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私立高校の推薦入試の種類と推薦してもらうための基準や推薦を受ける方法

入試情報

2021.05.27

  • #私立高校受験

2021.05.27

私立高校の推薦入試の種類と推薦してもらうための基準や推薦を受ける方法

私立高校の推薦入試を受けるときは、中学校の校長先生からの推薦状が必要です。
受験を希望する学校の基準によりますが、遅刻が多かったり、内申点が悪かったりすると推薦してもらえないこともあります。また、挑戦する推薦入試の種類によっては、賞状などの実績が必要な場合もあります。
ここでは、主に私立高校の推薦入試の種類と、推薦を受ける方法について解説します。

私立高校の推薦入試の種類

私立高校の推薦入試の種類

公立高校の推薦入試は各都道府県で1種類ですが、私立高校の推薦入試にはいくつかの種類があります。私立高校の推薦入試は、種類によって推薦を受けられる条件が異なることがあり、その違いを理解しておくことが必要です。
ここでは、私立高校の推薦入試の種類について解説します。

単願(専願)推薦

単願推薦とは、私立高校を第一志望校とする受験生を対象とした推薦入試です。他の私立高校や公立高校と併願せず、「合格したら絶対にその高校に入学する」という条件のもとでおこなわれます。

単願推薦は、併願推薦や公立高校の推薦入試とは異なり、受験すればほとんどの場合で合格できます。その代わり、中学校からの推薦条件が厳しいことが多いです。

単願推薦は、作文と面接で合否の判断が決まるのが一般的です。なかには個人面接だけでなく、集団面接が入試項目にある高校もあります。また適性検査を実施する学校もあります。

併願推薦

併願推薦とは、公立高校と併願する受験生を対象とした私立高校の推薦入試です。公立高校を第一志望校とし、第二志望として私立高校を受けるパターンで利用します。

第一志望の公立高校に合格した場合は、私立高校の合否にかかわらず公立高校に進学が可能です。公立高校が不合格だったときに、併願した私立高校に合格していれば入学できます。公立・私立両方とも不合格だったときは、推薦入試のあとにある一般入試に進みます。
なお、併願推薦でも作文と面接が行われ、一部の学校では適性検査を実施する場合もあります。

特別推薦入試

スポーツ推薦という言葉を、聞いたことがあるかもしれません。特別推薦入試とは、スポーツや吹奏楽などで優秀な成績を収めた受験生を対象とした推薦入試です。
サッカーや野球、柔道、吹奏楽、ピアノなどで全国大会での入賞経験があるなど実績を持ち、高校で引き続き取り組みたいときに利用できます。

私立学校や一部の公立高校が特別推薦を設けています。
特別推薦入試の場合は、作文や面接だけでなく、実技がおこなわれることもあります。

推薦入試で中学校から推薦してもらえる基準

推薦入試で高校を受験したい場合、中学校の校長先生の推薦状が必要です。ただし、誰でも推薦状を書いてもらえるわけではありません。

中学校によって基準は異なりますが、一般的な判断基準となる項目は次のとおりです。

  • 内申点
  • 出欠状況

上記の他に、特別推薦の場合は実績となる賞状も必要です。

内申点と出欠状況

推薦入試は内申点で判断されます。高校によって必要な内申点は異なるため、自分の内申点に合った高校を選びましょう。
また、内申点だけでなく、中学校の出欠状況も重要です。あまりに欠席や遅刻が多いと、どれだけ成績がよくても不合格となる可能性があります。

特別推薦の場合は実績が必要

特別推薦を受けるときは、賞状や段位取得証明書などの実績証明が必要です。賞状など実績を証明できる書類の写しを準備します。
証明できる書類がなくても、実績がわかっている場合は、中学校が推薦状を書いてくれることもあります。

高校の推薦入試を受ける流れ

私立高校の推薦入試を受ける流れは、公立高校の推薦入試とほとんど同じです。ここでは、私立高校の推薦入試を受けるときの流れを、おおまかに説明します。

1.進路相談で担任の先生に相談

多くの中学校では、進路相談がおこなわれます。進路相談とは、担任の先生と2人、あるいはご両親を交えて進路についての話し合いです。進学か就職か、進学先はどこを希望するのかを話し合います。
私立高校の推薦入試を受けたい場合は、早い時期に担任の先生に相談しておくとよいでしょう。なぜなら、中学校で私立高校の情報集めをする必要があるからです。

ただし、希望する学校によっては、担任の先生であっても情報を持っていない場合があります。その際は、担任の先生も情報集めをする必要があります。

そのため、私立の推薦入試を希望するときは、早めに相談しましょう。
合格基準をはじめとした私立高校の情報は、各校が行なう説明会や塾の資料だけでなく、単願ドットコム併願ドットコムといった学校の基準などが調べられるサイトからも得られます。

2.校長先生に推薦書を書いてもらう

内申点や出欠状況が、希望の私立高校の条件を満たしていれば、担任の先生からOKがでます。そのまま、担任の先生をとおして、校長先生に推薦書を書いてもらいます。
基本的には、推薦書は担任の先生が依頼して用意してくれますが、不安なときはいつできるのかを確認しておくとよいでしょう。

3.願書と推薦書、内申書を提出

校長先生の推薦書が手元に来たら、願書を書いて、内申書と合わせて志望校に提出します。内申書も、担任の先生が用意してくれます。

高校のホームページから願書をダウンロードできますが、自分自身で志望校に取りにいかなければならない場合もあります。提出期限ギリギリにならないよう、前もって準備しておきましょう。
昨今はホームページからそのまま出願できる学校もあります。

高校の推薦入試を受けるときの注意点

先述したとおり、私立高校には単願推薦や特別推薦といった、公立高校の推薦入試とは異なる推薦入試があります。注意点も異なりますので、きちんと把握しておく必要があるでしょう。
ここでは、私立高校の推薦入試を受けるときに、知っておきたい注意点について説明します。

担任の先生との十分な相談が必要

公立高校の推薦入試と異なり、私立高校の推薦入試は、中学校も情報を持っていないことがあります。
できるだけ早めに中学校の担任の先生に相談し、情報を集めてもらうように働きかけましょう。
私立高校の情報は単願ドットコム併願ドットコムなどのサイトでも集められるので、自分で志望校の情報を集めることも大切です。

欠席・遅刻が多いと推薦を受けられないこともある

私立高校の推薦入試には、校長先生の推薦状が必要です。推薦状は、欠席や遅刻が多いと書いてもらえないことがあります。要は、「この生徒は優秀です」という意味で推薦するため、普段の学校生活で問題があると推薦してもらえないのです。
不要な遅刻や欠席をしないことはもちろん、提出物の期限を守り、学校行事にも積極的に参加するようにしましょう。

私立高校の推薦入試の時期は一般入試より早い

公立高校の推薦入試は、1月下旬から2月上旬にかけておこなわれます。一方、私立高校の推薦入試は、それよりも早く一般的には1月中旬から1月下旬の間です。特別推薦の場合は、さらに時期が早いこともあります。
入試日が早いということは、願書の締切日も早いということです。余裕をもって提出できるように準備しておきましょう。

また、公立高校と私立高校を併願するときは、日程にも注意が必要です。私立高校に合格すると、入学金の支払いを待ってくれないこともあるので、入学金の入金締切日にも気を付けましょう。

単願推薦の場合は合格したら必ず入学が必要

私立高校の単願推薦では、合格したら入学することを前提に入試がおこなわれます。基本的には入学辞退は非常識な行為となりますので、学校を選ぶときは念頭に置きましょう。

高校の推薦入試の種類を把握して自分に合った方法で受験しよう

私立高校の単願・併願と、公立高校の推薦入試の違いは下記のとおりです。

私立単願私立併願公立推薦
時期1月中旬~下旬1月中旬~下旬1月下旬~2月中旬
条件合格後に必ず入学公立と併願可能1校のみ受験可能

それぞれ条件が異なりますので、第一志望を公立と私立どちらにするかをしっかりと考え、受験プランを立てるようにしましょう。

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