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【2025年度入試】 埼玉県「私立高等学校 入試応募状況(中間)」

入試情報

2025.02.14

  • #私立高校受験

2025.02.14

埼玉県の公立高校受験の仕組みや選抜方法

1月17日に埼玉県私立高等学校入試応募状況(中間)が発表されました。概要は以下の通りです。
※倍率については1月14日までのものです。前年度の集計時点は2024年1月11日です。

詳細は以下のページをご参考ください。
https://www.pref.saitama.lg.jp/a0204/news/page/news2025011701.html

1.全体の状況(全日制の課程)

202520242023
学校数47校47校47校
募集人員14,386人14,618人14,539人
志願者数59,830人57,587人59,558人
志願倍率4.16倍3.94倍4.10倍

2025(R7)年度の募集校は47校で変わらず、募集人員は前年度に比べ232人減少。志願者数は2,243人増加しました。募集人員減と志願者増により倍率は0.22ポイントアップしています。
1月9日に発表された「令和7年3月中学校等卒業予定者の進路希望調査」で全日制の県内私立高校への進路希望者数は10,855→11,186人に増加しました。卒業予定者数における希望者の割合も17.3→17.9%にアップしています。 集計日が前年度より遅いことも影響しているようですが、進路希望調査における私立志望者の増加をみても、2024(R6)年度で歯止めがかかったと思われた私立志向が、今年度は再び高まる動きを見せています。

進路希望調査の詳細は以下のページをご参考ください。

令和7年3月中学校等卒業予定者の進路希望状況調査
https://www.pref.saitama.lg.jp/e2201/news/page/news2025010901.html

2.トップ校の動向 ※志願者数は推薦+一般

慶應義塾志木は単願と併願合計の志願者数は前年度とほとんど変わっていません。単願も併願もほぼ変わらないため、前年度と同等の倍率になることが予想されます。

慶應義塾志木高等学校

早稲田大学本庄は、帰国生含む志願者が192人増で倍率も0.60ポイントアップ。自己推薦は270人から236人へと34人減ですが、一般は1,868人から2,094人へと226人増加(帰国生除く)しました。

早稲田大学本庄高等学院

立教新座は志願者は394人増加で倍率が高騰しています。志願者が増加したのは一般入試で423人増(880→1,303人)。推薦入試は4人減(38→34人)でした。

立教新座高等学校

トップ校3校はこの時点で志願者が584人増加。特に一般入試への志願者が増加していて、推薦入試も微増です。他の学校を見ても1/22以外の日程の志願者が増加しており、私立併願者が増えているようです。このことから、私立難関校への挑戦志向が強まり、私立高への複数併願者が増加していると考えられます。

3.注目校の志願状況 ※志願者数は推薦+一般

入試制度の変更や募集人員の増減は、倍率にも影響しています。

浦和学院の志願者数は516人増(3,406→3,922人)で、倍率も4.90倍と前年度より0.64ポイントアップしました。2年連続で基準を上げた浦和実業からの受験生の流れも志願者増につながったようです。また、1/23の併願Ⅱ(769→974人)が前年度比で26.7%増。1/24の併願Ⅲ(471→582人)は23.6%増えており、私立併願者の増加をうかがわせています。

浦和学院高等学校

浦和実業は全体の志願者数が303人減(4,129→3,826人)。倍率も5.63倍で前年度より0.44ポイントダウンしました。内訳を見ると、1/22の第1回併願推薦は前年度より14.7%減少しており、一方で1/24の第3回併願推薦は10.7%増加しています。基準が上がったことで公立併願者が減少したと考えられます。

浦和実業学園高等学校

大宮開成は全体で志願者数が212人減(1,558→1,346人)。倍率は3.85倍で前年度より0.25ポイントダウンしました。 単願入試が55人減少、1/23の第2回併願の志願者が149人減少しています。前年度アップした基準をそのままに、今年度は併願の募集定員30人減少での募集となったため、受験生はランクを下げて浦和麗明などに流れたと考えられます。

大宮開成高等学校

開智は全体で志願者数が324人増(1,456→1,780人)。倍率は7.42倍で前年度より0.8ポイント増です。今年度は募集人員が20人増になるため、志願者数の増加に対して倍率の上昇は抑えられています。S2コースの単願基準の緩和、加点制度の導入により、S2コースの志願者が主に増加していると考えられます。またS2コースは春日部共栄の選抜コースと受験者層が近いため、受験生が移動してきている可能性があります。

開智高等学校

春日部共栄は志願者数が441人減で1,578人。今年度は『東大選抜』を新設、特進Eと特進Sを『特進α』と『特進』コースに改編しています。特進αと特進では基準の選択肢を減らしたため、受験生に敬遠されたと考えられます。志願者数の内訳をみると、単願は微減ですが併願で約400人減少しています。コース改編による募集人員減も影響して、受験生が開智などに流れたようです。

春日部共栄高等学校

狭山ヶ丘は志願者数321人増(813→1,134人)。倍率は5.15倍で前年度より2.61ポイントアップしました。志願者が増加したのは基準を緩和したためです。西武台、山村学園で志願者数が減少しており、そこから受験生が流れてきたと考えられます。また、志願者数が増加したことと募集人員を100人減らしたことで倍率が高騰しています。

狭山ヶ丘高等学校

秀明英光は全体で志願者が705人増(1,308→2,013人)。倍率が5.03倍で前年度より1.76ポイントアップしました。増加した705人のうち633人は併願志願者です。秀明英光は入試制度や基準を変更していませんが、浦和実業国際学院花咲徳栄の基準アップの影響を受けて併願受験者が流れてきたと考えられます。

また、2026(R8)年度は公立高校計6校で統廃合が予定されています。統合される学校の学力層が本校のような私立へ移動する動きがあり、これは東野(183人増)、国際学院(113人増)などにも表れています。

秀明英光高等学校

西武学園文理は志願者数が398人増(1,390→1,788人)。倍率は6.17倍で1.26ポイントアップしました。1/22の志望者数が単併合わせて約300人増加しています。前年度に引き続き今年度もコース改編を行っての募集です。普通科に6つのクラスを設置し、それぞれに出願基準を設定しています。これが受験生に利用しやすいものであったようです。

西武学園文理高等学校

西武台は全体の志願者が310人減(1,716→1,406人)。倍率は2.93倍で0.65ポイントダウンしました。志願者減の内訳を見ると、1/23の推薦・併願Ⅰで約200人志願者が減少しています。基準を緩和した狭山ヶ丘に受験生が流れたようです。

西武台高等学校

武南は志願者が246人増加(1,535→1,781人)。倍率は4.38倍で0.44ポイントアップしています。単願の志願者数も約50人増加していますが、併願Ⅰは約230人増加です。基準を上げた叡明や浦和実業からの移動があったようです。

武南高等学校

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