8月19日,R9年度千葉県公立高入試の募集人員が発表されました。
県内の国公私立中学校卒業予定者数は約51,210人で前年度と比較して約690人の減となる見込みです。
このうち高等学校等への進学率は98.8%程度と推測されるということで,公立高校の募集人員は前年度より720人少ない28,320人になりました。
各校の募集人員はこちらをご覧ください。
令和9年度千葉県公立高等学校第1学年生徒募集定員について/千葉県
目次
生徒数と公立高募集人員
| 区分/年度 | 中学校等卒業(予定)者数 | 公立高校募集人員 |
|---|---|---|
| R9年度 | 約51,210人 | 28,320人 |
| R8年度 | 約51,900人 | 29,040人 |
| 増減 | -690人 | -720人 |
募集人員を変更する学校(18校18学級減)
| 学区 | 学校名 | 学科 | 募集定員 | R8年度倍率 | R7年度倍率 | 備考 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| R9年度 | R8年度 | ||||||
| 1 | 若松 | 普通 | 280 | 320 | 1.01 | 1.17 | |
| 2 | 市川南 | 普通 | 240 | 280 | 1.00 | 0.99 | |
| 浦安南 | 普通 | 80 | 120 | 0.52 | 0.73 | ||
| 3 | 柏の葉 | 普通 | 240 | 280 | 1.32 | 1.41 | 情報理数科(40)は変更なし |
| 流山南 | 普通 | 240 | 280 | 1.01 | 0.97 | ||
| 流山北 | 普通 | 160 | 200 | 0.64 | 0.82 | ||
| 我孫子東 | 普通 | 160 | 200 | 0.66 | 0.83 | ||
| 4 | 成田北 | 普通 | 240 | 280 | 1.11 | 0.93 | |
| 佐倉西 | 普通 | 120 | 160 | 0.94 | 1.05 | ||
| 四街道北 | 普通 | 200 | 240 | 1.12 | 1.24 | ||
| 5 | ☆佐原 | 普通 | 200 | 240 | 普0.93 理0.50 |
普1.04 理0.43 |
理数科(40)は変更なし。普通科と理数科はくくり募集 |
| 小見川 | 普通 | 120 | 160 | 0.92 | 0.82 | ||
| 東総工業 | 工業 | 120 | 160 | 電子0.88 電気0.63 情報0.95 建設0.83 |
電子1.13 電気0.78 情報0.58 建設1.13 |
機械科(40),電気情報科(40),建設(40)の3学科に改編 | |
| 7 | 茂原樟陽 | 工業 | 80 | 120 | 電子0.70 電気0.58 環境0.15 |
電子0.80 電気0.45 環境0.48 |
機械テクノロジー(40)と電気テクノロジー(40)の2学科に改編 農業系3学科は変更なし |
| 8 | 長狭 | 普通 | 120 | 160 | 0.59 | 0.71 | |
| 9 | 天羽 | 普通 | 80 | 120 | 0.47 | 0.40 | |
| 市原緑 | 普通 | 80 | 120 | 0.81 | 0.89 | ||
| 市原八幡 | 普通 | 160 | 200 | 1.00 | 1.11 | ||
※倍率は志願確定倍率です。
☆佐原は普通科と理数科のくくり募集を導入します。
募集減の傾向と各校への影響
2027(R9)年度の募集人員の減少で目立ったところは,学力的に入りやすい学校に集中しているところにあります。中堅上位校では佐原と柏の葉の2校だけでした。これらの学校は,上記の表にあるように倍率の低い学校が多く,募集枠を縮小して志願状況の実態に合わせたような形です。
いくつかの学校を取り上げて,この募集減の影響について考えてみましょう。
若松
若松はR5年度からの志願者確定者数が443→384→373→324人と減少傾向になっており,倍率も下がってきています。今年度は今の入試制度になったR3年度以降でもっとも低い倍率になりました。そのため来年度は反動で志願者が増加する可能性があります。加えて今回の学級減で募集枠が縮小されるので倍率は上がると見込まれます。
市川南
市川南は,この3年間の志願確定者数が270人前後と安定しています。しかし前回学級減になったR6年度のときは83人もの志願者減になったことから,来年度も学級減によって志願者が敬遠される可能性があります。従ってそれほど高倍率にはならないかもしれません。
柏の葉「普」
柏の葉「普」は頻繁に募集学級数を変更します。志願者数は大きく増減しますが,募集数の増減に合わせて動くこともあるようです。R4年度は学級増になりましたが志願者は増えず倍率ダウン,翌R5年度はその反動で志願者増となり倍率アップ,R6年度は学級減と志願者減が重なり,R7年度は学級増に合わせて志願者も増加しました。来年度も学級減によって志願者が減少する可能性があるので,倍率が大幅に上がることはないかもしれません。
流山南
流山南は前回学級減になったR5年度は志願者数が増加しました。以降,1倍前後の倍率が続きます。流山北の志願者が減少しているのでこちらに移動しているのかもしれません。来年度は流山北とともに学級減になるため,志願者が大幅に減るとは考えにくく倍率アップする可能性があります。
成田北
成田北の今年度の志願者確定者数は前年度より51人増加し,定員割れから抜け出しました。来年度はこの反動で志願者減になる可能性がありますが,学級減によって倍率はそれほど下がらないかもしれません。
佐倉西
佐倉西は前回の学級減の時(R6年度)は,志願者も減少したため倍率は動きませんでした(0.94→0.99倍)。今回の学級減によって,志願者はさらに減少する可能性がありますが,前回と同様15%の減としても128人になり1倍を超えます。
四街道北
四街道北の志願確定者数はR5年度より287→270→297→269人と増減を繰り返しています。来年度は志願者増の年に当たりますが,前回の学級減の時は志願者減になったため,今回も減る可能性があります。しかし今年度の269人はR3年度以降でもっとも少ない人数なので,それほど減るとも思えず,倍率は下がらないのではないでしょうか。
佐原
佐原は来年度より「普通科」と「理数科」のくくり募集での入試になります。今年度は両学科とも定員割れで,特に「理数科」はこの2年間,募集人員の半数程度の志願者しか集まっていません。また単位制を導入するという変更もあります。来年度は合わせて240人の募集になりますが,今年度の両学科の志願者数合わせても243人になるので,低い倍率が続くと見込まれます。
小見川
小見川はR3年度以降,志願確定倍率が1倍を超えたことはありません。志願確定者数は,R4年度より145→131→146→131→147人と増減を繰り返しており,来年度は志願者減の年に当たります。しかし130人程度になったとしても募集減により1倍を超える可能性があります。
市原八幡
市原八幡の志願確定者数は,今年度初めて200人を割り込みました。来年度は志願者増が予想されますが,前回の学級減の時(R5年度)は40人ほどの志願者減になったことから,今回も敬遠されるかもしれません。そうなると倍率は上がらない可能性があります。
まとめ:2027年度(令和9年度)千葉県公立高校の募集人員のポイント
2027(令和9)年度の千葉県公立高校の募集人員は,前年度より720人少ない28,320人となりました。県内の中学校等卒業予定者数が約51,210人(前年度より約690人減)と見込まれ,進学率98.8%程度から算出された結果です。
募集人員を変更するのは18校で,いずれも1学級減の合計18学級減です。減少は倍率の低い入りやすい学校が中心で,中堅上位校では佐原と柏の葉の2校にとどまりました。佐原は普通科と理数科のくくり募集を導入し,東総工業と茂原樟陽は学科改編を行います。学級減は倍率を押し上げる要因になり得るため,来年度の志願動向とあわせて注視したいところです。