東京都教育委員会より2023(令和5)年度都立高入試の募集人員が発表されています。
生徒数の増加を受けて、全日制では20校で募集増、2校で減、さらに白鷗が高校募集を停止するので、全日制全体の募集人員は16学級640人増の41,030人になりました。
募集学級の増減表に今春の一般入試の受検倍率を記した一覧表等を作成しましたのでご参考ください。
なお、各校の募集人員等は都教委の以下のページでご覧いただけます。
令和5年度東京都立高等学校等の第一学年生徒の募集人員等について|東京都教育委員会ホームページ (tokyo.lg.jp)
全体
区分 | 2023 | 2022 | 増減 |
---|---|---|---|
学校数 | 167校 | 168校 | -1校 |
学級数 | 1,049学級 | 1,033学級 | +16学級 |
募集人員 | 41,030人 | 40,390人 | +640人 |
なお学級数変動(+16学級)の内訳については
・学級増となった20校合計で+20学級
・学級減となった2校で-2学級
・募集停止となった1校で-2学級
となっています。
各学校個別の状況についても詳しく見ていきましょう。
学級増
ここでは学級増となった学校20校について見ていきます。
なお受検倍率は一般入試第一次募集(分割前期募集)の倍率です。
・三田(7学級→8学級)
性別 | 募集人員 (2023) | 募集人員 (2022) | 増減 | 受験倍率 (2022) |
---|---|---|---|---|
男子 | 155(31) | 133(26) | +22 | 1.63 |
女子 | 141(28) | 123(24) | +18 | 2.17 |
・駒場(7学級→8学級)
性別 | 募集人員 (2023) | 募集人員 (2022) | 増減 | 受験倍率 (2022) |
---|---|---|---|---|
男子 | 165(33) | 144(28) | +21 | 1.40 |
女子 | 151(30) | 132(26) | +19 | 1.16 |
・松原(5学級→6学級)
性別 | 募集人員 (2023) | 募集人員 (2022) | 増減 | 受験倍率 (2022) |
---|---|---|---|---|
男子 | 123(24) | 102(20) | +21 | 1.10 |
女子 | 113(22) | 94(18) | +19 | 1.70 |
・井草(7学級→8学級)
性別 | 募集人員 (2023) | 募集人員 (2022) | 増減 | 受験倍率 (2022) |
---|---|---|---|---|
男子 | 166(33) | 144(28) | +22 | 1.63 |
女子 | 151(30) | 133(26) | +18 | 2.24 |
・石神井(7学級→8学級)
性別 | 募集人員 (2023) | 募集人員 (2022) | 増減 | 受験倍率 (2022) |
---|---|---|---|---|
男子 | 165(33) | 144(28) | +21 | 1.49 |
女子 | 151(30) | 132(26) | +19 | 1.91 |
・向丘(7学級→8学級)
性別 | 募集人員 (2023) | 募集人員 (2022) | 増減 | 受験倍率 (2022) |
---|---|---|---|---|
男子 | 165(33) | 144(28) | +21 | 1.49 |
女子 | 151(30) | 132(26) | +19 | 2.00 |
・豊島(7学級→8学級)
性別 | 募集人員 (2023) | 募集人員 (2022) | 増減 | 受験倍率 (2022) |
---|---|---|---|---|
男子 | 165(33) | 144(28) | +21 | 1.72 |
女子 | 151(30) | 132(26) | +19 | 2.00 |
・板橋(7学級→8学級)
性別 | 募集人員 (2023) | 募集人員 (2022) | 増減 | 受験倍率 (2022) |
---|---|---|---|---|
男子 | 166(33) | 144(28) | +22 | 1.18 |
女子 | 151(30) | 133(26) | +18 | 1.40 |
・竹台(6学級→7学級)
性別 | 募集人員 (2023) | 募集人員 (2022) | 増減 | 受験倍率 (2022) |
---|---|---|---|---|
男子 | 122(26) | 97(22) | +25 | 1.31 |
女子 | 112(24) | 89(20) | +23 | 1.55 |
*竹台は分割後期募集の募集人員を減らして前期募集を増やしたため40人を超える募集増になっています。
・淵江(6学級→7学級)
性別 | 募集人員 (2023) | 募集人員 (2022) | 増減 | 受験倍率 (2022) |
---|---|---|---|---|
男子 | 140(29) | 115(24) | +25 | 1.32 |
女子 | 127(26) | 106(22) | +21 | 1.15 |
*淵江は分割後期募集の募集人員を減らして前期募集を増やしたため40人を超える募集増になっています。
・日本橋(6学級→7学級)
性別 | 募集人員 (2023) | 募集人員 (2022) | 増減 | 受験倍率 (2022) |
---|---|---|---|---|
男子 | 140(29) | 118(24) | +22 | 1.41 |
女子 | 127(26) | 109(22) | +18 | 1.92 |
*日本橋は推薦入試の募集人員が全体の2割を超えているように見えますが、分割後期募集の募集人員10人がここでは除かれているからです。
・本所(6学級→7学級)
性別 | 募集人員 (2023) | 募集人員 (2022) | 増減 | 受験倍率 (2022) |
---|---|---|---|---|
男子 | 145(29) | 123(24) | +22 | 1.37 |
女子 | 132(26) | 114(22) | +18 | 1.48 |
・東(6学級→7学級)
性別 | 募集人員 (2023) | 募集人員 (2022) | 増減 | 受験倍率 (2022) |
---|---|---|---|---|
男子 | 145(29) | 123(24) | +22 | 1.97 |
女子 | 132(26) | 114(22) | +18 | 2.10 |
・江戸川(8学級→9学級)
性別 | 募集人員 (2023) | 募集人員 (2022) | 増減 | 受験倍率 (2022) |
---|---|---|---|---|
男子 | 187(37) | 165(33) | +22 | 1.83 |
女子 | 170(34) | 152(30) | +18 | 1.35 |
・紅葉川(6学級→7学級)
性別 | 募集人員 (2023) | 募集人員 (2022) | 増減 | 受験倍率 (2022) |
---|---|---|---|---|
男子 | 145(29) | 123(24) | +22 | 1.56 |
女子 | 132(26) | 114(22) | +18 | 1.53 |
・富士森(8学級→9学級)
性別 | 募集人員 (2023) | 募集人員 (2022) | 増減 | 受験倍率 (2022) |
---|---|---|---|---|
男子 | 184(36) | 162(32) | +22 | 1.12 |
女子 | 167(33) | 149(29) | +18 | 1.23 |
・松が谷(6学級→7学級)
性別 | 募集人員 (2023) | 募集人員 (2022) | 増減 | 受験倍率 (2022) |
---|---|---|---|---|
男子 | 144(28) | 123(24) | +21 | 1.42 |
女子 | 132(26) | 113(22) | +19 | 1.64 |
・日野(8学級→9学級)
性別 | 募集人員 (2023) | 募集人員 (2022) | 増減 | 受験倍率 (2022) |
---|---|---|---|---|
男子 | 187(37) | 165(33) | +22 | 1.30 |
女子 | 170(34) | 152(30) | +18 | 1.15 |
・清瀬(7学級→8学級)
性別 | 募集人員 (2023) | 募集人員 (2022) | 増減 | 受験倍率 (2022) |
---|---|---|---|---|
男子 | 165(33) | 144(28) | +21 | 1.23 |
女子 | 151(30) | 132(26) | +19 | 1.38 |
・神代(7学級→8学級)
性別 | 募集人員 (2023) | 募集人員 (2022) | 増減 | 受験倍率 (2022) |
---|---|---|---|---|
男子 | 165(33) | 144(28) | +21 | 1.61 |
女子 | 165(33) | 132(26) | +19 | 2.35 |
これら学級増になる学校には今春高倍率になった学校が多く含まれています。特に女子は2倍を超える倍率になったところもあり、この学級増によって倍率が緩和されるか注目されます。また男女別定員制の緩和の合同募集枠が2割に拡大されることから、女子の合格者が学級増以上に増えて実質倍率が大幅に下がる可能性もあります。
一方で男子は女子ほど高倍率ではありませんが、女子とは逆に男女別定員制の緩和の変更によって男子の合格者が今まで以上に絞られ実質倍率が高騰する可能性があります。そうなると学級増になっても合格者数が増えるとは限らないので注意しましょう。
学級減
続いて学級減となった学校2校について見ていきます。
・広尾(6学級→5学級)
性別 | 募集人員 (2023) | 募集人員 (2022) | 増減 | 受験倍率 (2022) |
---|---|---|---|---|
男子 | 103(20) | 123(24) | -20 | 1.69 |
女子 | 94(18) | 114(22) | -20 | 2.37 |
・竹早(7学級→6学級)
性別 | 募集人員 (2023) | 募集人員 (2022) | 増減 | 受験倍率 (2022) |
---|---|---|---|---|
男子 | 116(23) | 136(27) | -20 | 1.65 |
女子 | 106(21) | 126(25) | -20 | 1.81 |
両校とも人気が高く毎年高倍率で激戦になります。学級減によりさらに倍率アップするか、高倍率を敬遠して受検者減になってダウンするか予想は難しいのですが、いずれにしても楽な入試にはならないでしょう。特に両校とも例年女子の倍率が高いので、男子は募集人員の2割まで合格者数が減らされる可能性があります。
募集停止
続いて募集停止となった学校について見ていきます。
・白鷗
性別 | 募集人員 (2023) | 募集人員 (2022) | 増減 | 受験倍率 (2022) |
---|---|---|---|---|
男子 | - | 39(8) | -39 | 1.65 |
女子 | - | 39(8) | -39 | 1.32 |
中高一貫教育校の白鷗が高校募集を停止します。これで都立中高一貫校の高校募集校はなくなります。
白鷗の高校募集は2学級と小規模でしたから、この募集停止による影響は小さいでしょう。ただ上野、文京、墨田川など近隣同レベル校は影響を受けるかもしれません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回の変更では特に人気の学校で学級増減が多く見られます。
ご自分の志望校の状況はもちろん、近隣校の状況もチェックしておきたいですね。