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2027(R9)年度 神奈川県公立高校の募集定員|1,550人減・39校で学級減

入試情報

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2026.11.06

2026.11.06

神奈川県の公立高校受験の仕組みや選抜方法

10月27日,県教委から2027(R9)年度の公立高等学校募集定員が発表されました。

2027(R9)年3月の県内公立中学校卒業予定者数は前年度同期より1,558人減となります。公立高校の募集定員はその減少分とほぼ同じ1,550人減って38,558人になりました。

学級減になるのは普通科37校,総合学科2校の合わせて39校です。また県立高校改革によって3校が新たに誕生します。

どのような学校で募集数が増減するのかまとめましたのでご参考ください。

各校の募集定員はこちらからご覧になれます。

令和9年度神奈川県公立高等学校生徒募集定員について – 神奈川県ホームページ

卒業予定者数と募集定員

区分 卒業予定者数 募集定員
令和9年度64,781人38,558人
令和8年度66,339人40,108人
増減-1,558人-1,550人

※R8年度の卒業予定者数は前年度定員発表時のもの

全日制の定員の概要

区分 募集定員 併設中学校からの入学定員 転編入定員 後期募集定員 入学定員 学級数
普通科県立29,455
(-1,476)
-
(-)
183
(-4)
20
(±0)
29,658
(-1,480)
750
(-37)
市立1,826
(±0)
280
(±0)
14
(±0)
-
(-)
2,120
(±0)
53
(±0)
計31,281
(-1,476)
280
(±0)
197
(-4)
20
(±0)
31,778
(-1,480)
803
(-37)
専門学科県立4,346
(+6)
-
(-)
109
(-6)
-
(-)
4,455
(±0)
112
(±0)
市立943
(±0)
80
(±0)
17
(±0)
-
(-)
1,040
(±0)
26
(±0)
計5,289
(+6)
80
(±0)
126
(-6)
-
(-)
5,495
(±0)
138
(±0)
総合学科県立1,430
(-80)
-
(-)
10
(±0)
-
(-)
1,440
(-80)
36
(-2)
市立558
(±0)
-
(-)
2
(±0)
-
(-)
560
(±0)
14
(±0)
計1,988
(-80)
-
(-)
12
(±0)
-
(-)
2,000
(-80)
50
(-2)
合計県立35,231
(-1,550)
-
(-)
302
(-10)
20
(±0)
35,553
(-1,560)
898
(-39)
市立3,327
(±0)
360
(±0)
33
(±0)
-
(-)
3,720
(±0)
93
(±0)
計38,558
(-1,550)
360
(±0)
335
(-10)
20
(±0)
39,273
(-1,560)
991
(-39)

※()内は前年度(R8年度)との差

2027(R9)年度 全日制新設校と募集停止校

学校名 募集学級 R8 R9 増減 R8実質倍率 備考
旭⑧→⓪318--3181.01
横浜旭⓪→⑧-318+318-旭と横浜旭陵の統合校
横浜桜陽⑦→⓪270--2701.00
戸塚南⓪→⑦-278+278-横浜桜陽と永谷の統合校
藤沢清流⑦→⓪278--2781.06
藤沢東⓪→⑦-278+278-藤沢清流と深沢の統合校

2027(R9)年度 全日制で募集減になった学校

普通科

学校名 募集学級 R8 R9 増減 R8実質倍率
横浜立野⑦→⑥278238-401.18
釜利谷⑥→⑤238198-401.00
港北⑨→⑧358318-401.29
新羽⑩→⑨398359-391.09
霧が丘⑨→⑧318278-401.03
市ケ尾⑩→⑨398359-391.25
川和⑨→⑧359319-401.19
荏田⑩→⑨398359-391.14
舞岡⑨→⑧358318-401.00
松陽⑧→⑦318278-401.27
川崎北⑧→⑦278238-401.00
生田⑩→⑨398358-401.11
百合丘⑩→⑨398358-401.00
菅⑧→⑦278238-401.00
橋本⑧→⑦268228-401.16
相模田名⑦→⑥278238-401.00
上鶴間⑧→⑦278238-401.03
追浜⑧→⑦318278-401.08
鎌倉⑨→⑧359319-401.20
大船⑩→⑨398359-391.17
藤沢西⑧→⑦318278-401.17
西湘⑨→⑧348308-401.00
茅ケ崎⑧→⑦278238-401.20
鶴嶺⑩→⑨383344-391.14
秦野曽屋⑦→⑥278238-401.00
伊志田⑧→⑦308268-401.06
海老名⑩→⑨398359-391.17
座間⑧→⑦318278-401.31
綾瀬⑨→⑧318278-401.00
綾瀬西⑧→⑦318278-401.00
寒川⑥→⑤238198-401.00
二宮⑦→⑥238198-401.00

単位制 普通科

学校名 募集学級 R8 R9 増減 R8実質倍率
横浜清陵⑧→⑦305265-401.08
大師⑥→⑤225185-401.00
相模原城山⑦→⑥278238-401.00
平塚湘風⑥→⑤238198-401.00
三浦初声⑤→④198158-401.00

単位制 総合学科

学校名 募集学級 R8 R9 増減 R8実質倍率
鶴見総合⑦→⑥259219-401.13
座間総合⑦→⑥264224-401.00

2027(R9)年度 学級減の影響と地域別の見通し

この学級減による影響をいくつか見ていきましょう。

まず,生徒数と同じだけ募集人員が減少したことから,収容率(生徒数に対する募集人員の割合)が前年度の60.5%から59.5%に縮小されました。これは首都圏の公立高入試の共通した動きで,私立志向を反映したものと考えられます。通常,収容率が下がれば倍率は上がりやすくなりますが,私立高へ向かう傾向が高まれば公立高入試の倍率は上がらないかもしれません。

しかし,地域によって事情は異なるので,次に地域別に生徒数の増減と募集数の増減についてみていきましょう。

横浜北部

横浜北部の生徒数は約230人減ですが,学級減になるのは川和,市ケ尾,港北,荏田,霧が丘,新羽の6校で合わせて240人の減になります。従って生徒数の減少分と同じ人数の募集数が減らされます。この地域は川崎市や横浜中部地区などから受検生が多く流入してくるため高倍率になる学校が数多くあります。川和は9学級募集から元の8学級募集に戻りますが,今年度の実質倍率は川和としては低く緩やかな入試であったため,来春は志願者増の可能性が高く,しかも募集人員減が加わると倍率がかなり高くなるかもしれません。市ケ尾も今年度は実質倍率が下がったので,来春は上がる可能性があります。港北はこの3年間実質倍率が1.3倍前後で安定していますが,前回8学級募集の時は志願者が減少し倍率は上がらなかったことから,今年度も学級減による高倍率を敬遠して志願者は減るかもしれません。荏田は倍率が上がったり下がったりする隔年現象があり,来春は上がる年にあたっています。霧が丘は志願者数の減少傾向が続きますが,今年度と同じ33人の志願者減になっても倍率はアップします。新羽も志願者は減少し続けていますが,今年度と同じだけ減ったとしてもやはり倍率は上がります。

横浜中部

横浜中部の生徒数は約420人減る予定です。学級減になるのは松陽と舞岡の2校です。生徒数の減少の方が多いので,公立志願者も減ることが予想されます。松陽は今年度学級増になったもののそれ以上に志願者が増加したため倍率アップしました。そのため,来春は志願者減の可能性があるものの,募集減によってそれほど倍率は下がらないかもしれません。舞岡は今年度学級増により,H25年度以降で初めて受検者全員が合格しました。来年度はこの反動で志願者が増加すると思われ,それに学級減が加わることで倍率アップすると見込まれます。

横浜南部

横浜南部は約80人の生徒減に対し,学級減は横浜清陵,横浜立野,釜利谷の3校です。生徒数減とほぼ同じだけ募集人員も減るので,私立進学者を考慮すると公立の枠はやや狭くなるといっていいでしょう。横浜清陵は今年度,志願者減と学級増でH25年度以来の低倍率になりました。例年1.3~1.4倍の高倍率になっていたので,来年度は志願者増になる可能性が高く,さらに学級減によって倍率も上がるでしょう。横浜立野は募集学級の増減の多い学校で,そのたびの志願者数も変動します。募集学級数が増えても志願者が増えることはあまりなく,逆に学級減になると志願者は減ることが多いようです。来春も志願者減が予想されますが,倍率は学級減に吸収されて下がらないかもしれません。釜利谷の今春の志願確定倍率は0.47倍で志願者数は募集人員の半数にも届きませんでした。通信制高校と競合する関係にあり,受検者層が薄くなっているようです。来春,志願者が多少増えたとしても定員割れからは抜け出せないのではないでしょうか。

川崎市

川崎市の生徒数は前年度とほとんど変わっていません(約20人減)。一方で学級減になるのは生田,百合丘,川崎北,菅,大師の5校なので,公立の募集枠は縮小されます。しかし今年度の入試では学級減になる5校のうち生田以外は定員割れでした。しかも菅(0.58倍)と大師(0.67倍)の倍率は1学級減ったくらいでは1倍を超える可能性は低く,この2校は影響はあまりないと考えられます。百合丘と川崎北は1倍を超えると予想されますが1.0~1.1倍程度で留まるのではないでしょうか。ただ要注意なのが生田で,志願者が前々年度並みまで減ったとしても倍率は上がるでしょう。

横須賀三浦地区

横須賀三浦地区の生徒数は約170人減る予定です。学級減は追浜と三浦初声の2校なので,私立進学者を考慮すると,生徒減と学級減のバランスはとれているように思えます。追浜は今年度,学級増と志願者減で倍率が急落(1.41→1.10倍)し,実質倍率もH25年度以来の1.0倍台に落ち込みました。志願者数は増減を繰り返しており,来春は増加の年に当たることからも倍率アップは必至の状況です。一方で三浦初声は今春,志願者が大幅減になり倍率は0.4倍台に落ち込みました。定員割れの入試がR2年度から続いていますが,志願者数が募集人員の半数にも満たないという状況はH25年度以降ありません。来春,学級減になっても募集人員を超える志願者が集まるとは思えず,定員割れの入試は続くと見込まれます。

鎌倉藤沢茅ケ崎地区

鎌倉藤沢茅ケ崎地区の生徒数は約50人減と前年度とほとんど変わっていません。しかし学級減になるのは鎌倉,大船,藤沢西,鶴嶺,茅ケ崎,寒川の6校なので公立の枠は縮小されます。この地域は横須賀三浦地区や平塚秦野地区,大和座間地区などからの流入もあり高倍率校が多くあります。今回学級減になるのは人気の高い学校ばかりなので,受検生にとっては厳しい入試になりそうです。鎌倉は今年度,志願者は増えたものの学級増によって倍率が下がり,3年ぶりに実質倍率が1.2倍台に下がったことから,来年度は志願者増が予想されます。それに学級減が加わるので倍率はかなり高くなるかもしれません。大船と藤沢西は志願者が減って近年では緩やかな入試になったことから,来年度は反動が予想されます。鶴嶺の志願者数は減少傾向にありますが,この傾向が来年度も続き,R4年度と同じ417人に減ったとしても倍率は1.21倍で前年度よりは上がります。茅ケ崎の倍率は上がったり下がったりする隔年現象があり,来年度は上がる年に当たります。一方で寒川は2年連続志願倍率が0.5倍台と低迷しており,来春志願者が増加しても定員割れは続くと見込まれます。

平塚秦野伊勢原地区

平塚秦野伊勢原地区の生徒数も約40人減で前年度とほとんど変わっていません。しかし学級減になるのは伊志田,秦野曽屋,二宮,平塚湘風の4校あり公立の枠は縮小されます。とはいえ鎌倉藤沢茅ケ崎地区と異なり,低倍率校が多いので影響はそれほど大きくないかもしれません。そんな中で伊志田は要注意です。今年度は学級増に伴って志願者も増えましたが,実質倍率は1.12→1.06倍に下がり,緩やかな入試になりました。来春,志願者が今春並みの330人とすると1.23倍,前年度の310人にしても1.16倍と今春より高くなります。秦野曽屋の志願者数は減少傾向で,今春の247人は学級減になったR3年度の243人と並ぶH25年度以降の最少人数です。来春も学級減による警戒感で志願者が減ることも考えられますが,仮に今春と同じ人数とすると1.04倍となりかろうじて1倍を超えます。二宮(今春の志願確定倍率0.35倍)と平塚湘風(同0.71倍)は多少志願者が増加したとしても定員割れの状態は変わらないのではないでしょうか。

県西

県西の生徒数は前年度並みで増減はほとんどありません。学級減は西湘1校だけです。今春は定員割れとなりH25年度以降で初めて全入になりました。そのため来春は志願者増の可能性があり,それに学級減も加わると倍率は上がると見込まれます。

県央地区

県央地区の生徒数は315人の減で学級減は海老名,座間,綾瀬,綾瀬西の4校です。横須賀三浦地区同様,私立高への進学者を考えると,生徒減と学級減のバランスはとれているように思えます。しかし,学級減は平塚秦野伊勢原地区同様,倍率の低い学校に集中しているので,中堅上位校にとっては生徒数減によって倍率が下がるかもしれません。しかし海老名には要注意です。志願者数が増減を繰り返しており,来春は増加の年にあたっているからです。志願者増に学級減が加わればかなり高い倍率になる可能性があります。座間は学級増になった今年度は志願者が増加し,H25年度以降最多の人数を集めました。実質倍率も1.3倍台と高倍率を維持しており,来春は志願者減が予想されます。しかしこの学級減によって倍率はあまり下がらないのではないでしょうか。綾瀬は志願者数の増減がありますが,来春は志願者減の年に当たるほか,増えたり減ったりしていながらも減少傾向になっているので学級減になっても高倍率にはならないかもしれません。綾瀬西も2年連続定員割れになっているので,志願者が増え学級減になっても高い倍率になることはないと思われます。

相模原

相模原の生徒数は230人の減,それに対し学級減になるのは橋本,相模田名,上鶴間,相模原城山の4校なので,私立進学者を考慮すると,生徒減と学級減のバランスはとれているようです。ただ,学力的に入りやすい学校に集中しているのは川崎市や平塚秦野伊勢原地区と同様です。しかし4校とも倍率は低いもののある程度の倍率は維持しており,いずれも1.1倍以上になる可能性が高いといえます。特に橋本には注意が必要です。この2年間志願確定者数は300~310人程度,倍率は1.15倍前後で安定しています。もし来春同じ志願者数とすると1.35倍前後まで上がります。相模田名(0.96倍)と相模原城山(0.95倍)はいずれも今年度定員割れとなりましたが,倍率は変動が小さいので一定の人気は維持しているようです。両校とも今春と同じ志願者数とすると倍率は1.1倍程度に上がります。上鶴間の志願者数は減少傾向で,今春の志願確定者数287人はH25年度以降の最少人数です。この傾向が続いて,20人の減になると仮定すると,倍率は1.12倍になります。

まとめ|2027(R9)年度 神奈川県公立高校の募集定員と学級減の影響

  • 2027(R9)年3月の県内公立中学校卒業予定者数は前年度同期より1,558人減の64,781人。公立高校(全日制)の募集定員は1,550人減の38,558人となりました。
  • 学級減になるのは普通科37校、総合学科2校の合わせて39校です。
  • 県立高校改革により、旭・横浜桜陽・藤沢清流が募集停止となり、統合校の横浜旭・戸塚南・藤沢東の3校が新たに誕生します。
  • 収容率は前年度の60.5%から59.5%に縮小。収容率が下がれば倍率は上がりやすくなりますが、私立高へ向かう傾向が高まれば公立高入試の倍率は上がらないかもしれません。
  • 横浜北部や鎌倉藤沢茅ケ崎地区は人気の高い学校で学級減が多く、一方で川崎市・平塚秦野伊勢原地区・県央地区・相模原では学級減が入りやすい学校や低倍率校に集中しているなど、影響は地域によって異なります。

各校の募集定員は、神奈川県ホームページ「令和9年度神奈川県公立高等学校生徒募集定員について」でご確認ください。

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