。
桐光学園


桐光学園は男女別学の学校です。募集人員は男子の方が多く設定されており,そのため推薦,一般入試とも男子の応募者が多く,男子中心の入試といえるでしょう。
今年度は推薦・一般入試の男女とも応募増になりました。一般入試には併願入試がないので不合格者がでていますが,実質倍率は1倍台で他校のOP入試のような高倍率にはなっていません。一般入試の合格最低点は2025年度,2026年度とも男子は約160点,女子は約140点と安定しています。
募集要項の変更の少ない学校で,2027年度も大きな変更点はありません。
日本女子大学附属

これまで推薦入試や一般入試の応募増の学校が多くでてきましたが,日本女子大学附属では逆に減少傾向になり,私立志向の影響はみられません。今年度も推薦入試は減少,一般入試は前年度並みであったものの100人に満たない少ない人数が続きました。実質倍率も下降傾向でしたが,今年度は合格者を絞りややアップしています。(2022年度より2.18→1.97→1.76→1.36→1.48倍)。
このような状況から抜け出すためか,2027年度から入試制度が大きく変わります。まず推薦基準を9科41と明記しました。また一般入試の専願基準を9科39とし2/10に国数英・面で実施,2/11に併願入試を設け,出願基準を9科42とし学科試験は行わず面接のみとなります。これらの変更によって応募者がかなり増えそうです。
日本大学藤沢

日本大学藤沢は推薦・一般入試ともに応募者は増加傾向です。山手学院の影響を受けているようです。一般入試では学力検査の得点と内申の総合判定を行うフリー入試と得点のみで判定するオープン入試を実施していますが,オープン入試の方が実質倍率が高く(フリー1.73倍,オープン2.35倍),フリー受験の方が利用しやすくなっています。
2027年度はオープン入試を廃止しますが,大きな影響はないでしょう。ただ併願のハードルも上がるようなので,こちらの方は影響が大きく,応募者減が予想されます。
鎌倉学園

鎌倉学園は一般A(書類選考)の応募者が増加傾向です。やはり山手学院の基準アップの影響を受けているのかもしれません。一般B(オープン)の応募者は前年度並みでしたが,合格者数は一般Aの増加とともに減少しており,実質倍率は上昇しています。ここまで上がると来年度は敬遠される可能性があります。
募集要項の変更の少ない学校で,2027年度も大きな変更はないようです。
東海大学付属相模

東海大学付属相模は2025年度に出願基準を緩和したことから,推薦・一般入試とも応募増になりましたが,今年度はその反動がありました。それでも一般入試は前年度以上に合格者をだした(287→295人)ため実質倍率が下がり(1.13→1.04倍),緩やかな入試になっています。
2027年度は出願条件に変更があるようなので確認しておきましょう。
各校の動き
上記のほかの注目校を上げて見ていきましょう。
以下の13校合わせたの推薦応募者数は2,916人で前年度(2,271人)より645人,28.4%の大幅増,一方で一般入試は15,456人で前年度(16,217人)より761人,4.7%の減となり,一般入試から推薦入試へ移動したような動きがみられます。
| 学校名 | 推薦 | 一般 | ||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2022 | 2023 | 2024 | 2025 | 2026 | 2022 | 2023 | 2024 | 2025 | 2026 | |
| 武相 | 113 | 101 | 118 | 184 | 165 | 601 | 639 | 848 | 864 | 658 |
| 横浜創英 | 191 | 185 | 174 | 171 | 224 | 1,278 | 1,240 | 244 | 157 | 262 |
| 横浜清風 | 158 | 130 | 101 | 209 | 237 | 1,714 | 1,404 | 1,171 | 1,886 | 1,127 |
| 横浜 | 180 | 275 | 301 | 222 | 237 | 1,492 | 2,370 | 3,045 | 2,449 | 2,191 |
| 横浜翠陵 | 22 | 23 | 11 | 20 | 61 | 490 | 633 | 457 | 813 | 910 |
| 横浜創学館 | 248 | 280 | 200 | 275 | 410 | 1,379 | 1,098 | 939 | 972 | 1,195 |
| 横浜隼人 | 133 | 115 | 104 | 110 | 118 | 1,887 | 1,643 | 1,507 | 1,756 | 1,469 |
| 橘学苑* | 147 | 139 | 96 | 119 | 204 | 1,246 | 1,138 | 817 | 946 | 1,128 |
| 鵠沼 | 84 | 42 | 40 | 51 | 71 | 1,170 | 767 | 723 | 776 | 1,026 |
| 湘南学院 | 230 | 231 | 236 | 203 | 255 | 1,339 | 1,405 | 1,264 | 1,071 | 1,092 |
| 三浦学苑 | 301 | 363 | 332 | 361 | 446 | 718 | 771 | 818 | 873 | 845 |
| 向上 | 249 | 233 | 177 | 216 | 299 | 2,592 | 2,341 | 2,118 | 2,011 | 1,995 |
| 麻布大学附属 | 123 | 84 | 110 | 130 | 189 | 1,424 | 1,169 | 1,390 | 1,643 | 1,558 |
*橘学苑の2022年度の人数は推薦,一般とも受験者数
武相

武相は一般入試の応募減が目立っています。コース別でみると,進学の書類が44.2%の大幅減になっていることから,橘学苑の書類選考導入の影響を受けたと考えられます。また総合では併願基準の条件がやや厳しくなっており,それも応募減につながりました。推薦入試は前年度の急増の反動で減っているものの,微減でとどまっています。それでも推薦入試の募集人員(140人)を上回っていることからも,私立志向による人気は衰えていないと思われます。
2027年度は体育コースが3月入試を廃止するほかは大きな変更はないようです。
横浜創英

横浜創英は2024年度は併願入試を廃止し,一般入試をOP入試のみとしたことで応募者は激減しましたが,以降は比較的安定した入試になっています。今年度は推薦,一般入試ともに応募増になり,推薦入試は募集人員(特進110人)の倍の人数が集まりました。また,そのせいか一般入試の合格者が絞られ(特進77→53人),実質倍率が高騰(1.57→4.06倍)し激戦になりました。
2027年度はグローバルとサイエンスの募集が停止され,特進の推薦基準が上がります。また,一般入試の検査が国数英3科か英の1科かどちらか選べるようになります。
横浜清風

横浜清風は,募集要項の変更を毎年のように行います。2026年度は2025年度に緩和した出願条件を上げたことで一般入試の応募者は大幅に減少しましたが,推薦入試は増加し私立志向の影響がみられました。OPの応募者も総合進学は11人から24人に倍増しています。
2027年度も総合進学コースのハードルがあがるので応募者はさらに絞られるでしょう。
横浜


横浜は推薦入試の応募者は増加したものの,一般入試は2年連続の減になりました。コース別でみると,もっとも利用しやすいアクティブで200人減っていて,これが全体の応募者数減の原因になりました。近隣の横浜創学館「総合進学」の応募者が増加していることから,そちらに移動したのかもしれません。
2027年度はプレミアとアドバンスの基準が上がるほか,加点制度でも変更があるのでよく調べるようにしましょう。
横浜翠陵

横浜翠陵は2025年度に書類選考を導入したことで大幅な応募増になり,今年度はコース改編がプラスに働いたことと私立志向によってさらに応募者が増えました。特に推薦入試は3倍に増加し近年でもっとも多くの人数になっています。ただ,OPの応募者は27人から25人とほとんど変わらず,実力勝負で挑戦する受験生は増えませんでした。
2027年度は推薦,併願の出願基準の変更があるようなので確認しておきましょう。
| 年度 | 2022 | 2023 | 2024 | 2025 | 2026 |
|---|---|---|---|---|---|
| 一般(筆記) | 463 | 600 | 433 | 161 | 227 |
| 一般(書類) | - | - | - | 625 | 658 |
| 一般(OP) | 27 | 33 | 24 | 27 | 25 |
横浜創学館

横浜創学館は推薦入試の応募者が大幅に増加し400人を超えました。藤沢翔陵「得意分野」の応募者が減少していることから,こちらに移動してきたのかもしれません。一般入試も223人,22.9%の大幅増になっており,藤沢翔陵のほか横浜や横浜清風の応募減の影響を受けたと考えられます。
2027年度は応募者数の最も多い総合進学のハードルが上がるようなので応募者は推薦,一般入試ともに減少するでしょう。
横浜隼人

横浜隼人は2025年度に書類選考を導入し,応募者が増加しました。今年度は普通科でコース改編を行ったことが影響したのか減少に転じています。しかし,推薦入試の応募者は微増で私立志向の影響もみられました。
2027年度は中学生の生徒数が多いせいか,高校募集の募集人員が縮小されます。それに伴い,出願基準も変更があるかもしれないのでよく調べておきましょう。
橘学苑

橘学苑は推薦,一般入試ともに応募増になりました。一般入試は書類選考を導入したからですが,推薦は私立志向の影響によるものと考えられます。一般入試の併願入試(書類+筆記)は各コースとも応募者は増加していますが,もっとも増加率が高かったのは特進選抜で40.6%の増でした。ハイレベルへのコースの期待感が現れた形です。
2027年度は文理総合コースの募集人員が増加しますが,それ以外の変更点はないようです。
鵠沼

鵠沼も推薦,一般入試ともに応募増になりました。湘南工科大学附属のアドバンスの併願のハードルが上がり,一般入試が応募減になっていることから,こちらに移動してきたのかもしれません。推薦入試の応募者も文理が増えています。
2027年度は英語コースの基準に変更があります。また10月に新校舎が完成する予定なので人気がさらに上がりそうです。
湘南学院


湘南学院は一般入試の応募者は前年度並みであったものの,推薦入試は大幅に増加し私立志向の影響がみられました。一般入試も応募者の多いアドバンスとアビリティは増加していることから人気は衰えていないようです。もっとも利用しやすいリベラルアーツは応募減になりましたが,横浜創学館に移動したのかもしれません。
2027年度はもっともハイレベルのサイエンスが募集停止になります。その分の募集人員は次のレベルのアドバスにそのまま上乗せされ,アビリティとリベラルアーツは変更ありません。また成績奨学生制度が利用しやすくなります。
三浦学苑

三浦学苑の一般応募者は前年度並みでしたが,推薦入試は大幅に増加し,最近の5年間でもっとも多い人数を集めました。特に増えたのが進学で28.8%増,次いで総合の19.4%増となっており,募集の多いコースが増えました。総合は出願基準のハードルが上がったものの増加しており,私立志向の影響もうかがえます。一般入試の書類選考ではこれらのコースの応募者が減少しているので,一般から推薦への移動があったと考えられます。
2027年度は総合のハードルがさらに上がります。また工業技術も一部の基準が上がるようなので要注意です。
向上


向上も推薦入試の応募者が大幅に増加しました。特に選抜が40人,75.5%の大幅増になり,もっとも利用しやすい文理の38人,25.2%増を上回りました。また選抜は一般入試でもやや増加しており,当コースへの期待の高さをうかがわせています。
一般入試には併願の書類選考しかなく,専願入試やOPはありません。第一志望者は推薦,公立第一志望者は書類選考となり,それ以外の受験はありません。
麻布大学附属


麻布大学附属は,近年レベルアップを図っている学校です。今年度は全コースで基準を上げましたが,推薦入試は各コースとも応募増になり,根強い人気と私立志向の影響を感じさせました。一般入試も書類選考は応募減でしたが,進学のA方式(筆記)は増加しました。また,OPの実質倍率が急騰したのも大きな特徴です。応募者数は190人で前年度(211人)より減ったものの,合格者が152人から27人へと5分の1に激減したからです。
2027年度は進学の基準が上がるため,要注意です。
まとめ:2026年度 神奈川県私立高入試は推薦志向・私立志向が鮮明に
2026(R8)年度の神奈川県私立高入試の応募状況を,ポイントに絞って振り返ります。
- 難関3校(慶應義塾・法政大学国際・法政大学第二)の応募者数は,推薦・書類選考が691人(前年度比5.0%増),一般・学科試験が3,027人(同14.4%増)で,いずれも最近の5年間でもっとも多い人数でした。慶應義塾は一般入試の二次面接を廃止し,応募者が303人25.6%の大幅増となりました。
- 上位校7校の推薦入試の応募者数は1,215人(前年度比8.2%増)で最近の5年間で最多となる一方,一般入試は9,668人と前年度とほとんど変わらず,推薦志向が明らかになりました。
- 注目校13校では,推薦応募者数が2,916人(前年度比28.4%増)と大幅に増え,一般入試は15,456人(同4.7%減)となり,一般入試から推薦入試へ移動したような動きがみられました。
- 2027年度入試では,桐蔭学園や日本女子大学附属のように募集要項・入試制度が大きく変わる学校もあります。志望校の変更点は早めに確認しておきましょう。