2月14日、都立高入試で願書差し替え後の最終応募状況が発表されました。
その特徴をまとめましたのでご参照ください。
詳細は東京都教育委員会のホームページをご覧ください。
令和5年度東京都立高等学校入学者選抜応募状況(最終応募状況)|東京都教育委員会ホームページ (tokyo.lg.jp)
都立高校最終応募状況の概要
一般入試(第一次募集・分割前期募集)の募集人員30,825人(海外帰国生徒募集含む)に対し、願書差し替え後の最終応募者数は42,236人で最終応募倍率は前年度と同じ1.37倍でした。
募集人員 | 応募人員(倍率) | 最終応募人員(最終応募倍率) | 2022(R4)倍率 | |
---|---|---|---|---|
全日制計 | 30,825 | 42.238 (1.37) | 42,236 (1.37) | 1.37 |
私立高校に対する授業料の支援制度の拡充により、都立高入試は1.3倍台の低い倍率が続いています。
男女別募集の普通科男子の倍率は1.45倍(前年度1.46倍)、女子は前年度と同じ1.46倍、コース制1.46倍、単位制普通科1.42倍といずれも1.4倍台を維持しています。
【普通科】 | 募集人員 | 応募人員(倍率) | 最終応募人員(最終応募倍率) | 2022(R4)倍率 |
---|---|---|---|---|
普通科男子 | 11,470 | 16,728 (1.46) | 16,681 (1.45) | 1.46 |
普通科女子 | 10,449 | 15,307 (1.46) | 15,291 (1.46) | 1.46 |
コース制 | 224 | 320 (1.43) | 328 (1.46) | 1.58 |
単位制普通科 | 2,146 | 3,030 (1.41) | 3,049 (1.42) | 1.48 |
一方で商業科(0.96倍)、工業科(0.74倍)、家庭科(1.00倍)など専門学科は1倍前後で留まり、普通科の倍率のみ高いという学科間格差が広がっています。
【専門学科】 | 募集人員 | 応募人員(倍率) | 最終応募人員(最終応募倍率) | 2022(R4)倍率 |
---|---|---|---|---|
商業科 | 829 | 767 (0.93) | 798 (0.96) | 0.85 |
ビジネスコミュニケーション | 233 | 223 (0.96) | 227 (0.97) | 1.04 |
工業科(単位制以外) | 1,568 | 1,143 (0.73) | 1,159 (0.74) | 0.85 |
科学技術科 | 273 | 504 (1.85) | 502 (1.84) | 1.97 |
農業科 | 419 | 494 (1.18) | 490 (1.17) | 1.09 |
家庭科(単位制以外) | 222 | 230 (1.04) | 223 (1.00) | 0.65 |
産業科 | 295 | 267 (0.91) | 298 (1.01) | 1.13 |
専門学科計 | 4,541 | 4,557 (1.00) | 4,620 (1.02) | 1.04 |
また総合学科は普通科と専門学科の間に位置しているような形です。
【総合学科】 | 募集人員 | 応募人員(倍率) | 最終応募人員(最終応募倍率) | 2022(R4)倍率 |
---|---|---|---|---|
総合学科 | 1,626 | 2117 (1.3) | 2088 (1.28) | 1.14 |
2023(令和5)年度から工業科は工業高校から工科高校に校名変更したり、専門学校や企業と連携協定を結んだり、新しい学科・コースを設置する予定であったりと大きな改革を行っており、今春どのような入試になるのか注目されましたが、単位制の六郷工科を含む16校のうち、工芸を除く15校で学校全体の応募者数が募集人員より少ない定員割れの状況になりました。しかも工業科(単位制以外)全体の応募倍率は過去最も低い0.74倍まで下がり、初めて0.7倍台を記録するなど工業高校離れがより一層進んだような結果になりました。
進学指導重点校の状況
進学指導重点校7校合わせた最終応募者数は男子が1,671人、女子1,443人でした。前年度は男子1,823人、女子1,509人でそれぞれ減少し、全体的にやや敬遠されました。
学校名 (性別) | 募集人員 | 最終応募者数 (倍率) | 2022 最終倍率 | 2022 棄権率 |
---|---|---|---|---|
日比谷 (男子) | 133 | 344 (2.59) | 2.50 | 24.5 |
日比谷 (女子) | 121 | 237 (1.96) | 1.77 | 12.5 |
戸山 (男子) | 132 | 260 (1.97) | 2.14 | 12.0 |
戸山 (女子) | 121 | 230 (1.90) | 1.98 | 7.0 |
青山 (男子) | 116 | 228 (1.97) | 2.25 | 9.2 |
青山 (女子) | 106 | 218 (2.06) | 2.21 | 4.5 |
西 (男子) | 132 | 233 (1.77) | 1.77 | 16.7 |
西 (女子) | 121 | 229 (1.89) | 1.71 | 4.8 |
八王子東 (男子) | 132 | 175 (1.33) | 1.63 | 6.0 |
八王子東 (女子) | 121 | 150 (1.24) | 1.60 | 5.6 |
立川(普) (男子) | 116 | 155 (1.34) | 1.17 | 8.8 |
立川(普) (女子) | 106 | 155 (1.46) | 1.41 | 3.4 |
立川(理数) (男女) | 35 | 128 (3.66) | 4.59 | 3.4 |
国立 (男子) | 132 | 194 (1.47) | 1.73 | 10.5 |
国立 (女子) | 121 | 178 (1.47) | 1.56 | 5.3 |
そんな中で日比谷は男女とも倍率アップ、特に男子は近年にない高倍率になりました。この後、約4分の1の応募者が受検を棄権すると見込まれますが、かなりの激戦になることが予想されます。一方女子は前々年度(1.95倍)並みの倍率を確保しましたが、男女の倍率差が大きいことから、男女別定員制の緩和が女子の合格者を削ることで適用されるかもしれません。
戸山は男女とも倍率ダウン、特に男子は久しぶりに1.9倍台まで下がりました。しかし下がったとはいっても高倍率に変わりなく、今後10数%の受検棄権率が予想されますが、合格率は50%台で厳しい入試が続きそうです。女子も1.90倍は近年で最も低い倍率です。棄権率は1割弱が見込まれるものの、合格率は60%前後になりそうです。
青山は推薦枠を10%から20%に拡大し一般入試の枠を縮小しましたが、志願者はそれ以上に減少し、男子は2倍を切り、女子も2.0倍台まで下がりました。男女とも青山としては近年にない低い倍率です。
また前年度は男女別定員制の緩和が女子の合格者を絞ることで適用されましたが、今年度は女子の倍率が高いので男女ともに水増し合格者がでるかもしれません。
西の男子は前年度と全く同じ倍率、女子はアップしました。今後、男子は15~18%程度の受検棄権者が見込まれますが、男女の倍率格差が広がったことから、男女別定員制の緩和で男子の合格者が絞られ前年度より厳しい入試になる可能性があります。女子の受検棄権率は前年度に9.7→4.8%へと半減しました。今春も同程度とすると受検倍率は1.80倍程度になる見込みです。しかし男子の分も合格者をだすことになれば実質倍率は男子より下がるかもしれません。
八王子東は男女とも倍率ダウン、特に女子は近年にない低い倍率になりました。今後、男子は5~9%、女子は3~5%程度の受検棄権率が見込まれ受検倍率はさらに下がると予想されます。
立川の男子は大幅に倍率アップしているように見えますが、創造理数科を第一志望、普通科を第二志望としていたケースが減り、普通科のみの生徒が増えた結果と思われます。女子は3年連続1.4倍台で安定した応募状況になっています。
国立は男女とも倍率ダウン、1.4倍台は近年でもっとも低い倍率です。今後、男子は1割程度、女子は2~5%程度の受検棄権率が見込まれるので実質倍率はさらに下がると予想されます。
進学指導特別推進校の状況
次に進学指導特別推進校の応募状況を見てみましょう。
学校名 (性別) | 募集人員 | 最終応募者数 (倍率) | 2022 最終倍率 | 2022 棄権率 |
---|---|---|---|---|
小山台 (男子) | 132 | 197 (1.49) | 1.55 | 10.7 |
小山台 (女子) | 121 | 186 (1.54) | 1.47 | 5.0 |
駒場 (男子) | 132 | 201 (1.52) | 1.53 | 8.5 |
駒場 (女子) | 121 | 205 (1.69) | 1.22 | 4.7 |
小松川 (男子) | 133 | 168 (1.26) | 1.34 | 4.5 |
小松川 (女子) | 121 | 145 (1.2) | 1.43 | 2.3 |
町田 (男子) | 133 | 156 (1.17) | 1.24 | 5.5 |
町田 (女子) | 121 | 156 (1.29) | 1.34 | 2.4 |
国際(一般) (男女) | 98 | 279 (2.85) | 2.60 | 16.9 |
新宿 (男女) | 284 | 638 (2.25) | 2.36 | 9.6 |
国分寺 (男女) | 252 | 410 (1.63) | 1.70 | 6.3 |
小山台は男子がダウン、女子がアップと前年度と男女入れ替わったような応募倍率になりました。前年度は男女別定員制の緩和が女子の合格者を削ることで適用されましたが、今年度は男子が削られる可能性があります。
駒場は1学級増での募集です。女子は前年度の低倍率の反動で応募者が約80人増、倍率も上がりました。男子も応募者は増えましたが学級増に吸収されて前年度並みの倍率で留まっています。前年度は男女別定員制の緩和で女子の合格者は9割で留まり男子を増やしました。しかし今年度は女子の倍率が高いことから男子の合格者が削られる可能性があります。
小松川は男女とも倍率ダウンしました。1.2倍台は近年にない低い倍率です。例年男子は4~5%、女子は2~4%の受検棄権率になるので、これを当てはまれば合格率80%を超える小松川にとっては緩やかな入試になりそうです。
町田も男女とも倍率が下がり、男子は近年にない1.1倍台の低倍率です。男子の受検棄権率は5%程度、女子は2~4%程度ですが、男子は前年度同様男女別定員制の緩和で合格者が削られる可能性があります。
国際は3年ぶりに2.8倍台にアップ、しかし棄権率はトップ校並みに高く、例年17~18%になります。しかしこれを当てはめても、実質倍率は2倍を超える激戦になることは間違いありません。
新宿は前年度の高倍率の反動で男子の応募者が減って倍率も下がりましたが2.2倍台を確保しています。棄権率は10%程度なので、実質競争率はちょうど2倍程度になりそうです。
国分寺は女子の応募者が減って1.6倍台に下がりましたが、国分寺としては例年の動きといえます。例年の受検棄権率は5~6%程度なので実質競争率は1.5倍前後になりそうです。
進学指導推進校の状況
次に進学指導推進校の応募状況を見てきましょう。
学校名 (性別) | 募集人員 | 最終応募者数 (倍率) | 2022 最終倍率 | 2022 棄権率 |
---|---|---|---|---|
三田 (男子) | 124 | 177 (1.43) | 1.86 | 12.6 |
三田 (女子) | 113 | 228 (2.02) | 2.26 | 4.0 |
竹早 (男子) | 93 | 151 (1.62) | 1.77 | 6.7 |
竹早 (女子) | 85 | 187 (2.20) | 1.88 | 3.7 |
上野* (男子) | 132 | 242 (1.83) | 1.92 | 5.1 |
上野* (女子) | 121 | 216 (1.79) | 2.02 | 2.4 |
城東 (男子) | 132 | 231 (1.75) | 1.58 | 4.8 |
城東 (女子) | 121 | 226 (1.87) | 1.36 | 1.8 |
豊多摩 (男子) | 132 | 229 (1.73) | 2.05 | 15.6 |
豊多摩 (女子) | 121 | 262 (2.17) | 2.16 | 6.5 |
北園 (男子) | 133 | 232 (1.74) | 1.89 | 5.6 |
北園 (女子) | 121 | 225 (1.86) | 2.24 | 5.5 |
江北 (男子) | 132 | 264 (2.00) | 1.68 | 9.5 |
江北 (女子) | 121 | 217 (1.79) | 1.37 | 2.4 |
江戸川 (男子) | 150 | 214 (1.43) | 1.93 | 5.5 |
江戸川 (女子) | 136 | 221 (1.63) | 1.39 | 2.4 |
武蔵野北 (男子) | 100 | 159 (1.59) | 1.37 | 11.8 |
武蔵野北 (女子) | 91 | 137 (1.51) | 1.41 | 6.2 |
昭和* (男子) | 132 | 224 (1.70) | 1.70 | 3.6 |
昭和* (女子) | 121 | 254 (2.1) | 2.10 | 3.5 |
調布北 (男子) | 99 | 145 (1.46) | 1.75 | 13.9 |
調布北 (女子) | 91 | 136 (1.49) | 1.68 | 6.5 |
小金井北 (男子) | 100 | 126 (1.26) | 1.24 | 8.1 |
小金井北 (女子) | 91 | 143 (1.57) | 1.57 | 5.6 |
日野台 (男子) | 127 | 190 (1.50) | 1.38 | 4.6 |
日野台 (女子) | 116 | 154 (1.33) | 1.40 | 4.3 |
墨田川 (男女) | 252 | 346 (1.37) | 1.27 | 6.6 |
多摩科学技術 (男女) | 147 | 265 (1.80) | 2.07 | 15.1 |
三田は男女とも2年連続で倍率ダウン、特に男子は募集学級増も影響して近年にない低い倍率になりました。男女別定員制の緩和の男女合同枠が2割に拡大されたことで敬遠されたのかもしれません。女子は下がったといっても2倍台を確保しているので男子の合格者が募集人員の8割程度まで削られる可能性があります。受検棄権率を10%とすると実質倍率は1.6倍程度まで上がりそうです。一方女子は男子の分も合格者を増やす必要があるので1.55~1.6倍まで下がるかもしれません。
竹早は前年度に男女とも倍率ダウンしましたが、今年度は男子がさらにダウン、女子は学級減の影響でアップと男女で異なる動きになりました。やはり男女別定員制の緩和が影響しているのかもしれません。この結果、前年度以上に男女間の倍率格差は拡大したので、男子は募集人員の8割近くまで合格者が削れられるかもしれません。
上野は男女とも倍率ダウンし同じような倍率になりました。前年度は男子の合格者が9割で留まりましたが、今年度は男女別定員制の緩和が適用されない可能性があります。
城東は男女とも倍率アップし本来の応募状況に戻りました。前年度は女子の倍率が低く合格者が削られましたが、今年度は男子の合格者がやや減るかもしれません。
豊多摩は女子の倍率が前年度並みを維持したものの、男子は応募減で近年にない低い倍率になりました。このため男女の倍率格差が拡大し、男子の合格者はかなり絞られると予想されます。最大で募集人員の8割まで削られるとすると実質倍率は1.8倍台まで上がります。一方で女子は1.6倍台に下がり、実質倍率は男女で逆転することになります。
北園は男女とも倍率は下がりましたが、男子が微減で留まったため男女の倍率格差は縮小されました。前年度は男子の合格者が募集人員の9割で留まりましたが、今年度はもう少し増えるかもしれません。
江北は男子の倍率が女子より高くなり、令和2~令和4年度の3年間は女子の合格者が削られています。今年度は男女とも倍率アップし近年にない高倍率を記録しました。また男子の倍率が高いのは変わっていないので今年度も女子の合格者が削られそうです。
江戸川は男子の応募者が減ったうえ、さらに学級増の影響で1.4倍台まで下がり、女子は逆に応募増で倍率アップ、男女の倍率が逆転しました。前年度は女子の合格者が削られましたが、今年度は男子が減りそうです。
武蔵野北は応募倍率が令和2年度より男子1.24→1.58→1.37→1.59倍、女子1.38→1.62→1.41→1.51倍と隔年現象的な動きになっており、今年度は倍率アップの年でした。受検棄権率は男子が高く10%程度、女子は6%程度です。これを当てはめると男女とも受検倍率は1.4倍台前半になるので、今年度も男女別定員制の緩和は適用されないと予想されます。
昭和は珍しく男女とも前年度と全く同じ応募倍率になりました。その前年度は男子の合格者が9割で留まり、その分女子を多くとって実質競争率は男子1.82倍、女子1.78倍で男女逆転しました。今年度は男女合同枠が2割に拡大されていることから、さらに男子の合格者は削られ、実質倍率も上がる可能性があります。
調布北は男女とも似たような倍率ですが、男子の受検棄権率が高く11~15%程度、女子は6~7%程度のため、受検倍率では女子の方が高くなりそうです。そうなると前年度同様、男子の合格者が削られる可能性があります。
小金井北も前年度とほぼ同じ倍率でした。やはり男子の合格者は9割で留まったので、今年度はさらに削られ実質倍率が上がる可能性があります。女子はその分、合格者が増加し緩和されると予想されます。
日野台は男子が倍率アップ、女子は下がりました。日野台は男子の受検棄権率が低く女子と同じ5%程度なので、受検倍率も男子の方が高くなりそうです。そうなると男女別定員制の緩和は女子の合格者を削ること適用される可能性があり、倍率が下がったといっても油断できません。
墨田川は男子の応募者が増加し倍率アップしました。受検棄権率は上がったり下がったりしていますが、5%程度とすると受検倍率は1.30倍に下がります。
多摩科学技術は前年度に2倍を超える高倍率になったため、今年度は男子の応募者が減少しましたが、それでも1.8倍台の高い倍率を維持しました。受検棄権率は11~16%で前年度の15%を当てはめると受検倍率は1.56倍になります。また水増し合格者を多く出していますが、これを6人とすると実質競争率は1.50倍で落ち着きます。
注目校の状況
このほかの注目校を見ていきましょう。
学校名 (性別) | 募集人員 | 最終応募者数 (倍率) | 2022 最終倍率 | 2022 棄権率 |
---|---|---|---|---|
向丘 (男子) | 132 | 186 (1.41) | 1.63 | 8.5 |
向丘 (女子) | 121 | 190 (1.57) | 2.35 | 1.6 |
東 (男子) | 116 | 192 (1.66) | 2.01 | 2.0 |
東 (女子) | 106 | 176 (1.66) | 2.15 | 2.5 |
深川 (男子) | 97 | 183 (1.89) | 2.01 | 9.3 |
深川 (女子) | 88 | 174 (1.98) | 1.63 | 2.8 |
目黒 (男子) | 100 | 229 (2.29) | 2.39 | 19.0 |
目黒 (女子) | 91 | 181 (1.99) | 2.14 | 7.6 |
田園調布 (男子) | 89 | 180 (2.02) | 1.80 | 13.9 |
田園調布 (女子) | 81 | 170 (2.10) | 2.04 | 9.6 |
広尾 (男子) | 81 | 167 (2.06) | 1.96 | 13.5 |
広尾 (女子) | 74 | 184 (2.49) | 2.47 | 4.0 |
豊島 (男子) | 132 | 264 (2.00) | 1.94 | 11.6 |
豊島 (女子) | 121 | 242 (2.00) | 2.14 | 6.6 |
井草 (男子) | 133 | 190 (1.43) | 1.92 | 15.2 |
井草 (女子) | 121 | 222 (1.83) | 2.36 | 4.8 |
石神井 (男子) | 132 | 259 (1.96) | 1.78 | 11.7 |
石神井 (女子) | 121 | 226 (1.87) | 2.03 | 6.0 |
神代 (男子) | 132 | 229 (1.70) | 1.69 | 9.2 |
神代 (女子) | 121 | 258 (2.10) | 2.48 | 5.3 |
調布南 (男子) | 100 | 222 (2.22) | 1.90 | 9.6 |
調布南 (女子) | 91 | 169 (1.86) | 1.89 | 4.0 |
小平 (男子) | 83 | 104 (1.25) | 1.23 | 13.7 |
小平 (女子) | 76 | 111 (1.46) | 1.68 | 4.7 |
狛江 (男子) | 133 | 242 (1.82) | 1.65 | 10.1 |
狛江 (女子) | 121 | 192 (1.59) | 1.44 | 6.3 |
芦花 (男女) | 220 | 434 (1.97) | 1.93 | 6.6 |
向丘は学級増で募集。女子は応募者が減少し倍率は1.5倍台と近年にない低倍率になりました。男子の応募者数は前年度並みでしたが倍率は1.4倍台に下がっています。例年、男女の倍率格差が大きく、男子の合格者は募集人員の9割で留まっていましたが、今年度は男女の差が縮まっておりどれくらい削られるかわかりません。しかし、男子の実質倍率は上がりやすいことは間違いないので要注意です。
東は前年度の高倍率の反動と学級増でダウン、男女とも同じ倍率になりました。この2年間は男子の合格者が削られていましたが、今年度は倍率の差がないので男女とも定員数の合格者をだすかもしれません。
深川は男子と女子で異なる動きになっており、今年度は男子が倍率ダウン、女子はアップしました。男女間の倍率格差は小さいのですが、前年度は男子の倍率が女子より高くても男子の合格者が削られているので、今年度も同様の動きになる可能性が高いと見込まれます。
目黒は女子の人気の高い学校でしたが、前年度と今年度は男子の倍率の方が高くなっています。前年度は男子の合格者を募集人員と同数としたので、今年度も似たような入試状況になりそうです。
田園調布も高倍率入試が続く人気校です。今年度は男女とも2倍を超えています。男子の受検棄権率を15%、女子を10%とすると男子の受検倍率は1.72倍、女子は1.89倍になるので、男子の合格者が削られ、さらに8割に近いところまで減らされるかもしれません。
広尾は学級減の募集になったことが影響し、男子の応募者は減少したものの倍率はアップ、女子は前年度並みの高倍率を維持しました。ほぼ毎年、男子の合格者は9割で留まるため、来年度は8割に近いところまで減らされるかもしれません。
豊島は男女とも同じ応募倍率でしたが、受検棄権率は男子の方が高いため受検倍率は男子1.80倍、女子1.88倍程度になりそうです。そうなると男子の合格者が削られる可能性があり、実質倍率では男女逆転するかもしれません。
井草の男子は前年度の高倍率の反動で応募者減、さらに学級増になったことから倍率は1.4倍台と近年にない低い倍率になりました。女子も応募者が減少し倍率は下がりましたが1.8倍台の高倍率を維持しています。ほぼ毎年男子の合格者が9割で留まるので、今年度の入試ではさらに減らされる可能性があります。
石神井も学級増での募集ですが、男子の応募者は60人以上増えて倍率アップ、女子はダウンし男女の倍率が逆転しました。受検棄権率を男子12%、女子6%とすると受検倍率は男子1.73倍、女子1.76倍と同程度になるので男女別定員制の緩和は適用されないかもしれません。
神代も学級増になっています。男子は受検者増で倍率は前年度並みを維持、女子は微減で倍率ダウン、男女間の倍率差は縮小されましたが、受検棄権率は男子の方が高く、前年度の棄権率を当てはめると男子は1.58倍、女子2.02倍になります。例年男子の合格者は9割で留まっているので、今年度はそれ以上に絞られる可能性があり、男子の実質倍率は前年度(1.78倍)より上がるかもしれません。
調布南は男子の人気が高い学校で女子以上の倍率になることがよくあります。今年度も男子は2.2倍台と過去に例のないような高倍率を記録、女子は前年度とほぼ同じ倍率なので男女間の倍率差が広がりました。そのため女子は合格者を削られる可能性があります。
小平は女子の倍率が高い学校で、ほぼ毎年男子の合格者が9割で留まっています。しかし今年度は女子の倍率が大幅にダウンし近年にない低い倍率になりました。男子も小平としては低い1.2倍台が続きましたが、男女の倍率差は縮まりました。男子の受検棄権率は変動があり、仮に前年度と同じ13.7%とすると1.08倍まで下がります。女子は4.7%とすると1.39倍になり、男女の倍率差は依然大きいので男子の合格者は9割程度に削られるのではないでしょうか。
狛江は前年度に男子の倍率が高くなり、女子の合格者は募集人員より1名削られました。今年度は男女とも倍率アップしましたが、前年度の受検棄権率を当てはめると男子は1.64倍、女子は1.49倍になり男女差は前年度の0.13ポイントとほとんど変わらない0.15ポイントに留まります。従って、女子の合格者が削られるにしても若干名になるのではないでしょうか。
芦花は高倍率入試が続きます。受検棄権率は6~7%で、水増し合格者は1~2名なので、今年度も合格率50%台の厳しい入試になりそうです。